北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】百里基地航空祭2023【4】青空に映える海洋迷彩!F-2戦闘機模擬対地攻撃(2022-12-04)

2024-03-09 20:18:54 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■F-2戦闘機
 第3飛行隊といえば対艦攻撃部隊としては自衛隊最精鋭として長らく三沢から北日本をソ連ロシアの脅威から防衛し抑止力の睨みを利かせた部隊だ。

 F-2戦闘機の編隊飛行、第7航空団は第3飛行隊の一個飛行隊だけですので編隊規模はどうしても小さくなってしまうのですが。首都防空の重要性を考えると、次期練習機が決定した際は松島に高等練習機でも配備し第21飛行隊を第7航空団に戦闘部隊として、と思う。

 機動飛行、いやもうさらに踏み込んだ模擬対地攻撃射が始ります。このF-2戦闘機は後継機としていぎりすとともにGCAPグローバル戦闘機計画が開始され、イタリアもくわわり2035年をめどに開発が進められていますが、技術的な面以外での国内の問題が過熱して。

 GCAP戦闘機、この装備品の対外供与について連立与党自民党と公明党の間で激論が続いています。GCAPはグローバルでありグローカルではないのですから輸出は全逓であるとおもうのですが、公明党がその対外供与について難色を示しているといいまして、これは。

 イギリスやイタリアからの輸出を歯止めしている訳ではない、ということなのでしょうか、もちろん国際共同開発であり多国間共同生産が行われる多国籍分業体制、日本国内で生産を分担する部品についても完成した戦闘機へ組込まれるわけです、部品もいろいろあるが。

 日本の場合は複合素材一体化成形の技術はF-2やボーイング787の実績があり、主翼などを生産する可能性もある。この問題について、よくわからないのは、イギリスとイタリアは完成した戦闘機を自由に販売できるし機体部品も維持部品も日本が供給する、事なのか。

 グローバルということですので日本も単独で生産したものを輸出する事に対して公明党が反対しているのか、という。これ、考えるのはユーロファイタータイフーンのようなトーネードのような特定目的多国籍合弁企業方式で生産し輸出するのではないのかということ。

 ユーロファイターやトーネード、これは一応各国が合弁会社、特にトーネードなどはパナビア社を各国が出資して製造する方式を取っていまして、サウジアラビアなどにも輸出されているのですが、あの対外供与の三カ国合意形成がどうやっていたのか、調べなければ。

 トーネードに対して国際共同開発でも主導権を持っている国が明確であるのはF-35戦闘機で、JSF計画はアメリカが主導していますのでアメリカが輸出の可否を決めます、逆に開発参加国で部品生産を担うオランダ国内でガザ戦争後イスラエル輸出反対していましたが。

 JSF計画はアメリカが主導権を握るのでオランダ国内の反対論が有っても、イスラエルへF-35I戦闘機の維持部品供給をオランダの独断では停止させられない、という実情はあった。ただ、GCAP戦闘機計画はJSF計画ほど一国に軸点が置かれていない事もまた確かでして。

 日本独自の輸出を行う、という場合でも逆に他の開発参加国が反対した場合は輸出できないと考えます、もちろんこうむせそうな輸出は、過去の事例から考えられない訳でして、逆に他の開発参加国が中国や北朝鮮に輸出しようとしても日本が阻止する事は出来る訳で。

 ジャギュア攻撃機のように、あの攻撃機はフランスとイギリスが共同開発したものの生産国によりメートル規格かフィート規格かで完全に別個の航空機となっていましたが、ああした、開発は一緒にやるけれども製造は全部自己完結で、という流れになっているのか。

 輸出しなければ量産効果が、という反対論に対抗するならば、いっそ年産20機で製造ラインを15年間維持できる300機程度自衛隊で装備し、続いて偵察機や電子戦機で更に数年製造できるような、防衛リソース集約という反論を公明党が掲げても、とおもうのですがね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-先斗町,手鞠鮨頂くは祇園甲部歌舞練場の隣-京都に春知らせる都をどり

2024-03-09 14:14:41 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 春の訪れを感じつつまた雪が舞うのだろうかと上着を着込むのが底冷えする京都の春というものだと思い出させる今日この頃です。

 京都の春と云えば。近海練習航海部隊舞鶴寄港、といいたいところだけれども妙に時機を外したりまた艦隊の規模が年々小さくなったりで必ずしも当てはまるとは言えない、やはり京都の春と云えば、都をどり、行くか行けるかは別として都をどりのポスターが並ぶ。

 祇園甲部歌舞練場にて執り行われます都をどりは、実は観覧料はお手頃ではあるのですが入場券の入手が困難な印象がある。ただ、今年は明治五年に始まりました都をどり第一階から数え第150回という節目の年、と意気込みが有りますので大いに賑わうのでしょう。

 都をどり、4月1日から始まるのですが、そう考えてみるともうそんな時期かあ、という気分と共に、混雑する前に先斗町で美味しいものでも頂こう、と歩み進めました次第です。ここは、ふたご家、祇園甲部歌舞練場の直ぐお隣にあります、ランチがお手頃なお店で。

 先斗町、祇園甲部歌舞練場は化粧煉瓦が重厚だけれども圧迫感の無い近代日本のほの暖かさを伝えるちょっと安心する構造となっているその前の小路がもう先斗町となっていまして、もちろん先斗町が一番賑わうのは夜なのですが、昼時にもこんな素敵なお店がならぶ。

 手鞠寿司、そう実は昔から美味しいといいますか親しんでいました手鞠寿司のお店が、どうも最近暖簾を掲げていない事が多く、そんな情報は直接確認しろよと言われる事もあるのですが、確認して想定通りだと余計凹むことになりますので見守っているお店がある。

 帆立の上にイクラが載せられたかわいらしい手鞠寿司、いやぷちトマトにチーズが載せられた不思議な、椎茸も煮込まれていて出汁が沁み込んで侮りがたく、鱒の上の小菊は食べられるのだろうかとか、なにかこう、良くまとまっている上の工夫が遊び心のようで。

 粕漬けの上の桜型の人参や湯葉豆腐というような、手鞠寿司というのは時間を愉しむ様な頂きかたで、盛り合わせという様な寿司御膳は色々あるけれども、手羽もので遊ぶわけではないが板さんの遊び心を頂く、これが昼餉といいますか、食事の在り方なのかなあ。

 湯葉豆腐に天麩羅と、そうセットですので一通りならんでいるところも一気にドッジボールのように素早く手鞠寿司だけ集中して平らげる様ないけずを省いて、ちょっとした塩気か、出汁の甘みか、それとも歯応えを愉しむのか、と卓上を旅行のようにめぐってゆく。

 先斗町のここにきて、美味しい手鞠寿司を頂きますと、ちょっとの間は満足感と云いますか、難しい気分よりも、やはり美味しいよねえと充実感で満たされるところです。まあ、これだけ綺麗な手鞠寿司を並べますと、陽は高いのに一寸一献、と誘惑が凄いけれどもね。

 お野菜と海鮮の手鞠寿司セット、これ千数百円というお手頃なのですがランチタイム以外に夜の品書きを観ましても実にお手頃で一品料理は数百円、千数百円で鍋料理が頂ける。もう少し二千円を超えるとすき焼き小なべがあるのだけれども、すき焼き、だと、ねえ。

 鴨川を一望できる、さてここの先斗町に来たのだなあ、と実感してよりおいしくご飯を頂けるもう一つの秘訣は、風情といいますか、鴨川の流れが良く見えるところになるのかもしれません、美味しくて安く鴨川一望、わからないのは此処が混雑せずすっと入れたこと。

 電話で一本予約を入れるのが流儀、とKBSの番組で京都呑みの達人さんがおっしゃっていたけれども、ま、時間に縛られたくないからこそ自由気ままに散策する当方としては、予約などせず、行ってみて、満員ならば次を探す、その先に出会いがあるとおもっています。

 都をどり。総踊方式の舞踊なのですが、歌題は毎年新しいものと切替えられていまして、大和の四季、伊勢物語四季の眺め、五十鈴の調、旭の御影、千歳の都風というような歌題を冠して上演されています。いつか、といいつつ、さてさて、先斗町を巡るのですね。

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JAS-39戦闘機,ウクライナも供与切望!NATO北大西洋条約機構加盟成ったスウェーデンの国産戦闘機

2024-03-09 07:01:41 | 先端軍事テクノロジー
■北欧の第4.5世代戦闘機
 F-35B戦闘機がこんなに簡単に供与されるとは思いませんでしたから十年前にはJAS-39戦闘機は日本にも飛行隊単位で南西方面に必要だと考えていました。

 NHK報道などでJAS-39戦闘機、スウェーデン製戦闘機を持ち上げる報道が増えています。それは長らく北欧の重武装中立政策を続けてきましたスウェーデンがNATO北大西洋条約機構への加盟を果たすと共に、ウクライナ政府がスウェーデン政府に武器供与を求めていたものの筆頭にスウェーデンのサーブ社製JAS-39戦闘機が必要と記されていた為です。

 JAS-39戦闘機、日本周辺ではタイ空軍が導入していましたので、東南アジアのタイはスラートタニー空軍基地の第7航空団、こどもの日に全土で航空祭が行われます、此処に行けば見れるものなのですが、流石にタイは遠く別の戦闘機でJAS-39の話題をという点はご容赦ください。NHK報道をみれば万能に見えるJAS-39戦闘機なのですが、幾つか留意点が。

 スウェーデン空軍が国土防衛のために開発したJAS-39戦闘機、JASとは戦闘と攻撃と偵察ですので一機種ですべての任務が対応できるという性能があるのですが、最大の特色は小型である為、短い滑走路で発着でき高速道路などの代替飛行場を利用できる事、そして小型である為に運用負担が小さく、3機を飛行させる整備器材はトラック3台に収まる。

 南西諸島防空に20機程度をリース取得する必要性はあると北大路機関では過去に提唱していました、なにしろ整備器材や弾薬はCH-47輸送ヘリコプター数機で運べますし地方空港などで充分運用でき、道路上でも蘊奥出来うる直線路が有る。ただ、この話題を昨今再提唱しない背景には、航空自衛隊が同様の任務に第5世代機のF-35B導入を決定した故です。

 ウクライナ空軍は開戦以来ロシア軍のミサイル攻撃から戦闘機を殆ど損耗させていませんが、これは基地のシェルターに格納するのではなく、頻繁に飛行場を変えて捕捉されないようにしているとされます、この為にJAS-39のスウェーデン防衛の為に国土の全てを基地としてでも運用を継続するという運用思想は当て嵌まるものなのですが、限界もあります。

 JAS-39戦闘機は第4.5世代戦闘機ですので、ロシアのSu-30戦闘機など第4世代戦闘機や第4.5世代戦闘機とは互角に戦う事を念頭としていますが、航空自衛隊が運用を開始しているF-35戦闘機のような第五世代戦闘機ではない為に、ステルス性など相手を圧倒できる性能は元々想定していません。そして粘り強い防空を展開できる点は特色ですが数も必要だ。

 JAS-39戦闘機、スウェーデン空軍は201機を製造しました、が冷戦終結もあり95機だけをスウェーデン空軍が運用し70機ほどを各国にリース乃至売却していて、予備役として保管しているのは20機程度です、20機では、ウクライナ空軍は大幅に増強するという表現は出来たとしてもロシア空軍を追い返すには厳しい。改良型の生産は継続されているのだが。

 滑走路以外でも運用できるという点ならば冷戦時代のジャギュア攻撃機が草地でも運用できる頑丈な降着装置を有していましたし、分散運用はハリアー攻撃機が1機1機を発着パットとともに錯綜地形に隠し分散運用する事を想定していました。ただ、同世代戦闘機と互角に張り合える性能を持つ戦闘機としては、確かにJAS-39は優れた運用性を持ちます。

 ウクライナが待望、という表現を見ますとゲームチェンジャーのようにこれが供与されれば戦況を一転できる、そんな印象をもってしまうところですが、同様にウクライナはF-16戦闘機を、ラファール戦闘機を、ミラージュ2000戦闘機、ユーロファイター戦闘機を待望としていて、第4世代以降の戦闘機ならばどんなものでも必要としているのが、実情です。

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