■戦闘機続々と着陸
異機種大編隊が完了し航空機は続々と滑走路へと舞い降りる。

岐阜基地航空祭の編隊飛行はこうしてコンバットピッチ隊形での基地上空を旋回しまして次々と着陸してゆきました。順光の撮影位置で青空を背景に大編隊を、と思った者のこの濃密な薄曇りという矛盾するような状況ではいかんともしがたく、カメラと共に唸る。

F-2戦闘機の着陸をC-2輸送機を背景に。FSX次期支援戦闘機として開発が進められたものなのですが現在その後継機のGCAP戦闘機共同開発が、イギリスとイタリアと共に、いやいま公明党の反対で暗礁に乗り上げかけているのですが進められているところです。

F-35戦闘機が導入されているところなのですが、先日初飛行を迎えたトルコのカーン戦闘機や中国のJ-20戦闘機など第五世代戦闘機は最初のステルス戦闘機というべきF-22戦闘機よりも大型となっていて、F-22よりも小型というF-35の方が浮いてしまった印象も。

ラファールのように、F-35戦闘機が小柄となった背景には空母艦載機としての運用、特に軽空母と云いますか強襲揚陸艦と制海艦運用等を念頭としたAV-8ハリアーの後継機という位置づけからどうしても小柄となってしまったのが、F-35の設計の背景には無いのか。

GCAP戦闘機もかなり大型となりますが、しかしF-35戦闘機の場合、小柄となったのは一応ステルス性を高める事には、何しろ元々のRCSレーダー反射面積が大きければ必然、ステルス化した場合でも最低限度という下限が難しくなるのは自明なのですから、とは思う。

J-20戦闘機ともう一つロシアののSu-57戦闘機も、まったくロシアウクライナ戦争にでてこないのですが、こちらも大柄となっている。ただ、大型化するという背景が、小型化する能力が無い故の帰結なのか、ハイエンド機の必要性能を盛り込んだ結果なのか、と。

ハリアーの後継機、いやJSF統合打撃戦闘機の名の通りF-16やA-10やF/A-18Cなんかの後継機を一手に引き受ける事となった故に複雑化したのですが、この結果として小型化した事は、言い換えればF-35の戦闘行動半径や搭載能力にも大きな影響を及ぼしました。

F-15J戦闘機とF-35戦闘機では、実は戦闘行動半径はF-15の方が大きい、こうした実情も在ったりします。そう実は自衛隊F-X選定の際にF-35戦闘機の難点が新型機なのにF-15Jよりも戦闘行動半径が厳しい事になっていて、日本の国土は広大だ、という事情が。

ユーロファイタータイフーンに続く戦闘機開発としてイギリスがテンペスト戦闘機を構想した際に国際共同開発を持ちかけられたイギリス、しかしそのイギリスもGIUKギャップという、北大西洋上の広大な空域の防空という航続距離を重視する必要がありまして。

GIUKギャップというのはグリーンランドとアイスランドとイギリスを結んだ線というもので、ロシア軍、冷戦時はソ連、この海洋進出を阻止する上で重要な防空ラインとなっていました。地図上で見ると日本列島程ではないが広大な防空空域であるとわかります。

トーネード攻撃機などの性能をみていますとイタリアのGCAP戦闘機採用にも不思議に思えるところがあるのかもしれませんが、15機しかないF-35B戦闘機を空軍緊急展開部隊に配備する問いイタリアも、北アフリカ地域への進出という航続距離を求める空軍のひとつ。

F-2戦闘機を眺めつつ、まさにこのF-2の後継機となるGCAPはどのように展開するのか、F-15戦闘機を眺めつつ、飛行がコントロール不能になっているボーイングよりも膜で成るダグラス時代は良かったなあと思いつつ、岐阜基地航空祭の曇天を撮影していた次第です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
異機種大編隊が完了し航空機は続々と滑走路へと舞い降りる。

岐阜基地航空祭の編隊飛行はこうしてコンバットピッチ隊形での基地上空を旋回しまして次々と着陸してゆきました。順光の撮影位置で青空を背景に大編隊を、と思った者のこの濃密な薄曇りという矛盾するような状況ではいかんともしがたく、カメラと共に唸る。

F-2戦闘機の着陸をC-2輸送機を背景に。FSX次期支援戦闘機として開発が進められたものなのですが現在その後継機のGCAP戦闘機共同開発が、イギリスとイタリアと共に、いやいま公明党の反対で暗礁に乗り上げかけているのですが進められているところです。

F-35戦闘機が導入されているところなのですが、先日初飛行を迎えたトルコのカーン戦闘機や中国のJ-20戦闘機など第五世代戦闘機は最初のステルス戦闘機というべきF-22戦闘機よりも大型となっていて、F-22よりも小型というF-35の方が浮いてしまった印象も。

ラファールのように、F-35戦闘機が小柄となった背景には空母艦載機としての運用、特に軽空母と云いますか強襲揚陸艦と制海艦運用等を念頭としたAV-8ハリアーの後継機という位置づけからどうしても小柄となってしまったのが、F-35の設計の背景には無いのか。

GCAP戦闘機もかなり大型となりますが、しかしF-35戦闘機の場合、小柄となったのは一応ステルス性を高める事には、何しろ元々のRCSレーダー反射面積が大きければ必然、ステルス化した場合でも最低限度という下限が難しくなるのは自明なのですから、とは思う。

J-20戦闘機ともう一つロシアののSu-57戦闘機も、まったくロシアウクライナ戦争にでてこないのですが、こちらも大柄となっている。ただ、大型化するという背景が、小型化する能力が無い故の帰結なのか、ハイエンド機の必要性能を盛り込んだ結果なのか、と。

ハリアーの後継機、いやJSF統合打撃戦闘機の名の通りF-16やA-10やF/A-18Cなんかの後継機を一手に引き受ける事となった故に複雑化したのですが、この結果として小型化した事は、言い換えればF-35の戦闘行動半径や搭載能力にも大きな影響を及ぼしました。

F-15J戦闘機とF-35戦闘機では、実は戦闘行動半径はF-15の方が大きい、こうした実情も在ったりします。そう実は自衛隊F-X選定の際にF-35戦闘機の難点が新型機なのにF-15Jよりも戦闘行動半径が厳しい事になっていて、日本の国土は広大だ、という事情が。

ユーロファイタータイフーンに続く戦闘機開発としてイギリスがテンペスト戦闘機を構想した際に国際共同開発を持ちかけられたイギリス、しかしそのイギリスもGIUKギャップという、北大西洋上の広大な空域の防空という航続距離を重視する必要がありまして。

GIUKギャップというのはグリーンランドとアイスランドとイギリスを結んだ線というもので、ロシア軍、冷戦時はソ連、この海洋進出を阻止する上で重要な防空ラインとなっていました。地図上で見ると日本列島程ではないが広大な防空空域であるとわかります。

トーネード攻撃機などの性能をみていますとイタリアのGCAP戦闘機採用にも不思議に思えるところがあるのかもしれませんが、15機しかないF-35B戦闘機を空軍緊急展開部隊に配備する問いイタリアも、北アフリカ地域への進出という航続距離を求める空軍のひとつ。

F-2戦闘機を眺めつつ、まさにこのF-2の後継機となるGCAPはどのように展開するのか、F-15戦闘機を眺めつつ、飛行がコントロール不能になっているボーイングよりも膜で成るダグラス時代は良かったなあと思いつつ、岐阜基地航空祭の曇天を撮影していた次第です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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