北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】横須賀軍港めぐり【2】潜水艦と空母で”沈黙の艦隊”(2024-01-06)

2024-03-03 20:24:35 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■軍港めぐり遊覧船
 空母が停泊しているのだから軍港めぐり遊覧船に乗ろう。

 軍港めぐり遊覧船のチケットを購入しますと心の余裕が出てきますが、そのままスターバックスでナントカマキアートをトールサイズで、なんて愉しむ余裕はありません、乗船待ちの行列に並ばなければいい場所を確保できない。おやしお型潜水艦とか眺め待つ。

 遊覧船出航、そう、良い場所が確保出来ました、並んだからですね。潜水艦には進水式に際し艦番号を描く場所にLEDが表示されるようになっていて、これで艦番号を外国船と遭遇するたび次々と変えて艦名を欺瞞する、のではなく恐らく2024年の電燈艦飾用ですね。

 潜水艦と空母、そう背景に見える艦番号76は原子力空母ロナルドレーガンだ。最近は30年前の漫画“沈黙の艦隊”が実写映画化されているのですが、あの作品に海上自衛隊が全面協力したという、内容が内容だけに思い切った事したなあ、とおもったりしたもの。

 沈黙の艦隊は、核兵器と日本、という実は作者かわぐちかいじ氏はジパングでも同様の視座に挑んでいるのですが、この題材を日本が秘密裏に購入したシーウルフ級原潜、その原潜が反乱を起こしアメリカ海軍すべてを敵に廻し独立国を宣言する、というものでした。

 核兵器と日本、ただ、沈黙の艦隊、この作品が描かれた1990年代初頭とは冷戦の勝者アメリカ、唯一の超大国によるパクスアメリカーナというものが具現化され、しかしその価値基準がアメリカの価値基準で全てが決められてしまうのではないか、という視座に基づく。

 ロールズの正義論、実のところ“正義とは何か”という素朴な視座について、アメリカの政治哲学者ジョンロールズは、正義論という大著を著しアメリカの公序とはなにかというものを体系的にしめしていまして確かに内政や外交と一致します。この理解が欠けていた。

 アーレイバーク級の艦番号105は駆逐艦デューイ、113は駆逐艦ジョンフィン、86は駆逐艦シャウプ、115が駆逐艦ラファエルペラルタ、です。艦番号105は護衛艦いかづち、113は護衛艦まきなみ、115が護衛艦あきづき、となるのですがアメリカ艦はこんなかんじ。

 ロールズを大学時代に読み込むまでは、パックスアメリカーナを考えさせられたのですが、逆に2020年代にアメリカのポテンシャルが弱ると、アフリカは武装勢力が跳梁跋扈しロシアは世界大戦の引き金を片手にウクライナ侵攻、中東は瓦礫の山でお次は台湾海峡ときた。

 沈黙の艦隊は、1990年代の、そう1999年までであればある程度蓋然性が在ったと思うのですが、北朝鮮が核を持ち中国が沖縄を含め東半球を狙いロシアが核兵器の引き金を片手に欧州大戦さえ起こりかねない状況で、ここでアメリカが更に後退すれば大戦と思う。

 タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の54は巡洋艦アンティータムで62は巡洋艦チャンセラーズビル、といいたいところですが改名して巡洋艦ロバートスモールズ、艦番号70はレイクエリー、アンティータムは今年退役予定でレイクエリーは来年退役、もう残り少ない。

 ロナルドレーガン、横須賀に帰ってきていました。アメリカ海軍は前方展開する唯一の原子力空母で空母艦載機は岩国航空基地に、岩国には海兵航空団も展開している為、岩国基地は嘉手納基地や三沢基地を越えてアジア最大の戦闘機部隊基地になっているという。

 ニミッツ級原子力空母はアメリカ海軍力の象徴ですが、続いて建造されたジェラルドフォード級原子力空母は電磁カタパルトなど新機軸を詰め込んだ結果、建造費が100億ドルを超えてしまいました、いずも型護衛艦12隻分に相当し、高すぎるよう思うのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【M-5撮影特報】令和五年度小牧オープンベース,空往く輸送機桃の節句-小牧基地航空祭の活況(2024-03-03)

2024-03-03 20:00:18 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■小牧航空祭
 本日開催の行事を活気活況興奮醒めぬその日そのときの内に紹介するというものがこれぞ速報というべきでしょう。

 小牧基地航空祭へ行って参りました。2024年3月3日、流し雛など桃の節句に関する神事を、とも考えたのですが、今年の航空祭はブルーインパルスも参加せず、いわゆる昔ながらの航空祭、混雑していないゆったりとした中での航空祭というものを散策できるゆえ。

 C-1輸送機、入間基地から長躯展開してくれまして、いよいよ来年度末に全機用途廃止となります、現在3機が残っているようですが1機が部品とり用となっていて、ただ、よびぶひにょさんが無いだけで機体寿命は残っているという。入間航空祭の中止はご承知の通り。

 AH-1S対戦車ヘリコプター、こちらもどんどん数が減っていまして、また来年再来年というわけではないようですが、遠くない将来に完全用途廃止となる。第1戦闘ヘリコプター隊など集約される装備となっているのですが、専守防衛には必須の装備とも思うのですね。

 U-36訓練支援機、これ、来てくれるとは思わなかった、年度末用途廃止ですから来週か再来週の用途廃止というもの。P-1哨戒機配備開始まで長らく海上自衛隊唯一のジェット機となっていて、ミサイルなどを機動を模して護衛艦部隊の訓練を支援するための装備なのだ。

 F-15戦闘機、こちらはいつもの。お隣のF-2戦闘機にGPS端末が取り付けられていたとちょっとお世話になっている方が興奮して喜んでいて、なるほどそういうものなのか、と感じました。関心事はF-15の近代化改修で、性能向上が期待されるのですが費用も凄いことになる。

 UH-60J救難ヘリコプター、救難教育隊が置かれている小牧基地では看板航空機のひとつ。ただ、昔は編隊飛行でUH-60が5機編隊で飛行してくれたものですから、救難飛行展示で1機が飛行しただけ、というのはちょっと寂しかったです。数は一定数必要な航空機です。

 U-125A救難機、なんと小松救難隊の外来機なのだ。なんでも救難教育隊に稼働機が無いという事で、最近会場での航空機救難で成功した事例が無く、人命を難だと考えているのかと思うと、この種の救難機、廃止する計画というがV-22でも買ってはどうか、とおもう。

 C-2輸送機、美保基地から展開しました。小牧と云えばC-130の基地なのですが昨今C-130Jシリーズの価格高騰が酷い事になっていてNATOや韓国とインドなどブラジルのKC-390採用の動きがあります。本邦のC-130は高価なC-130Jを思い切るのか、いっそC-2でも。

 C-1輸送機、先程の機体なのですが、実はこのC-1,百里基地航空祭でしっかり見る事が出来ませんでしたから、今回はこのC-1輸送機の前で編隊飛行も祝賀飛行も撮影し、広角レンズでC-1を手前に編隊飛行を構図に収めていました。個人的に本日の主役といちづけ。

 C-2輸送機とC-1輸送機、考えてみるとC-1輸送機は道を譲る後輩がしっかりしたものが出来たと思う。けれども、機体自衛装置の追加や輸送以外の任務等、せっかく国産開発したC-2輸送機を世界水準の輸送機として運用し続けられるよう、これからが大切なのです。

 美保基地にはC-2輸送機の第403飛行隊とKC-46A空中給油輸送機の第405飛行隊、そして小牧にもC-130H装備の第401飛行隊とKC-767空中給油機装備の第404飛行隊が居まして、今後は入間基地にKC-46装備の第406飛行隊でも新編されるのだろうなあ。

 小牧基地航空祭、今回はEOS-M5カメラにて速報的に紹介しました。ちょっと飛行展示が寂しかった印象が無いでもないのですが、しかし邦人救出模した緊急退避体験など、これまでにない航空祭の試みが有りまして、考えれば災害派遣などの中工夫が感じられました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-愛知県一宮市,老舗ステーキ店で中庭眺め頂くハンバーグ

2024-03-03 18:18:40 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 小牧基地航空祭から一般道で関西方面へ帰路に就かれる方へ。

 総監部グルメ日誌という割には愛知県というと第二次大戦中の東海軍管区司令部まで遡らなければならず、そもそも総監部というのは佐世保地方総監部とか中部方面総監部とかを指し示すのではないか、と思われるかもしれませんが、まあ、そこはそこで、と。

 ステーキ厨房-紅花、ここは一宮市起字河田揚という愛知県道18号線の通り沿いの、木曽川を流れる濃尾大橋の手前北側と表現すべきでしょうか、もう橋梁への勾配が始まったあたりに店を構えています。この道は岐阜県道18号線、31号線を経て国道21号線に至る。

 老舗のステーキ店でハンバーグがおいしい、こういう情報とともに流石は老舗というべきでしょうか、混雑に混雑を重ねた店内で少々待つところでしたが、ここは読書とともに時間を過ごし、先ずは先付のサラダとコーンスープを頂くのですがお目当てはハンバーグだ。

 ハンバーグは粗挽きで通常のハンバーグとステーキの中間という、いわゆる合成肉のようなものとはちがうのですが、デミグラスソースにしっかりと浸って、そしてぐつぐつと熱々の概況を説明する様な出で立ちでテーブルに運ばれてきまして、これは期待が高まる。

 ステーキのお店ですからハンバーグというのもちょっと考えたのですが、なにしろランチしながきの一ページ目に載せていて数量限定というところでしたら、これあけ混雑していた先の数量限定、試してみる他ないでしょう。鉄板の上の仕上がりを見てもう納得だ。

 あらびきハンバーグセット、もちろんここにライスが付きますし、このデミグラスソースはご飯とよく合いそうだと実感しつつ、真ん中で豪快に切り分けて溢れるに卯汁を観ればもうそれはそうでしょうという説得力と熱いところを最初に頂く、とそれ、ああ美味しい。

 アイスクリームかドリンクが食後につくという事ですので、ここはアイスクリームを。きんきんに冷えたアイスクリームの方さは何故かシンカンセンスゴイカタイアイスの思い出が吹き上がるところですが、そこまで硬くはなく、余韻を浸っていましたがさてさて。

 大福アイスが加わる、なんでも店員さんが店内にナゾナゾが貼られていて正解するともうひと品つくという。かぐや様は告らせたい単行本でナゾナゾには相当慣れていましたから、直ぐ正解へ。木曽川の畔、ステーキハウスは中庭も凝っていて楽しい一時が過ごせました。

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【京都発幕間旅情】京成電鉄スカイライナーAE型電車,成田山開運号での運行は参詣鉄道の原点回帰

2024-03-03 07:00:48 | コラム
■スカイライナーAE
 スカイライナーAEの後継はスカイライナー100系でしたが現在はその栄光を二台目スカイライナーAEが引継空港輸送に当る。

 京成電鉄スカイライナーAE型電車が開運号、として運行しています。これ、リバイバル運行に当るのかなあ、と考えたりしました。成田スカイアクセス線を運行するAE型電車のスカイライナーは基本、この路線では撮影出来ないのですが、開運号が正月に運行される。

 成田山、というのは今でこそ京成電鉄と云えば成田空港、新東京国際空港なのですけれども、元々は上野から成田山を結ぶ参詣特急を運行していました。成田山新勝寺、真言宗智山派の寺院なのですが、この参詣輸送需要は大きく、空港開港前から特急が結んでいた。

 京成電鉄と京阪電鉄は一文字違い、と言われるところですけれども、実は京阪電鉄と云えばテレビカー、テレビカーはテレビはずされてプレミアムカーの指定席になっているのですが、いまでも8000系電車などはテレビカーと呼ぶ人が多く、慣れ親しんだ名前という。

 テレビカー、しかし元祖テレビカーはこの京成電鉄の方が早かった、という。京阪テレビカーは1954年8月から運行されていますが、京成電鉄は1600系開運号に1954年4月からテレビを設置してテレビカーとして運行していたのです、似ているのは名前だけでない。

 ロマンスカー、さてさて、このロマンスカーという名称は今でこそ小田急特急の代名詞ですが、実はこのロマンスカーという名称は1934年に京阪電鉄が琵琶湖観光特急びわこ号として愛称に用いた、という歴史がある、それこそテレビカーの20年前の話なのですが。

 スカイライナー、流線型はだてでではない高速運転が自慢の特急電車ですが、この成田山開運号はシティーライナーの臨時列車という扱いであるのですが、この瞬間はやはり、衛星電鉄と云えば参詣特急、という原点かいきのような印象で迎える事が出来た訳ですね。

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