北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】小牧基地航空祭2024【1】オープンベース開幕の編隊飛行(2024-03-03)

2024-03-21 20:24:20 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■オープニングフライト
 この青空この大空はどこまでも晴れ渡りいよいよ始まります小牧基地航空祭開幕の様子をお伝えしましょう。

 小牧基地オープンベース、KC-767空中給油輸送機を先頭にC-130H輸送機3機が随伴する二機種編隊飛行がこちらへ向かってまいりました。最高の天候と昨今暖冬は立春までで立春の後は雪舞う春がやってきた今日この頃、快晴でほの暖かい航空祭の始まりはじまり。

 KC-767空中給油輸送機を先頭にC-130H輸送機3機が随伴する二機種編隊飛行、この数年のオープニングフライトは伊吹山を背景に名古屋空港側から会場上空へ飛来する経路が採用されていましたが、そうか今年は飛行展示らしく名古屋市街方面から滑走路上へと飛ぶ。

 最高の位置で撮影しよう、こう考えましたので迷わず撮影位置に陣取りましたのはC-1輸送機の目の前、そう、長らく航空自衛隊の主力輸送機として活躍して参りましたC-1輸送機が、いよいよ来年度を最後に完全退役する事となっていまして、これを思い出に残そう。

 C-1輸送機とC-130H輸送機、これを順光の青空と共に撮影する、これこそC-1輸送機ファイナルイヤーがはじまりました2024年初の航空祭を撮影する開幕に相応しい、そしてなにより、今年はブルーインパルスが参加しない事で小牧基地航空祭は混雑していないのだ。

 KC-767空中給油輸送機を先頭にC-130H輸送機3機が随伴する二機種編隊飛行、これを見上げるC-1輸送機、いいじゃあないですかこういうこういう構図、後人へみちを譲る先輩、その先輩は半世紀に渡る現役期間中戦争を経験しなかった、抑止力だけで日本を守った。

 第402飛行隊のマークと編隊飛行をなんとか構図に収められないものかと頑張ったのですが、ちょっとだけ写真に仕上げられたのかな。なお、第402飛行隊はC-1輸送機からC-2輸送機に切り替わった後も、このマークは維持されるということですので、安心ですよね。

 政府専用機、そしてKC-767空中給油輸送機を先頭にC-130H輸送機3機が随伴する二機種編隊飛行、ボーイング777政府専用機は昨年の小牧基地航空祭にも参加しましたので最早常連という印象のある航空機なのですが、前は中々見れず千歳基地まで行ったもの。

 KC-767空中給油機、小牧が第401飛行隊のC-130と第404飛行隊のKC-767,美保基地がC-2輸送機の第403飛行隊とKC-46空中給油機の第405飛行隊とともに、共に長距離を飛行出来て相互補完できる機種で航空隊を編成していますので、いずれ入間基地にも。

 C-130H輸送機の編隊飛行、再度飛来しました、今回は地上のC-130Hと編隊飛行を絡めて見ました構図です。この輸送機は、C-2輸送機が配備開始されるまでは沖縄以遠まで、つまり海外派遣や邦人救出に対応できる唯一の戦術輸送機、何度も海外へ飛んでいます。

 C-1輸送機とC-130H輸送機、C-1も優れた輸送機で、特に機動性と速度が凄い、新幹線のような輸送機と理解しています。搭載量が限られるものの、24時間に何往復できるかで輸送力を確保する、まさに東海道本線特急と東海道新幹線の違い、発想は正しいとおもう。

 C-2輸送機が高速巡航性能を重視して国際航空路線をそのまま利用できる点は、C-1輸送機の性能を継承した為で、世界でもこの発想に基づいた輸送機はブラジルのKC-390輸送機くらいではないか、C-17輸送機やA-400M輸送機よりも早く、展開速度を考えている。

 小牧基地航空祭は、こんな感じの緒方飢餓編隊飛行や機動飛行を展開する航空祭です。戦闘機が速度と刀のような鋭利な機動飛行や素早い編隊飛行を誇示する航空祭も迫力が好きなのですが、輸送機と救難航空機と空中給油機中心の航空祭がこうして開幕しました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】勧修寺-観梅,三月は卒業の季節-今春卒業の大学生はCOVID-19世界感染拡大の2020年入学

2024-03-21 07:00:45 | 写真
■COVID-19をこえて
 卒業の季節というこの時期は多少羽目を外す様子をみても寛容な気持ちとなってしまうのはわたしだけではないでしょう。

 梅花と云えば、卒業の季節の花という。または高校生には受験戦争に勝利した記念日というところでしょうか。さあ新しい年度へ、といざないたいところですが、特に四回生として卒業を迎える大学生の方々、本当に大変な四年間で在ったと思う、卒業おめでとう。

 2024年卒業、つまり2020年大学入学、COVID-19新型コロナウィルス感染症のパンデミーという影響を真正面から受けた大学生が2020年入学の方々という事は間違いないでしょう。いや、既に2020年4月には日本国内にも徐々にその感染の影響が顕在化していました。

 この季節には既に一月の春節の時節にWHO世界保健機関公衆衛生緊急事態宣言PHEIC発動が間に合わず、結果的に観光客やなにより世界経済への影響力増す商用の往来が拡大し、結果的に欧州では膨大な死者を前に戒厳令に近いロックダウン都市封鎖が実施されていた。

 致死率2%、重症化した場合は死亡率は15%に達していて感染力は麻疹以上、次亜塩素水ではウィルスが死滅せずとの研究結果や既存薬品の薬効が確認され病床での投与の結果は真逆であり、ワクチン開発を大車輪で進めるも再感染の事例など抗体が形成されにくい。

 ロングコビットという、コロナ生還者、コロナサバイバーと当時の造語の完治後にあっても脱毛や嗅覚障害と味覚障害、ブレインフォグといううつ病に似ているとも脳機能要害ともとれる症例が続発し、運動や思考を阻害すると共に就業に影響する事例さえ報告される。

 サイトカインシンドロームという突然死、当初は新型肺炎と云われていた為に酸素投与などの措置が行われ救命を図っていて初期には医療用酸素ボンベ不足などが問題視されるも、脳血栓が突如ショック死のような症状で劇症化する事例、中国では歩行中の突然死なども。

 日本は、自粛主体の感染対策と、何より戦後の公衆衛生対策により整備された保健所制度による感染追跡などの施策が功を奏し感染者数を抑えられたのですが、感染対策を誤った諸国、アメリカやイギリスなどG7先進国さえ、爆発的な感染者数と死者数を生みました。

 感染対策に感染対策、しかし、このなかで教育というものがどこまで顧みられていただろうか。緊急事態宣言の最中、外出を最小限としてリモートワークに励む一方で、久々にいくつかの大学キャンパスの前を通りますと、閑散と、というような状況でさえ無かった。

 キャンパスは、無人でした。大学は図書館封鎖、リモートにより、いやリモートを行う側も急な方針変更に位置からのインフラ整備とセキュリティ両立を図って、先ず機材をそろえる為に必要なものを列挙する段階から始まったのですが、学生にどう向き合えていたか。

 BCP事業継続計画として世界規模の感染症拡大を想定していた大学は皆無だった、仕方ないように思われるかもしれませんが、この危機管理の不備、危機管理の限界とも思うのだけれども、この割を正面から喰ったのがいま卒業式を迎えているがくせいたちなのですね。

 2022年からはある程度対面が軌道に乗り始めた、けれども2021年の段階ではワクチン接種さえ始まったばかりであり再開された対面講義には大きな制約が在った、そして2020年と2021年は本来、基礎科目を履修したうえで専門研究専門演習へ臨む基盤固めだった。

 2011年の東日本大震災の頃でさえ、直撃を受けた教育施設を例外として原発事故の影響が在っても東京も仙台も福島さえ浜通りを除けばここまで影響はありませんでした。この苦労を乗り越えて専門演習を経て卒業論文を作成し卒業、みなさま、おめでとうございます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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