北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和五年度三月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.03.23-2024.03.24)

2024-03-22 20:03:05 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 桜が昨年は満開の時節であったのに今年は蕾のままいや、紅梅などは未だ頑張っている寒い今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか、今週末の自衛隊行事紹介です。

 熊谷基地さくら祭、今週末下も注目の行事は例年四月上旬に行われていました熊谷基地祭でしょう。例年ではブルーインパルスを年度最初の飛行展示行事として知られていました熊谷基地祭ですが、今年度はブルーインパルスの参加は無く、代わってブルーインパルスジュニア展示を行うとのこと。このほかCH-47J輸送ヘリコプター地上展示が行われる。

 熊谷基地さくら祭、ただ、開花していないのでしょうね。この数年は気候変動による温暖化を受け観桜は三月中に全て終わっていたような印象もありましたが、今年は蕾さえ、というところ。ただ、熊谷基地さくら祭では野外売店での飲食物販売や資料館一般開放、またF-1支援戦闘機、F-1戦闘機と未だ言い慣れない、保存展示機などもあり、興味深い。

 今週末、この寒さは何なのだ、というところでしょうか。暖冬だったはずなのですが、この寒波といいますか異常低温と云いますか、いやいや三月は例年を観れば気候変動の前にはこの位だった、と反論があるのかもしれませんが、寒さにより今週末の自衛隊行事に影響が出ています、具体的にいますと、自衛隊駐屯地の桜並一般公開が中止されている。

 目達原駐屯地桜並木一般開放が今週末と来週の行事に合わせて週末に行われる予定でしたが、目達原駐屯地広報によれば桜の未開花により今週末の一般公開を中止したとのこと。久留米駐屯地桜並木一般開放は実施される予定とのことですが、駐屯地広報が本日1500時に撮影した写真を公開していますが、つぼみだけといいますかまだ開花に至っていません。

 観桜、としての駐屯地ですが、もちろんこれは駐屯地にもよるのですが保存展示装備の区画が一般開放される事が有りまして、61式戦車や全廃の74式戦車、75式自走榴弾砲や珍しい所ではL-90高射機関砲にM-42自走高射機関砲等が置かれているところもありまして、このあたりを桜並木と構図に収めるのもよいでしょう。そのためにはまず開花が必要だが。

 桜の開花に伴う桜並木一般開放は複数の駐屯地で行われていますが、なにしろこの寒さ、割いているのは昨年からの平野神社の十月桜くらいのものでして、観桜に駐屯地などを探訪される方は充分な防寒を、というよりも予定通り一般公開されるのかは充分ご確認ください。昨年の事例をみますと開花云々に関係なく一般公開は行事として行われる事もある。

 練習艦隊近海練習航海部隊について。昨日21日まで練習艦隊は神戸港に入港していまして、ポートライナーなどで撮影に赴かれた方も多いと思いますが、練習艦隊近海練習航海部隊は神戸港を出航し、現在は沖縄の那覇に向けて航行中、那覇への入港は29日金曜日となるもよう。練習艦に護衛艦と掃海母艦という不思議な編成の艦隊入港となっています。

 練習艦隊撮影に際しては、有効した後に歓迎式典の様子などを眺めるというのも一つの選択肢ですが、水路や湾口などの地形から艦艇が一列となる場所を大むね予測しますと、洋上を航行する艦艇、という様子を撮影できるのかもしれません。また夜間撮影、電燈艦飾の予定が無い場合でも艦艇の常夜灯だけで長時間露光撮影しますと幻想的な情景を撮れる。

 年度末ということで、戦車が空包射撃をおこなったりヘリボーンが展示される様子、というのは新年度まで少々お預け、というところではありますが、こういう季節だからこそ例えば艦艇基地の近くの公園を散策するとか、遊覧船煮の手もう少し間近に眺めるなど、こういうきせつならではの基地の日常風景をさんさくしてみるのも、いいかもしれませんね。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・3月24日:熊谷基地さくら祭

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ情勢-アウディイフカ周辺ロシア軍師団規模の攻撃,イランロシア弾道ミサイル供与

2024-03-22 07:01:25 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 自衛隊の機械化装備についての予備備蓄を考えるべきとおもうのはこうした情報が毎日のようにでているためで。

 ロシア軍は人海戦術から装甲車両を用いた組織的攻撃へ転換している、ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告3月16日版の戦況報告です。この分析ではウクライナ軍アウディイフカ方面において防衛に当るウクライナ軍大隊長の発言を元としていて、ロシア軍は戦力が減少した師団を複数集中して攻撃しているとのこと。軍団規模の攻撃ということか。

 アウディイフカ周辺での戦闘ではロシア軍はウクライナ軍の正面に対して十倍の兵力を確保し攻撃を継続しているという。なお、ロシア軍は3月16日までにアウディイフカ西方のトーネンケ、アウディイフカ南西のネヴェルスケを占領しており、またドネツク州とザポリージャ州の境界線付近ではノヴォシルカ西方、プリユトネ西方まで前進しているもよう。
■新しい経済制裁
 自爆用無人機と異なりこちらは迎撃は難しい。

 イランによるロシアへの弾道ミサイル供与へ新しい経済制裁が検討されているとのこと、ISWアメリカ戦争研究所3月16日付戦況報告によればロイター通信の報道を引用する形でイランは2024年2月下旬から既にロシアへの弾道ミサイル供給を開始しており、400発の短距離弾道弾を受領しているとしています。ミサイル供与へG7は経済制裁を予告してきた。

 G7先進七か国を中心とした各国がイランに対して行う経済制裁はISWによればイラン航空の欧州へのフライト禁止を検討の一つにあげているとのこと。弾道ミサイルはウクライナ軍が保有する防空装備の中でも迎撃できるものが限られ、またイランはイエメンのフーシ派にも弾道ミサイルを供与しているため、ミサイル迎撃装備は世界的に不足しています。
■ロシア国内男性障碍者数
 こういう概況を見ていますと地上戦闘よりも射程の長いミサイルで相手本土を攻撃する方が理に叶うという現在の岸田政権の防衛政策に少々納得してしまう。

 ロシア国内の男性障碍者数が劇的に増加している、イギリス国防省ウクライナ戦況報告が3月16日に発表したところによれば、Volstkaロシア年金社会保険基金のデータとして過去8年間のデータを比較したうえで2022年のロシア男性障碍者数は167万人であったのが2023年には211万人、実に一年間で50万7000名が増加したとのこと。

 ロシアウクライナ戦争においてロシア軍死傷者は37万5000名とされていますが、これでは増加した障碍者数とは計算が合いません。しかし増加した障碍者数は31歳から59歳の労働人口であり、ロシアの医療及び社会保障サービスに長期的な影響を及ぼす事が予想され、また2024年にはアウディイフカを巡る戦闘などでも毎日983名が死傷しています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする