季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

シュフライフ ミリオネアー

2013-11-21 22:48:59 | 暮らし Daily life
今日も勉強会へ。
アジアの歴史や思想の話を聴く。

なんでかこの頃こうやって勉強する機会が続々と立ち現われてきて、参加する。
それがまた面白い。

どう面白いかと言うと、学生の時みたいにただ知らない事を真っ白な状態で聞いて吸収するだけではなくて、どんな話を聞いていても今までの自分が出会った人たちと関係があったり、なにげなく家族や自分で訪れた所が出て来たり、見たものが関係あったり。あと、中学の時に習ったことをちゃんと覚えてたりして、勉強一生懸命したのが今も生きてるのに驚く。却って熟成されていい具合。
だから習う事は無機的ではなくて息をして温かい。大きな流れに繋がって響いている。

あたかも、「スラムドッグミリオネア」の映画のよう。
いろんな専門の人たちしか知らない事を一介の主婦が知っている。面白いな。

普通にまじめに生きて来て主婦してたってのも捨てたもんじゃないなと思う。
ランダムに思いのままに行ったり出会ったりした人や物たちがつながるのが楽しい。

勉強、これからも楽しむ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

煮玉子

2013-11-21 09:48:06 | 食べ物 Eat
冷蔵庫の中に見つけた、いいもの。(昨日見た時は5個入ってたんだけどなあ。)

       

息子が作った。煮玉子。名前と違って煮てない。茹でてタレに漬けてある。
アルバイトで一回に80個くらい作るらしい。それで覚えたみたい。
前も作ったのを食べたけど、適当って言う割には美味しかった。今日はどうかな?

       

お~っ!黄身がとろりとしている。お味もバッチリだ。
「めちゃ簡単」らしいけど、そうは思えないなあ。また今度教えて貰おう。
アルバイト、してみるもんだな。

バイクが欲しくて、それと「だれも来れないから入らないと」って言う感じで、良く働いている。
お金も貰っていろいろ覚えて、大学時代のアルバイトは大事な経験だなあ。
就職したらいろいろな職業の事わからないからね。
それでも「授業料が一番かかってるんだし、今しかないから勉強もするように!」と今朝話した。まあわかってると思う。授業、まったく休まない。遠いのに、偉いと思う。

昨日彼とした会話。
詰め替え用のティッシュを入れ替えながらティッシュの入れ物が薄いビニールと厚紙とどっちが良いかと話してて、私は結局は薄い紙だったら一番良いよねと言った。有害物質が出ないから。それはダイオキシン。
そしたら彼がそれってダイオードと似てるなあ。と言う。
私はダイオキシンのダイはギリシア語(たぶん)の2と言う意味でオキシンは酸素だから二つ酸素が付いているものを総称してるんだよ、と話す。NO2とか。
そしたら彼はダイオード、授業で習ったって。それでノートを持ってきた。
なんと、彼のノートが綺麗。ちゃんと板書を写してメモも書いてある。お~っ、いつの間に勉強できるようになったんだ、この人は。
小学・中学・高校の2年までは霞(笑)のようなノートだったのに。←ほんまのはなし。
見たら、交流の電流を調整する仕組みの所だった。二つの部位で出来ているのがダイオード、3つのがトランジスター。おーっこのトリってのは3の意味だよ、って言うと二人でなるほど~なるほど~ってなる。
(トランジスタの語源の所はちょっと「?」だけど、仮説を立てた事自体に意義があると思う。遊びだから)
ちゃんと勉強してるなあと思う。「でもノート取れてるからって言ってわかってるとは限らんで」って言ってたけど。まあそれは良し。


玉子またひとパック買って来ておこうっと。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にんにくの醤油漬け

2013-11-20 13:37:54 | 食べ物 Eat
漢方の先生に「ニンニク醤油を毎日晩御飯の前に一粒食べて下さい」と言われた。元気がつくらしい。
彼のブログ。

ちょうど貰った大量のニンニクがあるので作ることにする。
ばらして皮を剥く。包丁の腹で押してつぶすと皮は簡単に剥けます。根を落して水気をふき取る。

       

またまたピッタリの容量のものを選んだ、自分でびっくりするくらい。

       

醤油を注ぐ。3~6か月待つらしい。まだまだだな。

       

出来合いのものはすぐに見つかると思ったら月曜日に3軒のスーパーを周ってなかった。今日も他の所を探してみようと思う。
要らない時には目につくのにな。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の院外活動

2013-11-19 18:33:51 | ハンドワーククラブ HandworkClub
一年に春と秋の2回、クリニックで遠足がある。(院外活動)
今日は秋の院外活動の日。バスに乗って梅小路の機関車博物館と伏見稲荷へ。

写真は撮らない事になっているのでないです。

昨日も仕事だったし結構バスでうとうと。それでも結構固まってた女性たちと話した。席が決まってたのでちょっと気が楽。

いつも思うのだけど、そして今日は特に感じたのだけど、集合や移動がなんともスムーズ。
時間がずれる事が一度もなかった。

高速も私道もこの季節なのに混んでなくて計ったように時間に沿って到着。

機関車。前に行ったことがあると思うけど、やっぱり本物を目の前で観るのは感動ものだ。
黒くて重くてでっかい!パワーを感じるな。
遠足の幼稚園か保育園生がたくさん来ていて、展示の機関車の操縦室のレバーやダイヤルにまとわりつきまつわりつきわらわらとさざめき合っていました。あの子たち、ちっちゃいの。ほんとに妖精みたい。軽くてちっちゃくてふわふわ。きゃいきゃい。
あんなにおっきくて重くて質感のあるものがそのちっちゃい人たちにとってすごい魅力なんだと思う。
それを見て可愛いなあと思う。機関車もうれしいだろう。

外は風が強く寒い!それでもいろいろな機関車に見入る。いちいちの部品にも見入る。
魅力的、私にとっても。こんな大きな強いもの良く作ったなあと思う。

そして時間が来て実際に乗りました。汽笛が大きくなって煙と蒸気がガンガン出て私たちを乗せた汽車が動く。
これが石炭と蒸気で動いてるのだなあと思ったら感慨深い。いつもは電気の力で動くものに乗っているので。
隣に座った女性が修学旅行に汽車で東京に行ったのだと言う話をしてくれた。夜通し座って乗って、明け方の窓の外に大きな富士山がド~ンと見えた時は息を飲んだと言っていた。もう美しいとかじゃなくて畏敬の念を抱かずにはいられないほどの怖さだったと言う。

それってすごい体験だなあと話す。こうやって文明のいろいろな過程を観て来た人たち。今思えば特別な時期に生まれたんだなあと私も思う。

お昼は割烹のようなところで大広間でお膳で食事。なんか温泉に来たよう。
そしてみんなが座って静かに美味しく食べる。観てると感慨深い。
こんな所でお酒なしてご飯を食べるなんてきっとお酒をやめる前は考えられなかっただろうと思うと、これが奇跡的な風景なのだと感じられる。
当たり前のように静かに事は進んで行くけれども、その中にすごい事実が含まれているってのがこれかと思った。

伏見稲荷は私も初めて行った。たくさんのたくさんの鳥居。あまりにたくさん詰まっていて、それは鳥居と言うより朱い壁でした。
キツネの神様。
登って行くときは朱い面だけ見えるんだけど、下りの方向を見ると裏にはそれぞれ寄贈した人たちの名前や日付が黒字で書いてあって、商売繁盛を祈る気持ちに周りを囲まれてる気分になる。結構な迫力と圧迫感です。

参道のお店も面白く、ところどころ観ては少しお土産を買ったりする。私は八つ橋(生の餡の入ってないのが好きです)やせんべいを少し買った。

       

滞りなく静かに滑らかに事は進んで行って、帰りもスムーズに。去年、途中でバスが故障して待ったことなど思い出す。こんな静かな温かい穏やかな気楽な遠足も珍しいと思う。心地よく、帰りもうとうとしながら三宮で降りる。
当たり前に出かけて楽しんで帰る、その素晴らしさ素敵さを感じつつ。電車でまだ余韻を楽しむ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積み重ね

2013-11-18 22:15:02 | ハンドワーククラブ HandworkClub
今日も楽しいハンドワーククラブ。

フェルトの人が多いです。

縫い物をする彼。たくさんの小さな巾着が出来て来た。

       

楽しくいろいろな話をしながら、美味しいお茶を飲みながらずんずんとぐんぐんと作品を作って行く。
大抵はふざけてるんだけどちゃんと意味の深い話も織り込んでいるのがクリニックらしい。
いつも自分たちの生き方や生き癖の事を考えて暮らしているのがわかる。

私もここにいていろいろな事が実際に聞けてわかるようになってきた。いろんな豆知識も。
薬物の事とか摂食障害の事とか今日は聞けた。アルコール依存症専門クリニックって言ってもクロスと言っていろいろな他の依存症を併発している人が結構いるからそうなる。もちろんギャンブルの話も結構あります。

私のこういう知識や経験の積み重ね方がなかなか面白いと思う。
本人たちからの直接の聞き取りと一緒にいることからの吸収。それに加えて本や講義で学ぶ。
それを10年以上。もしかして私が普通に知ってる事やわかっている事やしている事って、他の人にしたらとっても珍しいことかもしれないなあと思うことがある。
たまにふとした会話でそう言われることがあって。

明日も会えるねと言いながら帰る。


夫に何もプレゼントをしてなかったので帰りに何冊か本を。彼の好きなものばかり集めて。幕末維新、戦国の歴史本。ビートルズ、ネコ、バイク。てんこ盛りです。
帰ってお誕生のお祝い。簡単でも心づくしのお祝いを。
ケーキ、やっぱり今日の方がおいしかった。満足!何とも言えない重厚感とコク。

       

夫の誕生日、一日そのことを思ってほっこりと温かく過ごした。めでたい。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とにかく仕上げた

2013-11-17 21:44:27 | 食べ物 Eat
この前テレビを観てたらやってた弱火で野菜炒めやハンバーグを作る方法。
科学的に調理をしたらそうなるらしい。
やってみた。大根の間引き菜とチリメンジャコを炒める。
ジャコをゴマ油でゆっくりと加熱してから洗って切った間引き菜を入れて、箸で混ぜて時々返しながら弱火で炒める。味付けは塩。

       

テレビのようには水が出ないって事なかったけど、美味しくシャッキリ出来た。またやってみようと思う。要するにスチームで調理するのをやればいいんだと思う。

       

ザッハートルテ、食べてみたら味は大丈夫だった。オーブンに入れるまでは今までで一番の出来だったんだもの。
それでそのままどうにかして仕上げることにした。
いつも試行錯誤、まだ満足が行かない外側のグラズール。 思った通りにガタガタの仕上がり。
それでも出来たからいいや。

       

パウンド型で焼いたのを今日ためしにみんなで食べました。これがおしゃれだと子どもたちに好評。気分が変わるからかな。
切って生クリームをかけたらなんともない。ちゃんとザッハートルテに見えます。良かった。
「四角かったらケーキみたいに見える」と娘。ケーキやし。

       

ちゃんと美味しかったです。明日はもっと美味しいはず。楽しみ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝飯前

2013-11-17 11:18:38 | 食べ物 Eat
夫の誕生日ケーキを作ろうと、朝彼が寝ているうちに起きて作り始める。
ところが思いのほか手間取ってしまい、材料を測り終えた段階でもう起きて来た。

       

それからも結構時間がかかったけど、朝ごはんを食べる余裕もなく作り続ける。
チョコレートソースがおいしそう。

       

メレンゲを加える時は静かに。

       

ところが二つ目の型をいつものと違うのにしたためにオーブンにちゃんと入らず、途中で入れ替えたりしたためか焼き上がりが前代未聞の大惨事に…。がっくり。

       

食べられるだろうけど、どうかなあ?
取りあえずこれはこのまま冷ましてその後の仕上げに入ろう。朝ごはんは結局お昼前に。(あ、夫は先に食べてました)
無理するといけないな。時間も体力も気力も余裕のある時に良く考えてしないとな。
まあ休んで気を取り直そう。ダメだったらお店にて買ってくるまで。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遊びが仕事 勉強が遊び

2013-11-16 22:42:57 | 暮らし Daily life
昨日の昼過ぎ、出がけにふと見たら草の上に雨粒が朝日にキラキラ。

       

母校の卒業生向けのカルチャー講座に向かう。高校の時に勉強できなかった世界史、機会があったらと思っていたら知り合いからお誘いが。私が卒業してすぐにいらした先生。その頃でも後輩に聞いたらとかく評判が良かった。カリスマ世界史教師。

       

パキスタンの北、インダス渓谷、カラコルム山脈の旅についての話。
ヒンディーとムスリム、チベットの人たち、その前はアレクサンダー大王の遠征による影響も。
そしてドラヴィダ人の移動。さまざまな背景と共に実際の今のその土地の様子なども写真で観ながら聴く。

たくさんの人たちが熱心に聴いている。これは人気な訳なだあ。
また来ようと思う。この頃勉強付いています。

講座が終わってからクラブを観に行った。体育館が耐震工事で改修されてきれいになってた。中は同じ。

分かる人にはわかる。ものすごく懐かしいショット。
ここ、開けにくくてどれだけ金具で叩いたりして試したかしれない。その痕跡が見えてたまらん気持ちになる。
今は修理したので開けやすくなってます。

       

カルーイマットと言う名の重いマット。夏に干したりした。どれだけの部員の汗が浸みこんでるか知れない。

       


今日は娘の踊りの先生が出ると言うので近くのインターナショナルスクールの学園祭へ。
いろいろな国の食べ物も出ている。親が中心になって活動をしているらしい。大変だなあ。

チヂミとトッポギ。

       

クラムチャウダー。美味しかった。自分でも作ってみたい。冬にぴったりと思う。

       

昨日洗って羊毛が随分乾いてたので少しカードをかけて紡いでみる。スピンハウスポンタのスピンドルで。
思ったより細い毛です。スピンドルの様子も毛の細さや感触も確かめながらいろいろ試してみる。

       

こうやっていろいろ遊んでます。

       
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羊毛 一頭分をいっきに洗う

2013-11-15 11:33:45 | ウールクラフト WoolCraft
洗ってないフリースがたんとある。
これをなんとかしないと、といつも思いながらの暮らし。
今朝、雨なのに「洗う!」と言う気持ちがぐっと湧いてきた。よし!

それも大きな2.5キロの袋。
一頭分。それを丸ごと。

風呂場を使ってお湯を沸かしてど~んと漬けてど~んと洗った。
ちゃんと予定の時間内に終わる。すごいな。

ずっと外に置いておいたから黄色くなってるところが結構あるけど、毛そのものは痛んでない。使えると思う。
綺麗。

       

いつもは500gずつくらいをちまちま洗ってた。丁寧に。
でも毛刈りをするようになると、入ってくる量がハンパないのでそれでは汚毛洗いから気持ちが遠のくばかり。
それでやってなかったんだけど、ようやく要領を得た。

今まで洗い方を習ってきた人たちの事を考えると、少量を丁寧に洗って少量で繊細な作品を作る人。羊毛の太さなどをきっちりと考えて測って処理することで丁寧な緻密な織りをする人。牧場で大量に羊毛を処理する人。いろいろだったと思う。
私には私のフリースの手に入り方と使い方があるので、そのどれとも少しずつ違って当たり前だと最近気が付いた。

それぞれの人たちから習った事をいったん仕舞って、その中から今目の前にしている羊毛に適する洗い方を生み出す。石鹸の量、湯の温度、漬ける時間、洗い方、様々な要因を流れるような手順で適切に行う。
そうやって無理なく当たり前に洗えた。
一頭分を2時間くらいで洗い上げる。
結構な運動量で体中を使う。それでもその様子が毛刈りとちょっと体の使い方が似てて、これが私に合ってるんだと感じられる。気分が良い。

そんな体当たりの洗い方で結構きれいにスッキリと洗えたので満足。いい加減なようでいて、ステイプルもちゃんと残ってて適度にほぐれてて理想の洗い上がり。脂分の残り具合もちょうど良い。

羊毛、貯めてないでさっさと形にして世に出そうと思う。なんでも貯めないで動かすのが健康的。きっと。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

待ってました!

2013-11-14 18:46:52 | 心と体 Mind&Body
娘の踊りの発表会。
一年かけて一つの演目を練習して、衣装を決めてカツラを合わせて、たくさんのお金がかかるのでこっちが心配するくらいアルバイトを詰めて…迎えた当日。

今回は先生についているお弟子さんの公演の25周年と言う事で、みなさん張り切った演目が並ぶ。
娘も意を決して白化粧にカツラで小道具を使うと言うものに挑んだ。

このカツラは出来合いのものではなくて、ザンバラのものを演目と演者の頭の形に合わせてオーダーメイドで仕立ててもらうもの。それ故高額な費用がかかるけれどそれも日本の文化の継承のためと先生がその方に頼んで京都から来てやってもらっているらしい。
楽屋にはカツラ師と化粧師、着付けの方がいらして、それぞれ専門的な技法と材料で伝統の技を駆使して仕上げて下さる。それを見るだけでも感動もの。
化粧も胡粉を刷毛で塗る伝統的なもの。白と赤と黒の三色だけでそれぞれが仕上げられていくのが見事。
お嫁入りの時のようにデコルテも背中も手も真っ白に塗ります。

       

髪型も帯びの結び方も着物の柄も着付けの仕方も、役柄の年齢や社会的地位に見合ったものや季節のものが反映されていて興味深い。髪飾り一つでも工夫が合ってなるほどと思わされる。

       

大きな舞台に一人で出るのはさぞかし勇気がいるだろうと思う。なかなかない体験だ。
桶に白い布を入れて登場した娘。私は何をするのか殆ど聞いてなかったので、展開が楽しみ。

       

「友禅晒し」と言う私の手仕事と繋がった演目で、その偶然に驚く。白い布を染めると言う作業は、真っ白な状態から自分を性格づけて用途に有用に成長すると言う意味も感じられて、今の彼女にもぴったりだと思う。さすが先生。

       

水に布を晒す動作がひらひらの布であらわされる。さながら日本の新体操(歴史はこっちがずっと古いけど)。
新春かくし芸大会のようで華やか。すごい芸当を身に付けたもんだなあと思う。
こんなの外国に行った時にやったらさぞかし受けるだろうと思う。

       

準備にものすごい時間とエネルギーとをかけているのに、本番は10分足らずでお仕舞い。
もう一回観たい気持ちになる。まあ仕方ないなあ。DVDもあるらしいからそれをまた観よう。

他の方の演目も観る。さまざまな題と趣向の踊りが続く。
見ていると水をテーマにしたものが結構ある。
水たまりだったり娘のように川だったり。
狸屋島と言う先生の踊りの中では大きな海の波が出て来た。
それが2本の扇の動きと体の上下、曲線の足跡で表されてるのだけれど、見ているうちに舞台の上いっぱいに大きな波がうねって広がり泡立つさまが見えるように展開されてきた。そのダイナミックさに心を掴まれた。
ハイテクの3D映画とかあるけど、扇二つで本物の海を舞台の上に創り出してしまうとは、日本舞踊とはとてつもない芸術なのだなあと感心する。

他にも散る花や風、モミジの紅葉するさまなど次々に簡単な屏風だけのセットと少しの小道具で表すのだ。
時に滑稽で時におおらかでまた力強く、たおやかな乙女や芯の通った女性も出てくる。
次々と現れるイリュージョンに釘づけ。日本舞踊、すごいなあ。

あと、印象深かったのは90歳以上のお年寄りの踊りを観た時。
何かに印象が似てると思ったらそれは小さな子どもの踊りだった。
ドンとした力が出るわけでなく、ふわふわと時には振りを忘れて立ち尽くしたりするのがこちらにもわかるくらいなんだけど、見てて好ましくかわいらしい。出ているだけで拍手を送りたくなる。そして心が暖かくなる。
人と言う存在の元の価値を見せられた気がする。

そんな話を娘にすると、「一緒にお稽古して出てた芸人の人もそんなこと言ってたわ。良く出張で保育園とかお年寄りの施設とかに行くんやけど、笑うところとかの反応が一緒やねんて。」
やっぱりか。来たところにまた戻るのだなあ。
白く空白の多い、そのとらわれのない存在。その尊さ美しさ。

そんなこんなを体験出来て素敵な年上の仲間がたくさんできた踊りのお稽古に行けて娘は幸運だと思う。
何より先生の使命感をも感じさせられる活動の様子が伝わって来てこちらも温かくなる。

娘はどれくらいあと続けられるかわからないけど、大学時代の大きな柱の一つとして舞踊に取り組んで来た事を人生で誇りに思う事だろう。私もそう思う。
お疲れ様、ゆっくり休んでその後は残り少ない大学生活を充実させて送ってね。




Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする