昨日の中日新聞の地方版に紹介されたのがこの本
豊橋市で6年をかけて行われ、住民が勝訴した裁判の記録だ
現在、新城市でも住民訴訟が行われているので、つい気になって
この本を手に入れようと新聞に掲載された担当者に電話をしたところ
今日10時から、アイプラザ豊橋の小ホールで
「ユニチカ跡地住民訴訟記録誌 記念集会」が行われると教えてもらい出かけてみた
本は1500円、厚さで400ページ弱でその金額では収まらないはずだが
寄付という名目だった
このユニチカ跡地の住民訴訟、豊橋の市民でも知ってる人は知ってるが、知らない人は知らない
だが、発表会で新たに知ったのは住民訴訟の原告が130名もあったこと
自分たちの市の住民訴訟は原告が5人なので、このように多くの人の声を集める努力が必要だろうと反省した
それにしても、気がついた人が声を上げ行動を起こしたからいいものの
知らずにいたら、豊橋市は大損をしていたこの事件は
戦後、豊橋のある場所に紡績会社(現ユニチカ)の工場が建てられることになった
その時に、将来事業継続をしないような場合は豊橋市に返還するとの覚書があって
その後、契約書までもあったにも関わらず、紡績会社が自分たちの使っていた工場の土地を
積水ハウスに約60億円売ってしまったというのだ
覚書とか契約書を所有していた議員さんが、まず声を挙げてそれから住民監査請求から
住民訴訟という一連の流れとなった
市に戻ってくるはずの土地が戻ってこずに、結果的に60億円損害が生じているので
市長はユニチカに対し60億円の支払い請求をしてほしいというものだ
これは地裁では原告の言い分が認められた
豊橋市が損したものが挽回できたと思いきや、何故か市長は控訴した
(常識的に考えれば豊橋市にとっては損害を挽回できて万々歳なのだが
なぜなのだろう?)
高裁では土地が全部ではなく一部とされて金額が20億円位になってしまった
その時の高裁の判決には、ちょっと信じられない「ユニチカに影響が大きすぎる?」
と言ったような言葉があったらしい
(これは耳にしただけなので正確ではないかもしれない)
裁判は建前は中立公正に行われるというものの
現実は社会状況を反映するものかもしれないといった不信感を覚えることになった
住民訴訟はほとんど住民側の勝訴はない
我々の数年前の庁舎建設地以外の移転保障費についての裁判は
痛み分けのような和解で、これも珍しい方の結果だった
(正確には和解ではないが和解と言ったほうがわかりやすい)
この本は400ページもあるから、本当に詳しい
裁判の過程も、弁護士の言い分も、議員さんの追求も、市民の声も載ってる
市民の声の中には(自分も違和感を感じる)住民訴訟に対する市の弁護士の費用のことが
不満として載っていた
今日の投稿はちょいと不正確なところが多いかもしれないが
自分が気になったのはこうしたこと
とりあえず、じっくり読んでみよう