北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】中部方面混成団創設記念大津駐屯地祭,琵琶湖畔の自衛隊駐屯地その歴史(2023-04-29)

2023-05-06 20:05:17 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■大津駐屯地祭二〇二三
 青空の大津駐屯地、ゴールデンウィーク最初の雨天予報はこの青空が天気予報の悲観論を否定しました。

 大津駐屯地祭、ゴールデンウィークの前半である4月29日に創設記念行事が行われまして、COVID-19感染拡大以来初めての一般公開を行うとの事、わりとちかくですし、COVID-19収束見通しの証のような行事開催の一つという事で、ちょっと行ってきました。

 南滋賀駅という、京阪電鉄石山坂本線の駅が最寄駅となっていまして、JR湖西線の唐崎駅からはシャトルバスが運行されていたようなのですけれども、石山坂本線の小さい京阪電車も道中撮影してゆこう、ということで浜大津経由で駐屯地へと駅から歩き向かいました。

 滋賀県大津市際川の、駅から道は南側が歩きやすいのですが北側の細い道を用水路沿いにある非常に細い歩道を歩いてゆかなければ、ちょっと最後は小川というウェットギャップに行き止まりますので遠回りになってしまいます、この当たりの道は慣れが必要なのです。

 海軍航空隊の基地が在った、この大津駐屯地には1942年から3年間ではありますが海軍航空隊がおかれた飛行場跡地となっていまして、水上飛行機を発着させるためのスロープがいまも駐屯地に残っています。個人的に水陸機動部隊を置いては、と思う駐屯地という。

 強風、後に紫電改となります川西飛行機の水上戦闘機がこの琵琶湖で訓練飛行に当っていまして、滑走路を建設するよりも早く島嶼部に展開して制空権確保に当る、その為にゼロ戦の倍近い強力なエンジンと倍の機関砲を搭載する、そんな飛行機が此処を飛んでいた。

 第33師団第136歩兵連隊、終戦後にこの大津海軍飛行場跡地はアメリカ陸軍が進駐することとなります、この第33師団は1968年に、ヴェトナム戦争の一番忙しい時期に、廃止されていますが、第136連隊はミネソタ州兵に移管、日本からアメリカへ戻っています。

 アメリカ軍用地として1958年まで維持されていたようですが、その頃、1954年に創設された自衛隊は駐屯地を探し求めており、なにしろ方面総監部を宇治市に置くこととなり、これでは大阪が遠過ぎるとして幕僚がジープで駐屯地適地を探したという話さえある。

 第三管区総監部は中部方面総監部となる際に伊丹駐屯地という、これも良く探したものだけれども、大阪第二空港が朝鮮戦争で拡大しそのまま八尾の大阪第一空港に代わり大阪の玄関口となった関係から、兵庫県なのだけれども大阪の玄関口という好立地なのでした。

 第109教育大隊、第3衛生大隊、大津駐屯地はアメリカ軍から返還され自衛隊に移管されますと、先ずこの二つの部隊が置かれる事となります。先ずは教育からということで自衛隊は1959年に大久保駐屯地に第2教育団を新編します、いまの中部方面混成団の前身だ。

 第2教育団は隷下に信太山駐屯地に第4陸曹教育隊と第108教育大隊、大久保駐屯地に第107教育大隊、ここ大津駐屯地に第109教育大隊、善通寺駐屯地には第110教育大隊、という部隊を置きまして、その後教育大隊の統廃合が行われ、教育大隊は2個となります。

 第3対戦車隊が1962年の第3師団創設と共に大津に新編、当時は未だ64式対戦車誘導弾さえありませんので単なる無反動砲部隊ではありましたが、実戦部隊と教育部隊、という駐屯地として地盤を固めてゆく、ただ、この頃教育団本部は善通寺駐屯地にいました。

 第2混成団新編、大きな転機となったのは1981年に西日本の配置部隊強化を期して第2混成団が善通寺駐屯地に新編され、これにより手狭となる駐屯地から第2教育団が大津に移駐、これにより中部方面隊の教育訓練部隊中枢としての大津駐屯地が形成されてゆきます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:名古屋大須-ジャッカルの日の憂鬱とソロピッツァの決断

2023-05-06 14:11:44 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 ブランチでもランチでもディナーでもスナックでも直観は大事だけれどもハズすときもあるのですね。すると再訪が店の場所によっては直ぐには難しい場所がある。佐世保とか帯広とか熊本とか御殿場とか。

 ジャッカルの日、という映画があります。お母さん今夜の夕ご飯なに?今日はねジャッカルよ!、やったあジャッカルの日だあ。という映画では万に一つもないのだけれども。フレデリックフォーサイス先生申し訳ない、でもナントカの日、というのは誰にでもある。

 トラットリアチェザリとソロピッツァナポレターナダピッコロ、ナントカの日でちょっとやってしまったなあというお店なのだ、もっとも何を頼んでも美味しかったので後悔はしていない。しかし、厨房一つで二つのお店が愉しめる、ちょっとここは美味しくたのしい。

 海上自衛隊や旧海軍に肖って金曜日はカレーの日、という方は多い。毎月29日は大きなステーキを嗜む人もいるだろう、11日を串の日として焼き鳥を食べに行く人もいるだろうし、37日をサカナの日とする人もいるだろう、毎月37日は地球には無いのだけれど。

 大須の、アーケード街の、ブラジル料理店などがかなり前から繁盛しています一角があり、大須は日本有数の電気街である顔とともに電気街にありがちなサブカルチャーの発信地でもある、しかしもともとは大須観音の江戸時代からある門前町という一角があります。

 パスタな日だった、いや毎月パスタの日を決めているという訳ではないけれども、前このお店を探訪した際には気分が、はぁ太陽が煌めいてるわあ今日のお昼はパスタにしよう、こんないい日にパスタを食べない子はなんていうかアレよね、駄目っていうか、的な。

 今回は黒ビールと、そしてピザを注文しよう、いや。注文した。前回はパスタとそしてチキンのグリルを頂いたのですけれど、ビールが一足先にやってきまして、黒ビールの珈琲のような焦がした芳醇な味わいが、炭酸の軽いビールとは一足違う晩酌気分をここへ運ぶ。

 トラットリアとピッツァリア、このお店は二つの入り口があって気軽に頂けるトラットリアでピザを注文、飲み物が欲しい場合は瓶のコーラやファンタやジンジャエールは昔ながらの冷蔵庫から取り出して先ず先に注文と会計を済ませる、今回はピザを注文した。

 実際ピザはおいしかった、前回はパスタとチキングリルだったけれども。ピッツァリアでなくトラットリアで頂いたという背景も大きいのかな、ピザはファストフードてきな響がある、落ち着いていただくにはナイフとフォークで頂いた方が、なにかこう、落ち着く。

 不自然極まりない何かが店で注文している、店員さんからそう思われたのかは不明ですが、お店の方には何度も、当店はピザがお勧めでして、トウテンハピザガオススメデシテ、要するにピザは良いぞピザ喰えピザを的なお勧めあったのでしたが、決断は揺るぎません。

 提督の決断、というわけではないものの、パスタは美味しくドルチェまで一通り頂きました。この話はこれでおしまい、というならば大団円だったのかもしれないけれど、テレビの情報番組でここは世界一のピザのお店だった、そんな情報に触れましてまさかそんな。

 ピザを今回は食べに行きまして、ちょっと混雑している時間帯ではあったように錯覚したのですが、並んでいた多くの方の狙いはジェラートの方だったようで、ピザを注文したのは少数派、つまりイートインの奥は非常に静かな人数が美味しくいただいていた。

 ピザはプレミアムなマルゲリータエクストラを注文、エクストラを注文するとチーズが多めに載せられているといい、これにビールを合わせてみました。前回にパスタを頂いてから、ここに戻ってくるまで時間がかかったものです。実際この名古屋は遠いですからね。

 世界一のピザのお店だとかは、事前に知っていたならば注文したのでしょうか、いやあの日はパスタな気分だった、確か栄で腕時計を買った後でした。もし仮に買う前に何を買うか悩んでいたならばピザとビールで悶々と悩みながら頂いていたのかもしれないけれども。

 シカゴのディープディッシュピザのようなチーズの鍋がそのまま焼かれているような、世界一というと勝手にそうした日本にないものを想像していた一方、聞けばこのお店のマスターはイタリアのピザ世界大会、どの世界大会かは難しいのですが優勝者だという。

 名古屋の大須かあ、今度行ってみたときにはちょっとピザを頂いてみよう、美味しいに違いない。不思議な店でトラットリアとピッツァリア、二つの入り口があって気軽に頂けるコースメニューのトラットリアとピッツァリア、気分で選べるようなっているお店なのだ。

 PHEIC,さてご想像つくかもしれませんが、今度大須に行くという前に日本にCOVID-19さんがやってきまして、WHO世界保健機関はPHEIC世界公衆衛生緊急事態宣言を布告、これは今年のゴールデンウィークまで継続されています、つまり大須には行けなかった。

 マルゲリータエクストラ、店内の配置は独特でピッツァリアの気軽な雰囲気は注文する一角だけというところになっていまして、奥行きが意外にふかく、そして調度品はここが名古屋かニースじゃないか、というか外国気分を味わえるちょっと静かで重厚な佇まい。

 5月10日から6月10日まで。さて、こうも店内を撮影してしまったのは、実は今のこのお店がまもなく、このゴールデンウィーク明けから改装工事を始めてリニューアルしてしまい、落ち着いた雰囲気はどっかへ吹き飛んでしまいそうな完成予想図がでているため。

 リニューアルせずとも、今のままでいいようにも思うのだけれどもなあ、この落ち着いた雰囲気が美味しさを引き立てているようにも思えるのだしなあ、そんなことを思うのは、リニューアル工事という情報をこの日初めて知ったからなのでした。かわってしまうのか。

 ビールでわいわいやるのも、楽しそうだしこの一角にはワインをお手頃に楽しめてというお店も多い。名古屋はカメラなどの中古品を扱う店が多く、実は、買うかどうかを悩む際にちょっと一杯やりながら熟考する、迷う、買う、もう一杯やる、とのサイクルが愉しい。

 京都にはない印象というか、ブラジル料理在りインド料理在りドイツベルギービールありフレンチあり、もちろんイタリアンあり、いや串揚げに居酒屋あり、ハンバーガーあり台湾甘味あり、中華頑張っている、そんなリトルワールドの飲食版のような一角なのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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ロシア-ワグネルがバフムト攻撃中断と撤退開始示唆,第三世代戦車投入のウクライナ春季攻勢前東部戦線

2023-05-06 07:00:17 | 国際・政治
■臨時情報-ウクライナ情勢
 第三世代戦車の威力は九州の戦車乗りの方が鎮西演習に参加した第2師団の90式戦車を日出生台演習場で観た際に驚き、あれがあれば勝てると声を上げた話がありました。

 ロシアの民間軍事会社ワグネルが包囲攻勢を進めるウクライナ東部の都市バフムトから5月10日に撤退することを示唆しました。これはワグネルのプリゴジン代表がバフムト付近の前線基地において撮影した映像での発言であり、どこまでが本心であるかは未知数ですが、過去ワグネルは度々、ロシア軍からの弾薬供給停滞を激しく批判していました。

 バフムトはウクライナ東部の交通要衝の一つであり、ロシア軍は3月中に確保する姿勢を示していました。他方、本物の交通要衝はその25km先のクラマトルスクのようにも見える為、ウクライナはバフムトにロシア軍の攻撃を一手に惹きつけるべく政治的に重要性を喧伝していたのでは、と考えたものですが、実際にロシア冬季攻勢は攻勢限界を迎える。

 ワグネルが懸念するのは、ウクライナ軍が供与を受けているレオパルド2戦車が間もなく開始される春季攻勢に投入され、後方連絡線を遮断される事を警戒しているのかもしれません。バフムト包囲、しかしウクライナ軍がバフムトで徹底抗戦を続けるのは間もなく春季攻勢により、逆に包囲しているロシア軍を逆に殲滅する時機がちかいためともいえます。

 レオパルド2主力戦車の供与と運用開始、これはロシア軍にとり未知の戦車です、いやレオパルド2の試作車は1979年に完成していますので、原型はかなり古い戦車となっているのですが、問題はロシアが西側第三世代戦車と戦闘を行うのが今回初めて、という点です。たとえば日本の74式戦車と90式戦車を比較しても全く次元の異なる装備である。

 第三世代戦車は、とにかく機動力が高い点を特筆します。これは速度がもちろん速いのですが防御力が非常に高い設計であることから、第二世代戦車ならばいったん停止して状況確認を行うところを70km/hで踏破してしまう、通常の鉄板に換算して1000mm相当の厚さに匹敵する装甲を軽量に実現する数種の特殊合金からなる複合装甲の防御力によるもの。

 機甲部隊というものは装甲機動部隊の略称ではあるのですが、第三世代戦車は前線の防御の隙間を見つけだして一気に突破する、データリンクによりばらばらに突破していても敵前で即座に集結する、最前線から50km100km離れていることで油断していると微睡んでいる数十分でいきなり目の前に突っ込んでくる、これが第三世代戦車の怖さなのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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