北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】小松基地-武士道23日豪共同訓練(3)飛んでくれたぞ豪州空軍F-35A(2023-09-07)

2023-10-01 20:17:42 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■飛べ!ライトニング!!
 夕刻が迫る中で今日は無理かなと思った豪州空軍機が休息の沈黙を破って指導体制に入ったときは思わず拍手したい気持ちだった、晩飯はオージービーフに決まり。

 イギリス人観光客が東欧のとある国の軍用飛行場に行ってみると、イギリスではなかなかみられないMiG-29戦闘機が飛行、滑走路の脇にはMiG-23戦闘機なんかも見えたので、とりあえずカメラに超望遠レンズを取り付け撮影、十分後無事憲兵に逮捕された。

 軍用機撮影が禁止されている国は意外と多く、北朝鮮は国自体が200mm以上の望遠レンズを持ち込み禁止という。この東欧の国では強制収容所に送られることはなかったもののNATO加盟国であるし、逮捕された観光客は領事館へ助けを求めたとのこと。

 イギリス領事館員が直ぐに駆けつけて、憲兵のオエライさんに怒鳴りつけたのは、イギリスでは軍用機の撮影は普通の趣味であり当然の権利だあ、本省にも報告するぞ!、という。この話、たまに東欧が東南アジアになったりするので話半分なのかも。

 ヒコーキがイギリス人は大好きなのだ、このお話でわかることはこの点でして、実際岐阜基地や那覇基地で撮影している外国人ヲタの一団を何度も見かけたことがあります。そして撮る方も撮る方ですが、飛ばす方も、けっこうマニアックなのですよね。

 アングロサクソンのお家柄、といえば昨今は差別になるのだろうか、今風に言えばイギリスマークで蛇の目精神というべきか、英連邦の一員であるオーストラリアも、その系譜にあると思うのですが、早い話が、けっこうはっちゃけていた合同演習だ。

 F-35の離陸は、ライトニングの愛称と別に、低いヒクイひくいい、と声が周りから漏れてしまうような低空からの離陸をいきなりハイレートクライムの急上昇、ああ周りの住民さんから基地へ苦情がきそうな感じだなあ、という離陸を見せてくれました、大迫力とはこのこと。

 ファーストフライトのF-35戦闘機飛行を、カメラ不具合でカメラのキタムラに駆け込んで見逃していた当方、果たしてもう一回飛んでくれるのかと気がかりでしたが、飛んでくれたばかりか、トンだ飛行、航空祭のような迫力を叩きつけてくれたわけ。

 編隊で基地上空にてコンバットピッチ飛行をした瞬間にはおもいきりヴェイパーを曳くような機動飛行を小松空港ターミナルビル上空で繰り広げてくれまして、なんだあ航空祭の予行かよお、と地元のオジイチャンをビックリさせていたオージーさん。

 イタリア空軍はこれほどハチャメチャはやっていなかった、とは大阪から撮影に赴かれていた方のお話で、ナガグツ半島の風光明媚な環境に囲まれた基地のF-35部隊と、ロンメル将軍モノの映画を撮れそうな砂漠の中の基地のF-35部隊との違いか。

 航空自衛隊も負けていない、ショックコーンにエアブレーキから機銃掃射までやってくれたのか、というとそうではなく、スペシャルマーキング機を惜しげもなく、一日に何度も飛ばしてしまうものなのだねえ、という規模で訓練に参加させています。

 イーグルとライトニング、小松基地へF-35戦闘機が配備開始となるのはもうまもなくですが、ステルス機であるF-35はスペシャルマーキングは施せません、すると今のイーグルだらけという小松基地の日常風景も大事に撮影しておかなければなあ。

 蛇の目精神のお茶目飛行展示、もとい飛行訓練はおもったような構図の撮影ができました。もういっそ一泊したいなあ、と後ろ髪引かれるところではありますが、イーグルとライトニングの着陸を撮影した後、駅前でハシゴ酒したのちに帰路に就きました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-石川,小松駅前ビストロのモカちゃんでスコッチとローストビーフ

2023-10-01 18:11:41 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 航空祭の日などにはこういう落ち着いたお店での一休みをお勧めしたいというビストロの話題です。

 小松市、駅前ばかりではなくもう少しいろいろなお店を散策してみたいと思ってちょっと駅前通りを更に進んでみますと、焼き鳥の秋吉があった。けれどもここは今度にしようと思ったのは、舞鶴にも大津にも、いや京都市内にさえあることに気付いたためという。

 白山、霊峰白山の麓と紹介され、基地の街である石川県小松市は、江戸時代には加賀藩の隠居所として小松城が造営され寺社仏閣も整備される等、北陸歴史街道の一角を構成していまして、なるほどそうした街並みの続く沿道には愉しいグルメの文化が有るのだ。

 Bougnat de Mocha、ブニヤ・デ・モカ、小松駅からはそれほど離れているわけではなく直線距離で400mくらい、商店街のアーケードを超えてゆくと案外近いのですけれど、タクシーで移動している際に偶然見つけて、これは雰囲気がよさそうだなあ、とドアへ進む。

 ジントニックで先ずは渇きを癒す。渇きを癒すなんて大袈裟な、と思える程度にはこの小松基地航空祭が近づく今日この頃は若干だけ涼しさを感じるようにはなってきたけれども、オーストラリア空軍やイタリア空軍が小松基地へF-35で乗り付けた頃が凄かったなあ。

 ローストビーフのグレイビーソースかけ。ブニヤ・デ・モカ、長いからモカちゃんでいいか、お店の入り口にこの日のおすすめを大書した黒板がありまして、ここにローストビーフと大書されていましたから、この日の注文はビーフさんにしようと決めていました。

 ブニヤ・デ・モカさん、小松市土居原町239に在り、日本風のというよりも日本海風の、昔海水浴で家族旅行した時代の日本海風の街並みに赤レンガっぽいビストロが佇んでいて、中には、こういう店を探していた、というほどの長いシックなカウンターが伸びて。

 バーボンだスコッチだウィスキーにジンとビールからワインまで並ぶところで、こういうローストビーフを頂く。グレイビーソースは薄味で味の濃そうな見た目が本場を感じさせている。そしておもったより大きく、嗚呼京都のビストロよ見習ってくれ、と思う。

 ローストビーフとともに、目の前のカウンターには、カシスリキュールやコーヒーリキュールなんかも並んでいる、そして手前の竹鶴さんの隣にあるサファイヤ色の瓶は、いまグラスを傾けているジントニックに注がれたボンベイサファイヤ、独特の苦みが好き。

 スコッチをのもう、こんな美味しいローストビーフががっつりいただけるのだから、ジンのビフィターかスコッチをのもう。ジョニーウォーカー、赤ラベルは無いかを聞いてみたら、黒しかない、と。ジョニ黒というと昭和時代のステータスシンボルと昔ばなし。

 美味しいなあ。美味しいねえ。そんな表現しかでないのですが、うっと熱いものが喉を下がっていて、その寸秒後に芳醇というのはこういう事を云うのだろうなあ、香りがこみあげてくる。香道の世界をスコッチで再現し、ローストビーフを一切れ、ああ、いいなあ。

 チーズの三種盛りを重ねて注文しますと、香りのきついの平気ですか、ととわれ、いやいや大歓迎ですとも、と返事し少しして、これは凄いのが来たなあ、真っ青といえるような青みのものからなにから。そして、これもうっと来るくらいチーズが主張するのだ。

 ジョニーウォーカーブラックラベル、数年前だったか、環境に配慮して紙製ボトルに移行する、と聞いた際には、そんなもので長期間保管できるわけもなく紙パックワインの酷さがコロナのステイホームで身に染みている故、終わりと思ったが、どうなったのか。

 ブルーチーズ、こんなにきついのを食べられたのはいつ以来だろう、好き嫌いがあるというチーズだけれども、はるなは好きですねこういうの、何より手元にはスコッチ、英仏関係のように時に緊張と摩擦はあるものの、全く違うものながらよく合う。個性は旨み。

 ご年配の常連さんが、昨日来たら良かったのに、F-35というのとF-15がきれいに編隊組んでたよ、と教えてくれた。マダム曰くオーストラリア空軍さんもイタリア空軍さんも、カツカレーを食べていったわあ、と。お店は深夜まで営業、小松でここはお勧めしたい。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】国鉄105系電車,奈良線で進む複線化工事と幻想のリニア中央新幹線大阪延伸

2023-10-01 07:00:44 | コラム
■103系から105系へ
 国鉄105系電車が活躍する旧式電車王国の奈良線には快速電車はJR西日本221系とすみわけが出来ている。

 103系電車は2022年3月11日に奈良線での運用を終了し、旧山手線塗装の103系電車は過去の歴史となりましたが、代わりに旧京浜東北線塗装の205系電車が奈良線に乗り込んできましたので、旧車を旧車で置き換えるという不思議な路線は続いています。

 奈良線は今年3月18日、京都駅から城陽駅までの完全な複線化工事を完了しました、やはり観光路線、複線化の要求は大きい。ここで関心事となるのは、奈良県と京都府の中間を走る計画であるリニア中央新幹線と奈良線の沿線開発という可能性についてです。

 奈良市付近に予定されている新駅、木津市など京都府南部自治体も誘致を進めていますが、京都府南部から奈良市に至る新しい交通の流れが確立し、京阪神圏において滋賀県の後塵を拝する奈良県とともに例えば東京通勤圏などの可能性が生じるのでしょうか。

 リニアと奈良線の相関関係という話題を書くために、ちょっと鉄道雑誌のバックナンバーなどを積んでみますと、ただ、実現への課題は年々山積している印象があります、大深度地下トンネルを中心に進めるため、多数の河川の源流やウラン鉱山の近くを通るため。

 ローカル線色を大きく正面に出している奈良線とともに、しかし当初計画の2027年東京名古屋間リニア中央新幹線開通が、静岡県内の環境アセスメント再評価の必要性を求める声とともに、電力消費量が新幹線の三倍というリニアそのものが、現状未知数だ。

 新大阪への延伸は2037年から2045年までの期間を想定しているようで、それくらい先ならば実現するかどうかを見極めるまでは、一概に不可能とは言えない期間だなあ、と思ったりするのですが。それにしても長距離のリニア鉄道、夢だけはある様におもう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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