北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和五年度五月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2023.05.27-2023.05.28)

2023-05-26 20:22:32 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 台風二号がかなり大きな勢力となってグアムを襲い来週には南西諸島に接近するという緊張感と共に、今週末の行事予定を紹介しましょう。

 美保基地航空祭、日曜日に行われます。この基地は自衛隊の空輸部隊の拠点であると共に陸上自衛隊部隊等が駐屯している。航空祭は航空自衛隊美保基地が実施、第3輸送航空隊司令が基地司令を兼ねています。航空隊隷下にはC-2輸送機を運用する第403飛行隊とKC-46A空中給油輸送機を運用の第405飛行隊が置かれ、輸送機大編隊は一見の価値あり。

 静浜基地航空祭、日曜日に行われます。静岡県の東海道本線藤枝駅が一応最寄となり4km程離れている立地、第11飛行教育団が展開する練習機の基地です、最近NHKに特集される等漸く有名になっている芙蓉部隊の拠点基地であり、過去にはT-3練習機を彗星攻撃機塗装として飛行展示を行った事もあります。現在運用しているのはT-7練習機、小回りが利く。

 鹿追駐屯地創設66周年記念行事、日曜日に執り行われます。第5旅団隷下の第5戦車大隊が駐屯しています、第5戦車大隊は第5師団の第5旅団改編に際し本部管理中隊を持つ第5戦車隊へ拡大改編された後、第5戦車大隊へ縮小改編された、今年3月に更なる縮小改編を受け、第5戦車隊となりました。隊の名の難しさを示す部隊、90式戦車の戦車部隊です。

 北宇都宮駐屯地創設60周年記念行事、土曜日、実施予定です。数ある今週末の行事の大半は日曜日に行われますがこちらは土曜日、ご注意ください。そして近くに宇都宮駐屯地がありますが、今週末開催されるのは北宇都宮駐屯地、ご注意を。航空学校宇都宮校と第12ヘリコプター隊第1飛行隊のUH-60JA多用途ヘリコプターが装備されている駐屯地です。

 高田駐屯地創設73周年記念行事、日曜日に実施されます。駐屯地には新潟県に二つある2日連隊の一つである第12旅団隷下の第2普通科連隊、そして東部方面隊直轄の第1施設団隷下部隊である第5施設群等が駐屯している。駐屯地に隣接し越後高田藩の高田城址がありまして、復元建築物として三重櫓などがあり、駐屯地祭に合わせて探訪もよいでしょう。

 大久保駐屯地創設66周年第4施設団創設62周年記念行事、日曜日に執り行われます。宇治市に所在する陸上自衛隊駐屯地で、旧陸軍飛行場建設が行われていた遺構でもある。この為に伊丹駐屯地や千僧駐屯地と比べ、式典会場が広いのが特色です。駐屯地には第4施設団が駐屯、また過去第3師団が甲師団であった時代には第45普通科連隊が置かれていた。

 徳島駐屯地創設11周年記念行事、日曜日に執り行われます。第14施設隊等が駐屯し2012年に創設された新しい駐屯地、第2混成団の旅団改編により新設されたよく似た名前の施設に徳島空港に隣接する北徳島分屯地がありますが徳島駐屯地は徳島市よりも20kmほど南の阿南市、阿波赤石駅から141号線沿いに4kmの場所にありますので間違えられぬよう。

 大村航空基地一般公開、日曜日に行われます。大村航空基地は西日本の哨戒ヘリコプター部隊総元締めである第22航空群司令部が置かれ、隷下の第22航空隊が展開しています。この他に群隷下には小松島の第24航空隊が置かれている。第22航空隊隷下には第221飛行隊と第222飛行隊及び第223飛行隊等で、SH-60J/K哨戒ヘリコプターが配備される。

 中止、第4師団創設61周年福岡駐屯地祭、土曜日に行われる予定でしたが、中止となりました。第4師団とともに西部方面隊には第8師団が北熊本に置かれていますが、先月発生の師団長搭乗航空機遭難事故の関係でしょうか。第4師団は地域配備師団となり、戦車や火砲が廃止されている部隊で、前回行って以来すこし興味が在った行事だけに残念です。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・5月28日:鹿追駐屯地創設66周年記念行事
・5月27日:北宇都宮駐屯地創設60周年記念行事
・5月28日:高田駐屯地創設73周年記念行事
・5月28日:静浜基地航空祭
・5月28日:大久保駐屯地創設66周年第4施設団創設62周年記念行事
・5月28日:徳島駐屯地創設11周年記念行事
・5月28日:美保基地航空祭
・5月28日:大村航空基地一般公開

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-ロシア情報収集艦イワンクルスをウクライナ無人水上艇部隊が急襲,市ヶ谷で供与車輛引渡式

2023-05-26 07:00:40 | 防衛・安全保障
■臨時情報-ウクライナ情勢
 イワンクルスという情報収集艦は大きさですと試験艦くりはま一回り大型というところでしょうか。

 ロシア海軍の情報収集艦イワンクルスが5月24日、黒海海上においてウクライナ海軍の攻撃を受けたもよう、25日付イギリス国防省ウクライナ関連情報として発表されました。イワンクルスはユーリーイワノフ級情報収集艦の2番艦で満載排水量4000t、2010年代に建造され2018年に就役したばかりというロシア海軍最新鋭の情報収集艦となっています。

 ユーリーイワノフはウクライナ海軍の無人水上艇による攻撃を受け、少なくとも3隻の無人水上艇が攻撃に参加、ロシア海軍はこのうち1隻を撃沈したと発表していますが、攻撃の瞬間とされる映像によれば複数の無人水上艇がユーリーイワノフの近距離で爆発しています。ユーリーイワノフは自衛用に機関銃等を搭載している。損傷の程度は不明とのこと。
■ベルゴロド騒擾続報
 ロシア軍が2014年にウクライナ東部で行った方式とも共通点があるようなきもしますが。

 ベルゴロドでパルチザンによる攻勢について、イギリス国防省ウクライナ関連情報にはロシアの反体制派が関与を主張しているという点、そして戦闘はグライヴォロン市周辺で戦端を開いており、装甲車両が参加しているとのロシア側発表は既にあったものの、イギリス国防省によれば火砲と無人航空機が参加していた。火砲が迫撃砲や榴弾砲かは不明です。

 イギリス国防省はこの攻勢への分析として、鉄道施設への妨害攻撃など既に派生しているロシア領内での騒擾とともに国境地域の治安脅威増大に対応を求められることとなる後方警備という視点、そしてもう一つの視点としてロシア領内へのウクライナ側の攻撃を主張する際に利用できるプロパガンダ的な視点、この二つの視点から分析しているもよう。
■自衛隊車両供与
 自衛隊車両の引き渡し式が防衛省で行われました。

 わが国がウクライナへ提供を決定した自衛隊車両について、防衛省は24日、市ヶ谷の防衛省においてウクライナのコルスンスキー駐日大使と井野防衛副大臣が出席し、目録の引き渡し式が行われました。井野副大臣は今回供与されるものは自衛隊で活躍してきたものとし、全国の陸上自衛隊部隊から協力を受け逐次ウクライナへ輸送する方針を示しています。

 この発言からは今回供与されるものは用途廃止車輛であり、用途廃止車輛に所用の整備を施したうえで順次供与するものと理解できます。供与車輛は新規生産車輛ではないかという憶測がありましたが、この場合は自衛隊向けの車両を転用するとしても数カ月を要します、しかし用途廃止車輛であればいち早く供与できる、こうした決定背景があるのでしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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