北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和五年度三月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.03.16-2024.03.20)

2024-03-15 20:00:06 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 先週とはうってかわり年度末ながら今週末はいろいろと駐屯地祭や艦艇広報があり潜水艦さえ一般公開されるという。

 第5施設団創設62周年小郡駐屯地祭、小郡駐屯地は創設70周年を迎えます。福岡県小郡市の陸上自衛隊駐屯地は第5施設団と隷下の第9施設群および第103施設器材隊や第303水際障害中隊と第305ダンプ中隊等が駐屯していまして、そして第5施設団の記念行事である為もう一つの隷下部隊、飯塚駐屯地の第2施設群なども式典へ部隊を参加させます。

 小郡駐屯地祭は式典と観閲行進と共に訓練展示を行い装備品展示も行うとのことですが、駐屯地SNS等が公開したポスターには16式機動戦闘車が大きく掲載されていましたので、第4偵察戦闘大隊など第4師団隷下部隊も参加することとなるのでしょう。施設科部隊といいますと、地味な工事の印象があるのかもしれませんが、戦闘工兵も施設科部隊なのだ。

 施設団は戦闘工兵と建設工兵ともに隷下においていますので、例えば装甲ドーザ装置や地雷原処理車といった装備から、重パネル橋や浮橋、そして水際地雷敷設車も登場しますし、意外と迫力がありますのはダンプ中隊の観閲行進です。部隊による、としかいいようがないのですが、訓練展示では火薬の量がちょっと多目で迫力が有ったりするので耳栓が要る。

 施設科部隊は野戦築城や障害除去などの戦闘支援任務から、不可能を可能にする、全てを克服する、とも言われています。そして同時に、過去の国際貢献任務では道路建設始め世界を舞台に活躍していますし、大規模災害に際しては架橋、半日で東日本大震災では大型車両が通行する架橋を実現するなど地味とは言わせない活躍でも知られるところです。

 函館港掃海艇すがしま型・えのしま型一般公開、土曜日に行われます、土曜日と日曜日ではなく土曜日のみで場所は函館港西埠頭、大町電停が最寄とのこと。海上自衛隊函館基地隊が主催する行事で、一般公開の時間は1330時から1600時まで、採取受付は1530時ということですから実質公開されているのは二時間ほど、時間には特に御留意下さい。

 掃海艇と云いますと、機雷を処分するという一県地味な運用と思われるかもしれませんが、機雷は第二次大戦後にアメリカ海軍が大型艦で大破以上の損耗を受けたものの大半が機雷によるものですし、もっとも費用対効果が高い兵器と云われるのが機雷です、これを掃討するとともに、最近は護衛案不足を補い、哨戒艦としての任務も担うのが掃海艇という。

 すがしま型掃海艇、えのしま型掃海艇、2隻ならんで一般公開というのは案外貴重で、こう言いますのも掃海艇すがしま型は木造船体を採用し機雷には強いのですが船体寿命が短く遠くない将来に全て退役してしまうのに対して、えのしま型掃海艇はFRP製船体、先ず煙突の数からして違う、といわれる二種類の掃海艇、二時間で回れるかも一興でしょう。

 鹿児島港潜水艦一般公開、今週末は、といいますか正確には来週なのですが艦艇広報がもう一つ執り行われます。鹿児島港潜水艦一般公開、潜水艦とは発表されていますが、おやしお型か、そうりゅう型か、最新鋭たいげい型潜水艦なのかは潜水艦運用秘匿の為に非公開とのことでした。場所は鹿児島港本港地区北埠頭一号岸壁、周りは立ち入り禁止という。

 鹿児島港潜水艦一般公開の予定は月曜日が午前の部0900時から1200時までと午後の部が1400時から1600時まで、そして祭日の水曜日が0900時から1330時まで通しで一般公開という。一般公開といっても艦内ではなく上甲板を歩くだけ、というものです。ただ、潜水艦の真上を歩く機会というものからしてなかなかありません、お近くの方は是非どうぞ。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・3月16日:函館港掃海艇すがしま型・えのしま型一般公開
・3月17日:第5施設団創設62周年小郡駐屯地祭
・3月18日・3月20日:鹿児島港潜水艦一般公開

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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海上自衛隊練習艦隊:令和6年近海練習航海・令和5年度外洋練習航海(飛行)日本へ世界へ航海日程発表

2024-03-15 07:00:26 | 北大路機関 広報
練習艦隊二〇二四
 練習艦隊の江田島出航という季節がやってまいりました。

 3月12日、令和6年近海練習航海、外洋練習航海の日程が発表されました。明日16日土曜に近海練習航海部隊と外洋練習航海部隊とがお昼ごろ、揃って江田島基地を出航します。そして外洋練習航海部隊はそのまま南方に進出しますが、近海練習航海部隊はそのまま日本全国を回り、艦隊入港の日程公表で艦ではなく艦隊を撮影できる貴重な機会だ。

 練習艦隊司令官西山高広海将補を指揮官とする近海練習航海部隊は、第74期一般幹部候補生課程卒業生を含む約660名が参加、艦艇としては護衛艦さわぎり、掃海母艦うらが、練習艦かしま、以上三隻となっています。明日の出航ではこの3隻に加え概要練習航海部隊が単縦陣で江田島を出航、観艦式ほどではないが陸から艦隊航行がみえるのです。

 近海練習航海部隊は3月16日に江田島出港、3月16日と3月17日は柱島沖に停泊しまして、3月18日に神戸へ入港し3月21日まで神戸に。続いて3月29日には那覇へ寄港しまして3月31日まで那覇、4月 2日から4月 4日までは佐世保寄港、4月 7日から4月 9日までは本州沖を縦走し大湊、4月11日から4月13日は 舞鶴へ。

 舞鶴を出航し、4月14日から4月14日までは瀬戸内の三机、そして4月15日から5月 4日までは毎年恒例のながい呉、練習艦隊本拠地に戻る。5月 6日には紀伊半島南端の串本、5月7日と5月8日は横須賀に戻りまして、5月8日から5月20日晴 海へ、近海練習航海はここまでとなっていて、続いて世界に臨む遠洋航海が開始されます。

 令和5年度外洋練習航海(飛行)、第76期飛行幹部候補生課程卒業生を含む約240名が参加するものとなっていまして、指揮官は第1護衛隊司令川野邦彦1等海佐、参加艦艇は護衛艦むらさめ。4月28日までインドネシア共和国バタム島、タイ王国サタヒップ基地、東ティモール民主共和国ディリ港に寄港します。1隻のみとはちょっと寂しい。

 外洋練習航海が完了しますと飛行幹部候補生課程卒業生の新任三尉たちは遠洋練習航海には参加せず、今度は練習機で航空要員の道へと進みます。明日の江田島出航、江田島基地付近で眺めることも可能ですが、撮影には江田内の対岸に当たる高田港付近が最適でしょう。道路沿いは撮影適地が多く、ただ民有地や歩道以外での撮影は法的責任が問われます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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