季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

輪っか

2011-02-01 09:18:21 | ウールクラフト WoolCraft
輪っかを作った。自分に。これが便利。
写真の上のはずっと前に作ったもの。下のが今回。
ピックランドの羊の毛で出来ています。とってもきれいで丈夫。

       

これを何に使うかと言うと。
コロコロ引っ張る鞄に着けます。

       

そうするとどうなるかと言うと、電車で座った時に足元に鞄を置いてそのままだと揺れた拍子に向こうへ転がる事があるけど、この紐を持っていたら大丈夫。
向かい合わせの席で横の通路側に鞄を置くときもこの紐を持っていたら楽です。
後、お手洗いで床に置きたくないときにこの紐で荷物掛けに掛けることが出来ます。
それからこの前は帰り道に買い物をして紙袋が二つ出来たのだけど、この紐でまとめて肩に掛けたらとっても持ちやすかった。
と言うわけでとても役に立つ紐です。

でもこれはハンドワーククラブで作る事が多分できない。
自殺願望のある人に渡ったらよくないから。もし作ったもので命を失う事があったら、なかなか立ち直れないと思う。

前に患者さんと話していた時に若くして亡くなる人について語っていて、「誰も自分の事なんか考えてくれないって思って死ぬんだろうけど、そんな事ないのにね。」と言ったら「もうその時はそんな事も考える事ができひんのよ。どうやって死ぬか、って事で頭がいっぱいになるねん。」と言われた。 そんなにか…。
それで少し考えが変わった。本当にこれは病と言うにふさわしい状態だなあと。

この前も若いメンバーの一人が亡くなったのだ。いつも聞いたときは普通に仕事をするのだが後でじわじわ来る。その人は来たり来なかったりいろいろあったっぽいので、またひょこっと来るような気がしてならない。
その前も久しぶりに来て、「帽子作るわ!」って言って用意をして作り始めたのはいいけどどうしてもなかなか進まない。羊毛を乗せて石鹸水をかけてこするだけがなかなかできない。それまでいくつも大きな作品を作っていたので任せていたんだけど、調子が悪かったのだ。よっぽどだったんだな。
その作りかけの作品を受け継いで完成させる!と申し出てくれた友人がいる。
彼はハンドワークは初めてで帽子は大変な仕事だと思ったけど、要所は手伝う事にしてぼちぼちやる事にした。少しずつ進めて完成させましょう!
そうやってゆっくりと弔いの時を過ごす。

昨日は久しぶりのメンバーが来た。彼女の事をみんなで心配してたので本当に会えてうれしかった。思わず思い切りハグ。先週みんなで「お~い!」って信号を送ったのが届いたのかな?
お互いにあんまり言わないけど「生きていて欲しい」って気持ちが強い。


なんかしんみりしちゃったけど、要は便利な輪っかのお話です。使い方は正しく多様に!

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