北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【日曜特集】小牧基地オープンベース2019【5】C-130H輸送機とKC-767空中給油輸送機の着陸(2019-11-09)

2023-05-28 20:05:47 | 航空自衛隊 装備名鑑
■飛行展示ひと段落へ
 C-130H輸送機とKC-767空中給油輸送機の飛行展示はいよいよ終了するもよう。

 飛行展示を終えたC-130H輸送機2機がアプローチしてきました、C-139H輸送機は自衛隊では小牧基地に集中配備されているもので、それも国際協力任務や邦人救出任務へはC-2輸送機が配備開始されるまでほぼ唯一の選択肢と云える装備、こうやってみると多い。

 四発機の迫力、というのでしょうか、勿論飛行している様子も迫力があるのは確かなのですが、地上に在って数機が並んでいるだけでも、早い話5機のC-130Hが並んでいるとエンジンだけで20基あることになり、その翅の数も多いのですから、妙に賑やかです。

 C-130H輸送機は滑走路上空をローパスしてと、その先に漸く着陸態勢へと入ってゆきます。そのまま着陸すればいいじゃあないか、と思われるかもしれませんが、この編隊でローパスする様子一つとって飛行展示であったりします、民間の旅客機と戦術輸送機の違い。

 戦術輸送機、小牧基地は平和ですが、戦術輸送機は先日のスーダンのような危険な地域へ飛行しなければなりません、すると着陸するまで航空機が旋回し滑走路に接近する経路は決まっています、滑走路に向かうのだからその延長線上しか飛行経路は無いわけです。

 スーダンは幸い無事であり、また自衛隊機は過去に戦闘に巻き込まれて輸送機が撃墜されるような事は幸いありませんでしたが、編隊を組んで滑走路上を一回飛行し、そのまま編隊を説いて短時間で着陸するのは、部隊が相手の攻撃を受けかねない時間を限定する。

 イラク派遣、航空自衛隊の空輸支援は私などは開始されるところから終了するところまで、リアルタイムで見守っていた世代なのですが、考えるとイラク戦争開戦の頃、今の大学生の子たちはまだ生まれたばかりだったのか、と思うと少々衝撃を受けるところですが。

 バクダッドへの輸送支援では、携帯地対空ミサイルを何処からか入手したテロリストにより旅客機転用の貨物輸送機等が破壊される事件が相次いでいました、ここに自衛隊も物資を運ぶ必要があり、小牧基地のC-130Hが派遣されていた、無論準備はしていました。

 硫黄島で模擬地対空ミサイルを用いて実際に輸送機へ発射、この熱源に対してIRフレアーを発射してミサイルをかく乱すると共に回避軌道をとる、という訓練も行われていた、現在の機動飛行のようなものはその前からやっていましたが、その基礎があってこそ。

 レーザー機体自衛装置など、しかしIRフレアーだけでは危険を排除できない時代ですので新しく開発されている装備があります、アメリカ空軍が横田基地へ配備しているC-130J輸送機は、そうしたものを機体の各所に装備していまして、自衛隊も必要な改修だとおもう。

 KC-767空中給油輸送機のローパス、なのだ、けれど、も、ねえ。やってしまったと思われるかもしれません、その通り、直前のC-130Hの編隊を追う為にレンズを望遠レンズにしていましたので、二機で迫るKC-767のうち、かたほう一機しかフレームに入らない。

 二機編隊で飛行しているのだから、ちょっと残念に思った。いや、EOS-7Dmark2とともに予備のEOS-7Dの方も担ぎ出して広角レンズ用と望遠レンズ用で二台もちにしていれば、とも思うのですし、実際昔やっていたのでしたけれども、この日は一台体制でした。

 28-300mmという便利なズームレンズがありまして、これをEOS-7Dmark2に装着していれば一台でもなんとかなった。けれどもKC-767は編隊を開いていましたので、28mm広角で映らなかったのです、15-85mm広角レンズにしていれば、と失敗してしまった。

 C-130の着陸が始まる、時間帯は間もなく航空祭の幕間、というところか。航空祭で忘れてはならないのは、お祭りという事ですので飲食屋台が意外に頑張っているという事で、飛行展示の合間を縫って美味しいものを食べるところでもありますし、その時間が近づく。

 補給というか食事は重要なのですが、そしてもう一つ忘れてはならないのは水分補給できる場所と、もうひとつはお手洗いという。水分補給、いちおうミネラルウォーターなんかは持って行くのですが、晴天ですと極度に乾燥していますし水分がどんどん抜けてゆく。

 脱水症状にならないように木を点けねばならないのだけれども、この航空祭を撮影している時に撮影位置の周りには基本飲料水を売っているところなんてものはありません、格納庫の裏側とか、遠い場所まで転進しなければならない、一人で撮影すると不便ですよね。

 美保基地航空祭でしたか、飲食販売スペースとは別に、土産物販売スペースしか無く、ええい何かあるだろう、とおもって駆け込んでみると、大山の水、でしたか、あとは梨の飲み物が土産用に、なぜか冷やして、売られていまして三本衝動買いしたことがありました。

 大山の水、美味しかったです。干天の慈雨という言葉が有りますが、慈雨という以上に元々美味しいお水を、そういう時に頂いたのだ、蟹も鮨も美味しかったですが、水も美味しかったですね。いや、ノドグロの刺身も美味しかったんですよ。でもあの時の水は、ね。

 名古屋飯、というんですか名古屋の大衆料理、小牧基地航空祭では見かけないものが多い。皆さん発汗して塩分が不足しているでしょうから、味噌煮込みうどんとか、模擬店で販売してくれればなあ、と想ったりするのです。あとは味噌カツでしょうか、これはあるか。

 きしめん。思えば航空祭ではおうどんはあってもきしめんを視ないような気がします、名古屋駅のきしめんは名古屋の玄関口というのですが、ホームごとにきしめん屋さんが有り、例外なく美味しかったですね。小牧基地でも県営名古屋空港に隣接、名古屋の文化圏だ。

 味噌煮込みうどん、航空祭で売られていないのは、やはりこぼしたときのダメージなのでしょうか、それとも使い捨て容器では熱すぎるのでしょうか、それでも噛み応えのある麺と滋味というか塩分と出汁の利いた味噌煮込みうどんは、食べてみるとおいしかったなあ。

 モーニング、航空祭では見かけないのですが、例えばアイスコーヒーと小倉トーストのセットを売店で売ってほしいなあ、と思ったりもする。岐阜県と愛知県の喫茶店では、コーヒー一杯を注文すると午前中の時間ではトーストやおぎぎりや、鮨がつくサービスが。

 小倉トーストは、小倉餡をバタートーストの上に載せたもので、カロリーの爆弾のようなものですが、モーニングで供されるトーストは半分にカットされており、まあ、カロリーが半分ということか、甘くておいしい。鮨のつくモーニングは、実際食べた事がある。

 鉄板ナポリタンは、流石に無理ですよね。マウンテンという名古屋の喫茶店では、あんかけパスタという、小倉餡をスパゲティに掛けたとんでもないメニューがあり、これを仮に航空祭で出してみたら、話題になるのかなあ、美味しいには美味しいという話も聞く。

 航空祭はお祭りなのだから、らしさ、というものを食べ物でも味わいたいものだと思いつつ、結局は手堅くヤキソバとかタコヤキとかを食べる、もっとも小牧基地では焼き牡蠣が売られていた事もあり、それからホタテもあった、これはもうトクベツな美味しさでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】近鉄新エースカーと親しまれる22600系特急電車と奈良と京都結ぶ近鉄京都線の電車たち

2023-05-28 18:22:07 | コラム
■二つの古都結ぶ京都の近鉄
 撮影しましたのは近鉄大久保駅というすぐ隣に陸上自衛隊大久保駐屯地が広がる立地、これも京都散歩なのだ。

 新エースカーと親しまれる22600系特急電車、撮影は宇治市内です。ローレル賞を受賞した車両ですが、個人的には早い電車だけれども車内施設は中途半端というか、後ろに連結されているビスタカーのような個性が欲しかったなあ、と特急券を手に思う電車でした。

 近鉄特急は速達性を痛感させるサービスなのですが、伊勢志摩ライナーやアーバンライナーが走る1990年代からは、もちろん二両編成の特急も重要なのだけれども、JR西日本のタンゴディスカバリー号のような車内施設で特急のプレミアム感が欲しかったと、おもう。

 3220系電車、近鉄のシリーズ21電車として1999年に運用開始された電車です。多数運用されている印象があるのですが、聞けば3編成だけということで、しかし京都市営地下鉄に乗り入れていて、国際会館から近鉄奈良までの直通急行として存在感を示す電車です。

 奈良、こういいますと実は京都からはかなり距離があるのだけれども、地下鉄烏丸線に近鉄が乗り入れる事で、京都の中心部から奈良とを結ぶ電車というのは、京津線の京阪電車が大津と京都を結んだように、かなり奈良という地名、観光地を身近にした印象がある。

 8000系電車、近鉄の普通列車と云えば、色々新型車両が開発されているのだけれどもこの8000系電車とその派生型という印象があります、ただ、355両も製造されましたこの電車が運用開始となりましたのは1964年、つまり1960年代という60年近く前の電車という。

 新生駒トンネルが開通した1964年に運用を開始した、といいまして、しかし東京五輪1964の同じ年にデビューし、大阪万博1970のころには近鉄で一定の存在感を有していたというものですので、東京五輪2020と大阪五輪2025を考えれば、凄い長生きの電車と痛感する。

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【撮影考察】いい写真ってどうやってとればいいのか?豊川駐屯地祭写真と共に考える

2023-05-28 07:01:44 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■豊川駐屯地祭
 豊川駐屯地祭の写真と共にありきたりな話題を紹介したいと思います。

 いい写真ってどうやってとればいいのでしょうか。わたしは一応複数台のカメラとそれっぽいカメラバッグを持っているせいでしょう、こうした質問を稀に受けます。質問する方は初めてカメラを持ったという部隊広報の腕章の方であったり、一般の方であったり。

 良い写真とは何か、哲学的な命題ですが、こういう質問を受ける場合には、もう部隊が整列してしまっていることが多く、数十秒くらいしか時間のない時だったりする、一時間前に聞いてくれれば違うのだけれどもね、こう思いましたのでWeblogに書くことにします。

 EOS-KissNを使われている方から先日こうした質問を受けまして、聞けば北関東から京阪神地域まで来ているという、EOS-KissNは良いカメラで、2005年から2008年までのWeblog北大路機関の写真は二台のEOS-KissNにより撮影された写真であったりします。

 FUJIFILMの一体型ネオ一眼で撮影されている方から同様の質問をされたことがありました、FUJIFILMのカメラはほぼ例外なく写真愛好家が撮影の視点から設計しているものですので使いやすいものが多く、実際FUJIFILM-X20はわたしの予備カメラだ。

 EOS-5DmarkⅢで撮影されている年配の方からも聞きました。EOS-5DmarkⅣを持っていますが、なかなか虎の子のように私は外でバシバシ撮影するには躊躇する印象がある高い機種なのですが、せめて200㎜レンズくらいは必要だよなあ、とも思ったりした。

 Nikon-Z6で撮影されている方からも聞いた、いやこの場合ミラーレス一眼はあまり詳しくないので、長時間行事を撮影していてミラーレスの電池消費量は行事を最初から最後まで乗り切るのにバッテリーがいくつ必要なのか聞きたいとも逆に思ってしまうのですが。

 適当に、いい感じで、という他ないのですが、考えてみると、その人の立場でいい写真の定義は変わってしまうのだよなあ、と気づかされます。すると、誰に見せる写真なのか。誰に見せる写真なのかで、良い写真の定義は大分変わってくる、この点が重要かなと思う。

 こういう写真を撮りたいな、そんな印象を持つことが大事なのだと思う。これは例えば映画の話ですが、樋口真嗣監督がアニメのフレームで映画の画角構成を行ったことで、映画平成ガメラシリーズにて成功したものと似ているのかもしれない、影響というのは大事だ。

 誰に見せる写真なのか。依頼を受けて撮影しているならば、依頼した方ということなのでしょうが、広報誌に載せるためなのか、近況報告で活用するためなのか、居間に飾って来客に自慢するためなのか、部隊のOBという関係の方なのかで、見せる相手はかわります。

 いつまで見せる写真なのか。北大路機関が撮影する写真は、なにしろ2005年7月29日に第一号の記事を掲載したものが今でも見ることができますので、一種資料的な価値として公開されているものです、ただ、写真全て必ずしも永遠に公開する為のものではない。

 どのように見せる写真なのか。これは専門誌にカラー写真で特集のように載せるのか、広報誌にモノクロ写真で載せるのか、紙焼きして大きく引き伸ばして展示するためのものなのか、Web上で公開する為のものなのかで、撮り方というものは大分変わってきます。

 もちろん自己満足のために撮影するという場合には、これはもう、撮って撮って、この角度好きだな、という水準で深めてゆくのも王道といえます。ただ、独りよがりではなく、敢えて見る相手を意識すると、写真の構図というものは、変わってくるのかもしれません。

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