北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】横須賀軍港めぐり2023秋(1)ひゅうが&いずも停泊と潜水艦の入港(2023-09-29)

2023-10-07 20:00:44 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
おやしお型そうりゅう型帰港
 舞鶴基地で護衛艦ひゅうが威容を見上げましてそうだ富士学校に行く際にちょっと寄り道して護衛艦をみてみよう、となりました。

 ひゅうがさん、北大路機関にもいますけれども今日は横須賀にやってきた、いずも型護衛艦にウワキしちゃうぞお!、とおもったらなんか居るぅ!。という北大路機関の日常です。HNと艦名は何も関係ないのですけれども、やはり気にはしてしまうものですよね。

 おやしお型潜水艦が横須賀基地へ入港します。なんかいいことないかな、なんて考えて横須賀駅に到着して、改札を出て五秒で潜水艦入港を撮影できるというこれが横須賀基地の日常といえるものです。これからヴェルニー公園を歩いて軍港めぐり遊覧船へむかう。

 ヴェルニー公園、潜水艦入港を無視していたならば1300時発の遊覧船に乗れたのかもしれませんが、流石に無視する事なんてできないですよね、という事でちょっとそのあとの時間的余裕は無くなるのですが遊覧船は1400時発の便にして、もう少し撮影しましょう。

 潜水艦隊では、近年の超望遠レンズ普及に伴い、乗員の識別帽から艦名が暴露してしまうといいまして、敢えてほかの潜水艦の識別帽を着用して欺瞞しているのだとか。確かに、昨年の舞鶴展示訓練でも識別帽が識別してしまえたから、今のカメラってすごいよねえ。

 ひゅうが横須賀入港、嗚呼横須賀、そして舞鶴へ撮影に行かれていた方はあれれDDHがいないよお、となっていた訳です。アメリカ海軍の原子力空母ジョージワシントンは、・・・、あれはROCHで工事中だ、ええと、ロナルドレーガンはこの日の朝出航した、と。

 いずも、ひゅうが。漸く21世紀らしくなってきた、と表現したいほどに海上自衛隊の護衛艦も大きくなりました。そしてアメリカの空母は不在、という。ニミッツ級原子力空母は強力ですが、高価過ぎることで必要な数がアメリカさえも確保できないのではないか。

 空母は15隻、世界に展開するうえで必要だと1990年代には主張されていたのですが、現状は11隻、ニミッツ級が10隻とジェラルドフォード級が1隻なのですから。すると海上自衛隊のDDHのような駆逐艦を量産し補完するべきだ、とも毎回のようにおもう。

 ヘリコプター搭載護衛艦、いずも型は満載排水量27000t、ひゅうが型で満載排水量19000t、全長も50mほど違うのですけれど、こうやって並びますと吉倉桟橋と逸見岸壁、停泊している向きが違うという大前提と共に、しかし、同じくらい巨大にみえるのです。

 ヴェルニー公園も随分変わっている、もっとも公園ができる前は単なる海岸だったようで、その様子はSFドラマの“怪奇大作戦”なんかでも見ることができるのですが、噴水の整備と戦艦陸奥主砲の安置とともに、最近はレストランとなっている洋館まで建った。

 そうりゅう型潜水艦の入港、相次ぐ潜水艦入港、と書きたいところですけれども、実は先ほどの一隻入港の後で遊覧船の乗船券を購入して、そして海軍カレーを、金曜日でしたし、頂いていました。だから一時間ほど経ていたのですが、また入港を撮影できた、と。

 ひゅうが、潜水艦と比較するとやはり際立って大きいなあ、と思うもの。潜水艦は船体の大半が水面下に隠されているのですけれども、それでも大きさの違いは明らかです。目の前に格好いい制服の高校生さんがいたので映り込まないよう高い角度から潜水艦を撮る。

 軍港めぐり遊覧船、一時間に一便運航されているのですが良い撮影位置を確保するにはそれなりに早い時間から並ぶ必要がある、ただ、カレーを食べていたので団体旅行さんたちに出遅れてしまった、さあ、どんな撮影位置が確保できるのか、たのしみですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-静岡-御殿場,火山小説"死都日本"読了以来の良い作品に出合ったので駅前で一杯

2023-10-07 14:44:41 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 書籍と出版大国であるわが国では世の中広いといいますかいまでもまだまだ発掘しますと凄い作品が有るのだろうなあ。

 日本沈没と日本朝鮮戦争に死都日本、SF小説とも戦略スリラー小説ともシミュレーションノベルともいわれる系統の小説ですが、いままで価値観やいろいろな考え方に影響を与えた作品というと、小松左京御大と森詠先生に黒石曜先生の三作品が浮き浴びます。

 遙かなる星、という作品にこの歳になりまして出会う事となりまして、ものすごい基礎知識と調査の上に虚構を説得力と共に仕上げている、ということでちょっと驚きました、いや感動といっていい、こういう時はどうしても一杯やって気分を盛り上げたいものだ。

 囲炉裏びすとろ2918。何処だよ、と思われるかもしれませんが御殿場だ。実のところ本業副業に加えて北大路機関を運営している身の上、小説なんてものを愉しめるのは移動時間くらいでして、今回も例外に漏れず遙かなる星一巻読了は特急踊り子号の車内にて。

 御殿場ピルスナーで、ちょっと一人良い作品に祝杯を挙げる。こういうのも、じつは佐藤大輔氏の作品は最初に変なのにあたってしまいまして、これは合わないなあ、と遠ざけていた作家さん。1990年代に一度だけ話題なので立ち読みをしたのですが、合わなかった。

 佐藤大輔氏の著書、タイトルは思い出せないのですがまだ護衛艦はるな母港が佐世保だった中学生の頃に、ページを開いてみましたら、日本のロケットを使った宇宙艦隊とドイツの宇宙艦隊が軌道上で宇宙ステーション型の宇宙戦艦で激突するという、ああこれ無理だ理解できない、という作品でして。

 バーニャカウダがお通しで出てきまして、わたしキュウリ苦手なので、これを頂くには香りを吹き飛ばせるような強力な酒精が欲しいところだ、九州ならば芋焼酎をロックで頼むところなのだけれども、御殿場だと強めのお酒はさて何を頼むべきなのだろうなあ。

 さあ呑むぞ。ハラミのグリルを注文しまして、要するに強いお酒を呑んでもどんとこいの状態としまして、遙かなる星を読み返す。二巻と三巻と続くものなのですけれども、二巻と三巻は自動車後部座席に置いたまま。取りに戻ろうにも言った通り今日移動は電車だ。

 小松左京が好きならば佐藤大輔は合うのかもしれない。佐藤大輔については、周りから悪い話ばかり、締め切りを守れないとか続編が出ないとか未完のまま絶筆の作品が多いとか。しかし、遅筆という点では小松左京の日本沈没を思い出させるものがあるのですよね。

 陸。ウィスキーを注文する、御殿場といえばサントリー、らしいからね。そう、読んでないが観閲行進の待ち時間に延々聞かされたレッドサンブラッククロスという佐藤大輔の未完の代表作は顛末を聞けば小松左京の中編、“地には平和を”と丸ごと重なるではないか。

 おでんを。静岡に来たのだからおでんを食べないとねと思い、大根おでんのパリパリ揚げを注文する。面白そうだ、と。佐藤大輔氏の作品、考えると最初に手に取った作品が偶然合わなかっただけで、しかもあの頃はリアリティばかり求めていたのが間の悪さ。

 ラリーボンドの侵攻作戦レッドフェニックスを、丁度金泳三政権時代でクリントン政権時代の朝鮮半島核危機の最中に読んでいまして、これを基に森詠先生の長編、日本朝鮮戦争を読んでいた時代ですので、ちょっと宇宙戦争はリアリティを持てなかったのですね。

 トムクランシーの日米開戦がちょっと現実味がないなあと思い、大石英司氏の第二次湾岸戦争は2ページ目で早速開戦して、軍事小説界の西村京太郎というべき、電車で読んでいて次の駅までに急展開があるなあ、と思っていた時代故、宇宙戦争の話題は特に。

 日本沈没、最初に入手したのは文庫本なのですがその後名古屋の鶴舞古書店街で初版本を入手、穴が開くほどに読み込んでいたので文庫版の新書版で違いがすぐ気づくほどでした。そして遙かなる星と共通するのは、下調べ、専門家以上の知識に基づいた執筆だ。

 マグロミンチのいぶりがっこ添えを注文、そう静岡に来たのだからマグロを食べないとなあ。そして日本沈没も冒頭は東京駅から下田へ向かう最中から始まる、あの小説が発表された年に確か東海地震を想定した大規模地震対策特別措置法が成立したのだったか。

 佐藤大輔氏、遅筆遅筆、と言われるのですが同じように遅筆であった小松左京御大は首都消失など、新聞連載をやっていましたし、なにより読み切りの短編がものすごい数を発表していて、大作の遅筆を補っていた、佐藤大輔氏もそうしていれば、とも思うのですが。

 小松左京御大、日本沈没の田所博士と同じ名前の方がレッドサンブラッククロスに出ているといいますし、日本沈没第二部の終わり方と短編のある作品が遙かなる星にも重なるところがありまして、影響というよりも慕っていたのだなあ、とよみとれるもの。

 リアリティというものは発表された時期というものが大事になってくるのですけれども、そういう時期に侵攻作戦レッドフェニックスと日本朝鮮戦争を読んでいる最中、考えてみると宇宙戦争を題材とするものは合わなかったのかもしれない、惜しいことしたなあ。

 遙かなる星、ネタバレになる故にそれほど深いことは書かないのですが、日本の宇宙開発が題材です、宇宙戦争の話ではないので1990年代に手に取った作品とは別だと思う、というか違う作品だ。著者は2017年に亡くなっているのですが、お勧めしたい作品です。

 グリューワインがありましたので注文、長居したいところですが今夜中に須走まで行かなければなりません、バスの本数が少ないのだ。ううむ、グリューワインについては、やっぱり京都市役所の隣にあるあのお店のが一番だなあ、と思いつつ、でもこれも美味しい。

 静岡県御殿場市新橋、新橋というからには飲み屋さんが多いのだ、と東京の有名な新橋駅前を思い浮かべまして、前一か月ちょいと短期間ながら新橋というか虎ノ門に通った時代の活気を思い出すところですけれども、この新橋も駅前ながら東京ではありません。

 JR御殿場駅富士山口徒歩1分、というか駅前の横断歩道の向かい側、距離にしてJR新橋駅改札から、蒸気機関車くらいの距離かな。そんなところで、ちょっとした一杯を愉しんで、そして小説をカメラバッグにしまい込み、悠々とバス停へと歩みを進めたのでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】京都駅-智頭急行HOT7000系気動車,青色の列車に考えさせられる長距離旅客移動利便性の努力

2023-10-07 07:00:44 | コラム
智頭急行HOT7000系
 青色の列車というと一昔ならばブルートレインをおもい浮かべたものですが実はその頃既に北大路機関が在ったという事は長く書いてきたものだとしみじみ思う。

 スーパーはくと。智頭急行が運行しているディーゼル特急なのですが、京都駅まで乗り入れています。智頭急行、ちず、という名前が一部で難読扱いされていますが鳥取県に乗り入れている。そしてこの特急、東海道本線と山陽本線も走っているのですね。

 HOT7000系気動車、1994年から2002年まで34両が量産され、車体はステンレス車両ながら先頭車の前の部分のみ頑丈な鋼製、機能一辺倒という車両が増えている中で、凝っている先頭車形状は旅情を誘う、京都駅に新しい風を吹き込んだ一陣の車両の一つ。

 姫路まで山陽本線を運行しているのですが、これ、岐阜のお世話になった方が鳥取へ旅行する際、利用しようとしたならば新幹線ひかり号と乗り継ぎ時間が2分しかない、訝ってみどりの窓口で聞いてみますと、ああこれ京都駅から乗ってください、と。

 京都駅から倉吉駅までは293kmもあるということで、ちょっと驚くのですが、この路線は1986年までは国鉄智頭線として維持されていましたが、国鉄赤字増大を背景に民営化方針が固まるさなか、第三セクター路線として転換された、という歴史があります。

 智頭急行は路線が56kmとなっていますので、それにしても293kmあるスーパーはくと運行路線の大半は依然としてJRなのだなあ、と感じさせられるところです。そして考えさせられるのは、利便性を考えて京都駅まで乗り入れることができているということ。

 第三セクター鉄道の乗り入れはこのほかにタンゴディスカバリー号など京都駅にはスーパーはくと以外にも運行されているのですけれども、別会社となっても相互乗り入れを継続しているという利便性重視の姿勢は、これは大切なこととおもうのですね。

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