パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

分厚い「ユニチカ跡地住民訴訟記録誌」

2022年09月17日 18時23分45秒 | あれこれ考えること

昨日の中日新聞の地方版に紹介されたのがこの本

豊橋市で6年をかけて行われ、住民が勝訴した裁判の記録だ

現在、新城市でも住民訴訟が行われているので、つい気になって
この本を手に入れようと新聞に掲載された担当者に電話をしたところ
今日10時から、アイプラザ豊橋の小ホールで
「ユニチカ跡地住民訴訟記録誌 記念集会」が行われると教えてもらい出かけてみた

本は1500円、厚さで400ページ弱でその金額では収まらないはずだが
寄付という名目だった

このユニチカ跡地の住民訴訟、豊橋の市民でも知ってる人は知ってるが、知らない人は知らない
だが、発表会で新たに知ったのは住民訴訟の原告が130名もあったこと
自分たちの市の住民訴訟は原告が5人なので、このように多くの人の声を集める努力が必要だろうと反省した

それにしても、気がついた人が声を上げ行動を起こしたからいいものの
知らずにいたら、豊橋市は大損をしていたこの事件は
戦後、豊橋のある場所に紡績会社(現ユニチカ)の工場が建てられることになった
その時に、将来事業継続をしないような場合は豊橋市に返還するとの覚書があって
その後、契約書までもあったにも関わらず、紡績会社が自分たちの使っていた工場の土地を
積水ハウスに約60億円売ってしまったというのだ

覚書とか契約書を所有していた議員さんが、まず声を挙げてそれから住民監査請求から
住民訴訟という一連の流れとなった
市に戻ってくるはずの土地が戻ってこずに、結果的に60億円損害が生じているので
市長はユニチカに対し60億円の支払い請求をしてほしいというものだ

これは地裁では原告の言い分が認められた
豊橋市が損したものが挽回できたと思いきや、何故か市長は控訴した
(常識的に考えれば豊橋市にとっては損害を挽回できて万々歳なのだが
  なぜなのだろう?)

高裁では土地が全部ではなく一部とされて金額が20億円位になってしまった
その時の高裁の判決には、ちょっと信じられない「ユニチカに影響が大きすぎる?」
と言ったような言葉があったらしい
(これは耳にしただけなので正確ではないかもしれない)
裁判は建前は中立公正に行われるというものの
現実は社会状況を反映するものかもしれないといった不信感を覚えることになった

住民訴訟はほとんど住民側の勝訴はない
我々の数年前の庁舎建設地以外の移転保障費についての裁判は
痛み分けのような和解で、これも珍しい方の結果だった
(正確には和解ではないが和解と言ったほうがわかりやすい)

この本は400ページもあるから、本当に詳しい
裁判の過程も、弁護士の言い分も、議員さんの追求も、市民の声も載ってる
市民の声の中には(自分も違和感を感じる)住民訴訟に対する市の弁護士の費用のことが
不満として載っていた

今日の投稿はちょいと不正確なところが多いかもしれないが
自分が気になったのはこうしたこと

とりあえず、じっくり読んでみよう

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熟睡の理由は?

2022年09月16日 08時42分31秒 | 徒然なるままに

珍しく5時まで一気寝した
床についたのが9時半くらいで
最近は(エアコンのない部屋なので)暑くて目を覚ますことが多い

一気寝のように眠れると得した気持ちになれるので
GABAの入ったチョコレートを食べたりしている

昨日は温めのお風呂に10分浸かっていた
そしてレコードで久しぶりにベルリオーズの「イタリアのハロルド」
を真面目に聴いた
今までの経験則からすると、音楽を聴いたあとはよく眠れるような印象がある

ただ昨日は、入浴時間を粘って10分確保したのが効いていたのかもしれない
お風呂と音楽、2つの要素があってどちらが効いたのか
2つあったのが良かったのか
一体どちらなんだろう、、

でも結果良ければ全て良し
今日も眠れると嬉しいのだが

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日本社会を仕切る世間教

2022年09月15日 14時26分03秒 | 

思い当たるところが多い本だ 「世間教と日本人の深層意識」

どちらかと言えば、その例の多さが売りで
深刻な文化的とか心理的な考察ではない
そのためにスラスラ読める

知人の家には「見てござる」との書が壁にかかっているが
見てるのは、お天道様ではなくて世間というのが
この本の言わんとするところ

でも、わかりやすい本というのはどこか物足りない
ブルデューの「ディスタンクシオン」とか
ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」の難解さは
読んでるときの濃密な時間経過が捨てがたい

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そういえば

2022年09月15日 08時54分48秒 | 徒然なるままに

そういえば、今年は蚊取り線香を炊いていない
蚊が気になったのは稲荷様の拝殿の雨漏りのかき出しの際
短パンと半袖のむき出しのところに防虫剤をかけたくらいで
家では蚊にお目にかかったことはない

流石に今どきの蚊取り線香は電子式で
カセットを変えて使用するが
昔ながらの渦巻のものはここ数年使っていない

そういえばゴキブリも夏の初めに見ただけで
これもゴキブリ団子を置いてから見かけていない

これらは良いことなんだが
今年の夏は本当に変な気候で気持ちがスッキリすることはなかった

昔、ものすごく暑い夏のとき、ボウフラが生息する水たまりも干上がって
蚊の発生が抑えられたことがあった
今年は雨が多くてそんなことはないはずだったが、我が家に関しては
風物詩には出合わなかった

また台風の前の蒸し暑い日が続く
早く秋の気候になってほしい
ホント、年々夏が嫌いになっていく

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よくわからない!

2022年09月13日 09時10分13秒 | 徒然なるままに

大したことではないが、自分はプロバイダーのメールはバックアップ
の意味も込めてGmailに転送するようにしている
深い意味はないが、そんな事ことを自分が設定できたことが
どこか嬉しくて、使いもしない機能を喜んでいた

ところが最近、そのプロバイダーのメールのGmailへの
転送が上手く行っていない
二三日前のままだ
ネットで注文したその確認のメールが、Gmailの方にきていない
いつもなら、少し時間は遅れて入るのに

こうなると少し悔しくなって、あれこれ手を尽くしてみる
Gmailの方の設定を見ると、確かに何やらトラブルがあったようだ

そういえば、ODNのメールの設定(POP)が変わるといったような
連絡を受けて変更した記憶があるので、そのせいかな!と思ったりする

さて色々やってみるのだが、うう~ん、わからん!
最近はカッカしながらも、こうしたことに挑戦していないので
現在の技術の変化なり用語がさっぱりだ

自分の家はネットはOCNでPPPOEでつながっているが
それよりも高速なVPN接続ができるとの案内がずっと前にきていたが
あれこれ上手く行かずにカッカするのは嫌なので
なんの手続きもしないでおいた

なんかよくわからん、、
そうしたことが圧倒的に増えてきた
根本的なことが分かっていないので、つけ刃の対処方ではなんともならない

結局、色々したがうまくいきませんの拒絶の文字を見るばかり

ところで、先程Gmailをみると、プロバイダーのメールは僅かに転送されている
うう~ん、わからん
悔しいが、諦めることが多くなりつつある

 

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ステルス値上げ

2022年09月12日 18時51分47秒 | 徒然なるままに

「やっぱり小さくなってるね!」
晴れると暑いこの時期、食欲が進まない
食事を作るのも面倒そうで
「お寿司でも買ってこようか」
の提案にエラい人はうなずく

パックを開けて握り寿司を見るとてでてきたのが冒頭の言葉
全体的に小ぶりだ
御飯の量も、ネタも薄い感じ

「ステルス値上げ」という言葉がでてこない彼女は
ちょっと変なことを口にした
最初何を言ってるかわからなかったが、気がついて
その意味を説明した

なんだかなぁ~
ステルス値上げは気分が良くない
価格は同じでも、小さくなったり、薄くなったり、上げ底になっている食品
値上げするしかないなら、価格を上げたほうがまだ気持ちがスッキリする
ステルス値上げは、どこか自分たちがバカにされてるような気がする

子どもが多い世帯はステルス値上げしても、食べる量がそれなりに必要だから
少なくなった分をカバーするために多く買わねばならない

なんだか、この国がどんどん(心の面も含めて)
貧しくなっていくような気がしてしまう


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her majesty

2022年09月11日 17時09分45秒 | 徒然なるままに

エリザベス女王が亡くなった
彼女の赤ちゃん時代から今までの容貌の変化の動画を
知り合いが送ってきた
その動画の最後に「her majesty」という言葉があった

her majesty、、、どこかで聞いたことがある言葉だ
すぐに、ビートルズのアルバム「アビーロード」に収められた
最後の曲だったこと気づいた

あの傑作アルバム、素晴らしいメドレーのあと
「the love you take is equal to the love you make」
という哲学的な言葉で、アルバムは一旦は終了しているように思えるが
数秒の静寂のあと、ジャーンと音が鳴って
「her majesty's pretty girl........」と鼻歌のようなものが流れる

彼らのアルバムらしく一捻りされているが
her majestyは女王陛下の意味らしい

エルトン・ジョンはダイアナさんの亡くなった時
「キャンドル イン ザ ウィンドウ」を捧げた

イギリスを捨てなかったサー・ポール・マッカートニーは
愛すべきおばあちゃんにどんな歌を届けるのだろうか
(ちょっと気になってしまった)



 

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お手本の存在と運

2022年09月10日 10時18分45秒 | サッカー

サッカーヨーロッパリーグのレアル・ソシエダ対マンチェスター・ユナイテッド
久保がすごく効いているような動画がアップされている
ボールを持ったときの推進力、正確なクロス、的確な判断等
一頃の停滞から開放された感じだ
(試合結果はレアル・ソシエダ1−0マンチェスター・ユナイテッド)

以前、久保が所属していたのチームはリーグの下位で
目的が一部残留のため、先ずは負けない戦い方を選んだ
どの監督になってもその方針は大きく変わることはなく
久保も長所である攻撃力は生かす機会が少なかった

ところが、レアル・ソシエダの監督は彼の特徴である攻撃力を
活かす起用になっている
周りのプレーヤーも久保の力量を把握していて安心して
ボールを預ける選択ができている

動画を見ると自信に溢れているように見える
ところが、その動画は久保とある選手とつい身間違えそうになる
体つきも似ていて左利きでほぼ同じようなポジションの選手ダビド・シルバとだ
Youtubeのコメント欄には二人を間違えたとの投稿が時々見られる

ダビド・シルバはスペイン代表の経験もある出来にムラのない選手だ
久保との相性も良いようで、瞬間的な発想も共有できている
そのために、余計に二人を間違えそうになる

ところで、自分のチームにお手本となる選手がいて
日々それを目前で見られ、一緒にプレイできるというのは
とても大きな財産だと思う

そこで思い出すのは日本のJリーグのアントラーズの小笠原とビスマルクの関係だ
ミスがなく、突飛ではないが効果的なプレイを選択し続けたビスマルク
彼と一緒にプレイすることで、小笠原は知らず識らずビスマルクの影響を受けていたと思う

一人の選手が、特徴を理解してくれている相性の良い監督の下にいるとか
お手本になる選手が目の前にいるとか、、
そういうことは選手寿命の短いサッカーでは、一つの運命のいたずらのように思える
(あるいは運命の采配)

サッカー選手は、運命は確かに自分で切り開いていく世界ではあるが
年齢を重ねると、それだけでは収まらない大きな何かを感じてしまう

ワールドカップを控えて、堂安も久保も結果という証拠を得るために必死だ
これからの注意事項は大怪我をしないことだ
(小野のあの大怪我は、今でももったいなかったと思う)

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想像以上に読みやすい大活字本

2022年09月09日 09時03分02秒 | 

こんなに楽なのか!
と驚きを覚えたのが、図書館から借りた「大活字本シリーズ」の一冊


老眼が進んで、活字に接する時はハズキルーペが必須のアイテムになっている
その度に、ハズキはどこだったっけ?
と探していると
「ちゃんと決まった場所に置いておきなさい」
と、いつも叱られる(そうは思っているのだが、、、)

図書館に大活字本があるのは知っていたが
なんだか妙に老人ぽくてプライドが許さない気分だった
それでも夏の暑い時期、少しでも気軽に読めるほうが良い
と初めて手にした

ホント、楽ちんだ
スラスラ読める
大きい活字は少し幼稚な気がしないでもないが
一旦体験すると、その快適さからは離れられないかもしれない

活字が大きいのでいページに収まる文字が少ない
そのせいでページがどんどん進む
このスピード感は本を読んでいる充実感につながっている

大活字本の欠点は、ページ数が多くなるという点だ
借りた本は、通常本では一冊で収まっているものを2冊にしている(と解説にあった)
あとは、大活字本の種類がそんなに多くないということだろう
ある程度読む人が多くないと大活字本を作っても無駄になってしまう
自分が探すようなへんちくりんな本は一般的なニーズとは違うので
大活字本にする価値がない、、と判断されそう

だが、念の為に次に行くときは大活字本のコーナーを
じっくり回って見るとしよう

大活字本に慣れてしまうと、普通の文字の本が読めなくなりそう
それが少し不安!


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事後営繕と学校給食法

2022年09月08日 10時07分42秒 | 市政、市議会に関することなど

最近はあまり熱心に市議会を見ていない
家でネットで見られることを知ったせいだが
記憶に残る度合いは傍聴席のほうが圧倒的に多いので
通告の内容によって、興味のありそうなものは
傍聴することにしている

昨日傍聴に出かけると、またもやいろんな法律があることを知ったり
現実はそうなのか、、と感じることがあった

後者の現実はそうなのか!
という実感は、今問題となっている給食室の老化がほったらかしに
なっていた理由で、行政は「事後営繕」という言葉で説明していた
つまり、施設が古くなってどうにもならなくなって
手を入れなければならなくなった時点で、やっと対応するという方法だ

これは、以前市役所にいって聞いた時
正直な担当の方もそれとなく説明してくれたことがあった
本来ならばものは時間が経てばどこか傷んでくるので
早め早めに手を入れておけば結果的に長寿命化が図れるのだが
(最近は努めてそうするような傾向にあるが)
今まではピンチになって手を付けるものだから、その金額も大きくて
にっちもさっちも行かないことが多くなってしまう
このように、新城市の給食室の問題もここに問題の一つがある

いろんな法律があるというのは、自分が気になっていた給食室の今後は
誰が考え、決めるべきかという問題に対する一つの答えで
世の中には「学校給食法」というものがあって
給食室の設置等については設置者(行政)が決めるような感じだ

誰が決めるべきかについては、予算を伴うことなので首長の権限に関係しそうだし
少なくとも現時点で給食を受けている家庭の人も無関心ではいられないし
少しばかり大きな金額を伴う場合は市民の意向も無視できない

ここでややこしいのは、決めるのは学校給食法で設置者としている点と
新城市の自治基本条例の物事は、行政と議会と市民で決めていこうとする姿勢と
選挙で選ばれた首長の予算提案件との関係だ

誰が決めるのが一番適切な答えが導かれるか?(時々これを考える)
もっともこれは何が正しい、、といったたぐいの問題ではないと思う
正しい、正しくないではなくて、何を選択するのかだと思う

大きな金額を要することなので、納税者として心ある市民は心配事が多い
だがその市民は物事を判断するには十分な情報を持っていない
(情報の少ない市民は適切な判断をしうるものだろうか?)
情報格差は残念ながら行政と議員の間にもある
そして同様に議員と市民の情報量には大きな差がある
とりあえず議員は市民よりも豊富な情報の中で
設置者が決めた選択の可否を自己判断する
議員は人それぞれなので、異なる意見が生じる

ところで、少し不思議に思ったのは、議員は予算が出た時点で
事業に賛成か反対かを、予算案の可否でしか関与できない点で
市の大きな問題なら、設置者だけでなく、議員も早めに税金を使う事業は
関与できないのか、、と思ったりする

これは議会の制度の中でどのような事ができるのか?
という問題で、予算案の賛否だけでない何らかの方法は
議会が今後のためにも良い前例を作って欲しいものだ

日本は代表制民主主義の国で、地方自治体は首長と議員は別々に選挙で選ばれる
選挙によって選ばれたということは、市民は首長のお金の使い方を
とりあえず信用して任せようという意思表示と考えることができる
ただ、まるっきり信用するのは危険が伴うので、制度としてブレーキ役としての
議員がお金の使い方のチェックをするシステムになっている

ところがそれが機能しているか?
といえばどの自治体も行政の力が強く、議会は追認機関としての存在のようだ
最近知った言葉に、行政独裁主義という言葉があるが
地方自治体も国もこの傾向が際立っているように思える

堯舜のような良い政治が行われていれば、行政独裁主義もありかな!
と思わないでもないが、人間社会はどうもそううまくは行かない

「国家はなぜ衰退するのか」という本には
自然も天候も人種もほとんど同じような隣同士の国が
かたや裕福な国、他方貧しい国と差が出てしまう根本原因は政治の差で
その政治は少数者の収奪が行われているかどうかの違いだとしていた

世の中にはいろんな考え方や意見が存在する
できることなら、それらの意見や考え方が、対話によって穏やかな着地点が
見つけられないものかと思う

やっぱり、上手くまとまらなかった
ま、良いか!



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