北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【日曜特集】小牧基地オープンベース2019【13】小牧で!ブルーインパルスが大空に!(2019-11-09)

2023-10-22 20:22:22 | 航空自衛隊 装備名鑑
■アクロバット飛行凄いね
 皆さんお楽しみの浜松基地航空祭がいよいよ来週ですね。

 ブルーインパルス飛行展示、小牧基地航空祭にて見ることができるようになりましたのはなかなか驚きでした、こういいますのも小牧基地雄編住民は騒音問題、特に民間機ではなく自衛隊機の騒音やその他の問題にウルサイもとい敏感で、抗議が凄いのだという。

 アクロバット飛行は航空法違反だ、という主張まであるそうで、それならば防衛出動なんかも対応できなくなる、このあたりまで考えずに知った部分だけを主張されますと無知を晒すようで。自衛隊機の運用は防衛庁の航空機の運航に関する訓令に依拠し行われている。

 昭和 31 年防衛庁訓令第 34 号としてこの防衛庁の航空機の運航に関する訓令が示され、この枠内において実施されています。予定飛行空域の気象状況並びに着陸予定地飛行場等及びその航空保安施設の状況を確認し示された飛行計画に基づく、条件付けがあるのだ。

 着陸予定地の状況、航空保安施設の状況、航空機の状況、乗組員の技量等を考慮して安全な飛行計画の作成が行われ、その中には広報業務も任務飛行として含まれています。なにも趣味で勝手に飛ばせば問題なのでしょうが、飛行計画に基づく任務飛行、ということ。

 広報行事、そもそもわが国には防衛力への偏見というものが存在しますが、この偏見というものの価値観や背景というものを、ある程度防衛に関する関心と共に知識を有する、調べるという基本的姿勢だけでも時間という有限なリソースが必要ではある、努力が必要だ。

 防衛力そのものについては、理解するには、専守防衛と共にアメリカという同盟国は存在するものの片務的な同盟と揶揄されるとおり、相互の防衛力を理解するには当事者同士だけで良く、国民が知識としてさえ防衛に参画する機会は、ある程度の選択が必要でした。

 義務教育で教えてくれるわけではなく、また新聞などでそうした情報が無限に掲載されるわけではない、故に誤解と偏見が生じる、こうしたもの、これまでは、そんなものか、と理解できる側とできないものの境界線を考えさせられたのですが、この数年認識が変わる。

 COVID-19新型コロナウィルス感染症、まあ、このCOVID-19新型コロナウィルス感染症には航空祭が中止になるだけではなく日本だけで数万の死者がでるという緊張が走ったのですが、その前に、ただの風邪だとか感染者は嘘だとかワクチン陰謀論などがでた。

 コロナウィルス陰謀論というのは、これはまさに理解の不足と調べる努力の欠如、海外論文や公的研究情報を無視して、都合の良い情報だけを取捨選択し物語を組み立て、主義主張を重ねるという構図が、これは防衛への無理解による俗説の醸成と非常に共通点が。

 報道がすべて正しいという主張を重ねるのではないのですが、少なくともファクトチェックに相当の費用を投じているとともに、これまでファクトチェックを機能させたことにより一定程度の正統性を得ている、という簡単な事実への欠如があるのではないか、と。

 ブルーインパルスは、小牧基地周辺での飛行展示がこれまで反対運動などにより行えていなかったわけですが、国際航空宇宙展に関わる中部国際空港周辺での飛行展示へ小牧からリモートで実施した際に、同日が航空祭という事で曲がりなりにも参加実績を積む。

 アクロバット飛行、凄いね、というだけの話題なのかもしれませんが、ここに来るまでの長い時間というものを思い返しますと、ブルーインパルス飛行展示が小牧基地で見られるとはねえ、と周りの方々の感動の輪の中に自然と入ってゆく気分となるのですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【G3X撮影速報】第10師団創設61周年守山駐屯地祭【1】師団祭久々の一般公開(2022-09-05)

2023-10-22 20:00:15 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■第10師団創設61周年
 自分は晴天に御縁が深いとは思っていたのですが快晴というのは嬉しい誤算でした。

 第10師団創設記念守山駐屯地祭、久しぶりに一般公開されました。北大路機関にとり、Weblog運営開始の2005年以来毎年欠かすことなく行けていた行事というのは第10師団祭守山駐屯地祭と岐阜基地航空祭だけ、第3師団祭は疾病や震災などがあった。

 COVID-19、しかし第10師団も巨大台風や東日本大震災には師団祭の時期が偶然大きく逸れていたことで毎年挙行されていましたが、COVID-19新型コロナウィルス感染症には、流石に勝てなかった、という。2020年と2021年の師団祭は中止となってしまう。

 2022年はどうだったんですか、行ったんですよね、と期待されそうですが、まさかの出来事が起きました、こういう日もいつか来るだろうと思っていた、世界規模のパンデミー流行禍はある程度想定していましたし、核戦争も中東や中央アジアで起こるかもしれない。

 しかし、まさか、まさかですよ。岐阜基地航空祭と守山駐屯地祭が同日に行われるとは思いませんでした。だって祇園祭と天神祭も日程が分れているじゃありませんか、そこで岐阜と守山かなり考えたのですが、2021年は岐阜基地航空祭の方に行く事としまして。

 第10師団祭、昨年は雨で大変だったという。艦船モデラーの老紳士の方にお教えいただきました。なんでも肝心な時に雨雲がカーテンの様な豪雨を伴い名古屋市を通過して集中豪雨のように降って退避退避と見学者の方が右往左往する中で式典は威風堂々と、と。

 岐阜基地航空祭も昨年は雨天が迫ってきたのですが、天候偵察の結果、豪雨が近いと判断し、特に午後からは飛行できないほどの豪雨となるだろうから午後に予定の岐阜基地名物“異機種大編隊”を急遽午前中に切替えまして、中止になる前にもう飛んでしまったわけ。

 酒井秀典師団長は2022年12月23日補職発令、見たことある人だなあとおもっていますと前任が中部方面総監部幕僚長兼ねて伊丹駐屯地司令、第1ヘリコプター団長や第11旅団長を歴任し、その前は陸上自衛隊航空学校副校長、ああ行事で見ている人だね。

 部隊を強く、隊員を幸せに。師団長の統率方針とのこと。中部方面総監堀井泰蔵陸将が全く同じことを方面隊行事において訓示されていましたので、親しみがある。鍛えると叩くことは違い合理的な組織でなければ強くなれない、最近の米陸軍の方式とかさなる。

 雨天雨天、といえば、昨年も凄かったそうですが、この師団祭の当日も予報では雨天というもので、実はかなり覚悟していました、カメラバックは手荷物検査で呆れられるほどに雨具を準備し、逆にカメラ機材は最小限、カメラを予備含め四台とレンズ、だけれど。

 雨天ということでカメラ機材は第一線機材をそろえるのではなく一眼レフこそEOS-7Dmark2を抱えましたがEOS-5Dmark4は当然のようにお留守番、赤ハチマキの白レンズも全員お留守番で緑ハチマキで小さなDOレンズの望遠レンズのみを準備して。

 快晴、といっていいのでしょうか。晴れてしまいまして、これは嬉しい誤算です。隊員を幸せに、という師団長さんですが、晴れ男なのでしょう、堀井総監もものすごい晴れ男でヘリで移動していると雨天の方から避けてゆくそうですが酒井師団長もなかなかです。

 観閲行進準備、この号令が聞こえたように思ったのですが、さてここで想像もつかない事が起きるとは。撮影位置は観閲行進を真正面から迫力ある構図で収められるのですが、よくよく観察していましたらば気づけたような、そんな出来事は、次回紹介しましょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-下京,イタリアンバルのランチとともに現代の執筆を考える

2023-10-22 18:22:11 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 基地で撮影し帰路に喫茶店に立ち寄りノートパソコンにPHSアンテナを差し込み限られたバッテリー駆動時間内に写真を加工し記事を作成していたのが2006年くらいでしたか。

 北大路機関は日々多くの話題を紹介していますが、記事作成には写真を撮影し情報を収集するとともに分析し、誤字脱字に留意しつつ添削校正を行い、と結局のところは文字が重要となります。その基本となる文章は列車移動や食事の零細時間も有効活用する。

 フリック入力の方が早いかキーボード入力の方が早いか、こんな議論があるそうで。フリック入力、スマートフォンとかの入力方法で指先からタッチパネルを滑らせる方法ですが、キーボード入力の方が馴染みがある。そこでランチタイムの際に試してみました。

 ITALIAN QUATRO、下京区総合庁舎の直ぐ近く下京区塩小路通烏丸西入東塩小路町、ランチタイムも営業しているイタリアンバル、休日限定ランチが前菜と主菜をえらべてフルコース的な豪華さで、そしてここ平日はパスタランチが妙に美味しい割にお手ごろ。

 本日のパスタを注文しつつ。フリック入力でちょっと長文を試してみます、なんとなれ今は2020年代、聞けば大学生さんがフリック入力で卒業論文まで執筆するという。これ、不可能ではないと思うけれども一万字にまとめる情報量を小さな画面で仕上げるのかあ。

 トマトベースで生ハムの載ったパスタ、注文してみて驚いたのですが、生ハムはそのまま載せられるのではなく一緒に和えられて加熱されているのですね。パルメザンチーズで和えられていたのですが、乳製品の滋味がトマトの酸味と和えられていてこれなかなか。

 パスタはアルデンテ具合で好みが分かれると思うのですが好みというのは個人差がありますので、茹で上がった小麦の香りにオリーブオイルとともにソースに絡めた段階で供されるところ、ここで一口目に美味しい、と直感したお店は、大切にしておいてそんはない。

 バルの時間帯はね、鱧と万願寺のアヒージョや牛タンのボッリートとか、みすじの赤身ステーキとかにミラーコロの赤ワインやカルロマーノの白ワインとかを合わせて頂くと美味しい。ランチタイムというのは夜の本番に備えたお店のプレゼンテーションみたい。

 紅茶を食後に頂きつつフリック入力、ううむ、iPhoneで短いメールを送るのにはフリック入力は簡単ですけれども、1000文字を超えるとPOMERAでキーボード入力した方が早いよね、一万字超えると添削も大変そう、今の子は凄いと思いお昼ご飯を終えました。

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【京都発幕間旅情】ロマンスカーEXE,小田急30000系電車-小田原駅にEXEとEXEαエクセアルファの転換期を見る

2023-10-22 07:00:29 | コラム
■ゴールドからシルバーへ
 EXEのリニューアルをみていますと塗装がゴールドからシルバーになっているように見えるのです。

 小田急30000系電車、Excellent Expressで略してEXE。なにか近年の京阪特急がそのまま使っていそうなネーミングを先取りしていますが、京阪沿線民に言わせるとそもそも戦前にロマンスカーを走らせていたのは京阪なので取られた側だ、という言い分でした。

 EXE、1996年から運用が開始されまして、それまでロマンスカーといえば名鉄の7000形パノラマカーを持ってきたような3100系以降、7000系に10000系と全面展望車のイメージが定着していたことですし、この30000系は展望車がないのか、という電車です。

 箱根に言うほど行くか、というロマンスカーへの需要の相違点が30000系開発の背景にあったといいまして、要するにロマンスカーというよりも混雑する普通列車や急行列車に代えてビジネスユースの特急、という需要を想定し1990年代に開発されたという。

 ロマンスカーも東海道本線と隣接する小田原駅から見ますと、確かにビジネスユース、湘南新宿ライン快速電車のグリーン車という発想に重なるものといえる電車で近年有料特急を運行してこなかった私鉄が挑戦しているビジネス輸送重視の流れを先取りしている。

 EXEα、エクセアルファと読むそうですが2017年よりリニューアル改装が順次実施されていましてサービス水準の維持に努力しています。しかしこの小田原駅、凄いなあと感心するのはクリーナースタッフの方が特急入線に際してお辞儀して列車を待つところ。

 ロマンスカーはビジネス需要にも観光需要にも、こうしてサービス水準を、細かいところまで行き届いた、より分かりやすく言えば丁寧さに手抜きをしないという点が、新型ロマンスカーを開発し続け、そして利用者に愛される背景なのだろうなあ、と思うのですね。

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