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【京都幕間旅情】683系サンダーバード,NHK提唱の"能登半島二拠点居住復興"は現行鉄道では不可能

2024-06-02 20:00:00 | コラム
■能登半島地震発災半年
 6月1日の昨日で能登半島地震は発災から半年となりましたが交通不便で高齢化が厳しい過疎地域での復興の難しさが顕在化しています。

 能登半島復興には2拠点居住が理想だ、とNHKが能登半島地震から半年を契機としました特別番組において意見を示していました。要するに東京に住みながら能登半島にも拠点を置いて、双方に移動しつつ都市部のリソースを過疎地域の復興に活かす、ということ。

 サンダーバード京都到着の写真と共に、いやいや、と反論したいのは二拠点で暮らそうにも東京からは北陸新幹線から能登半島まで、時間がかかり過ぎるのではないか、という反論です。それは急行能登運行の時代ならば金帰火来、いや金帰月来が出来たのでしょうが。

 金帰火来、国会議員さんが金曜日に地元に戻り火曜日の始発で国会に赴くという二拠点生活を皮肉った言葉なのですが、かつてのような、寝台特急北陸と夜行急行能登が運行されていた時代ならば、金曜日の仕事後に夜行に乗り帰省し日曜の夜行で帰京は、できました。

 京阪神からの北陸復興を考えると、やはり直通特急の北陸新幹線開通による短縮化は仕方ないにしても、もう少し終電、能登半島と大阪を結ぶ列車が遅くまで運行していたらば、もしくは急行きたぐに方式の、急行銀河のような新幹線終電後の列車が有れば、とおもう。

 テレワークにより二拠点居住が容易になった、という反論があるのですが、テレワークの見方が違うのでは。結局、東京の家賃は高止まりしているとはいえ、北陸から東京まで新幹線定期券を買って、家族を北陸において小さなワンルームを都心に、というのは厳しい。

 働き方改革で終電が早くなった、のは、言い換えれば通勤圏が狭くなることに直結して、地方を切り捨てた事に他ならないのだなあ、とも思う。2拠点居住と簡単に言うけれども、いまは平成時代よりも鉄道の利便性が厳しくなっているゆとりの時代なのですから、ね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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