■自衛隊関連行事
今週もCOVID-19影響で自衛隊行事はありません。世界感染者数が4000万を越え、今回は行事とは無関係ですが自衛隊広報対象である大学生の生活について少し考えましょう。
写真は懐かしい舞鶴展示訓練を。大学教育はVRゴーグルによる教育効果をもっと真剣に検討すべきではないでしょうか。リモート授業は幾つかの重要な教育効果を学生に提供できるはずなのですが、コロナウィルスCOVID-19の影響が余りに奇襲的であり泥縄式の対応を強いられることとなったためにその真価を発揮できていません。リモート教育の最大の利点は距離を越える事です。
NHK報道をみますと対面講義全面解禁をおこなっているのは32%に留まるという、理系でしょう、文系講義と異なり実験施設などは学生が準備することは出来ませんし、なによりこの分野はデジタルで検証するには配信できる容量よりも大きな命題を行います、そして全面配信の大学はごくわずかなようですが、リモートと対面を半々に行っているという。
講義を受けている実感がない、ここがリモート講義における厳しい指摘です。実際そうだ、とはおもうのです。もっとも昔のPHS回線時代とは情報量がけた違いに強化されていますので今だからこそウィズコロナ時代にリモートでも講義が行えるのだと思います。ただ、物足りないという部分はVRゴーグルを活用することでかなり解決できないでしょうか。
リモート講義、重要な点は距離を飛び越える、という点でこの利点を無視しているように思えます。大学キャンパスが複数の府県に跨がることは多くあることでして、隣県のキャンパスでも移動に二時間近く要する事など普通です、これがリモート講義ですと、受講できる幅が増えるように思う、必修科目故に次時限の他学部講義をあきらめる人は多い。
学会傍聴や質疑応答。実は筑波が苦手でした、東京であればビジネスホテルがかなり確保が容易なのですが、筑波ですと鉄道に、つくばエクスプレス開通までは打つ手なし、始発に近いつくばエクスプレスで漸く、というものでした。東京ですと、始発のぞみ号でも京都駅からかなり早い時間に到着できたのですが。また学会研究会などは交通費が痛い。
学会研究会などは金曜日の夕方に行われるものがおおく、北陸新幹線金沢開通前には金沢大学の方などは急行能登で帰るか、上越新幹線でいったん新潟にでて特急はくつるなどを利用していた、という。大学から交通費補助がでる場合もありますが、現実問題として交通費はいたいものでして。これがリモートならば交通費不要で通信費だけで対応できます。
運営をお手伝いする視点からは、文京区のいまは眺望で有名になってしまった施設を筆頭に、やはり会場確保ひとつとっても費用的な負担が大きなものでした。リモートですと、もちろんそこらへんの広場で、というわけには参りませんが、通信回線さえ確保できれば大学施設を転用することも不可能ではありません、学術の面でこれは大きな意義と思う。
シンポジウム。いま実施するならばよほどの覚悟が必要でしょう、感染対策に社会的距離の確保、いやいまは文部科学省がホールなどへの補助金を大盤振る舞いしていまして、企画が通れば最大250万円の補助金という、これを平時にやってくれれば日本の学術水準はもっと高度だったろうなあ、と思いつつ、それでも社会的距離はじめ簡単ではない。
リモートシンポジウム、という手が。懇親会が難しい、いやシンポジウムは質疑応答以外に懇親会とその二次会で人脈を暖める意味がありますので、此処を省かれることは厳しいものがありますし、対面でなければ議論と討議というものが高められないという限界はあります、しかし行ける回数に交通費の上限が課せられない、ということは大きいですよね。
VRは、リモートシンポジウムを質的に高めることが出来るように思います。回数を大きくできますし、金曜日ではなく平日の遠隔地でのシンポジウムにも五限目以降の時間帯で有れば十分参加できるようになり、これが学生の研究水準を底上げることにつなげられるでしょう。問題は、リモート充実の動きがいまだに各大学において緩慢である、ということ。大学で学ぶのですからこうした機会は整備して欲しい。
大学はウィズコロナ時代をどう考えているのか。ワクチン開発が早ければ今冬にも完了するという報道も有れば、早くともCOVID-19での致命率が低い若者へのワクチン接種は2022年まで要するという報道もあり、ワクチン効力も三ヶ月や一年という話もあれば、ワクチンの治験中断という報道もある。この影響が短期的か長期化するかわかりません。
問題はVR普及やリモート教育強化には大学が大きく舵を取るにはかなりの費用を要する、ということです。集団免疫がワクチンにより確立し、短期的収束し政府が終了宣言を発令しマスクも社会的距離も医学的に不要となるのであればこの投資は空振りとなるかもしれません。すると、単なる代替手段としてのオンライン授業ではなく他学部講義やシンポジウムなど新価値をオンライン方式に見い出すべきです。
■駐屯地祭・基地祭・航空祭
・今週末の行事なし
■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
今週もCOVID-19影響で自衛隊行事はありません。世界感染者数が4000万を越え、今回は行事とは無関係ですが自衛隊広報対象である大学生の生活について少し考えましょう。
写真は懐かしい舞鶴展示訓練を。大学教育はVRゴーグルによる教育効果をもっと真剣に検討すべきではないでしょうか。リモート授業は幾つかの重要な教育効果を学生に提供できるはずなのですが、コロナウィルスCOVID-19の影響が余りに奇襲的であり泥縄式の対応を強いられることとなったためにその真価を発揮できていません。リモート教育の最大の利点は距離を越える事です。
NHK報道をみますと対面講義全面解禁をおこなっているのは32%に留まるという、理系でしょう、文系講義と異なり実験施設などは学生が準備することは出来ませんし、なによりこの分野はデジタルで検証するには配信できる容量よりも大きな命題を行います、そして全面配信の大学はごくわずかなようですが、リモートと対面を半々に行っているという。
講義を受けている実感がない、ここがリモート講義における厳しい指摘です。実際そうだ、とはおもうのです。もっとも昔のPHS回線時代とは情報量がけた違いに強化されていますので今だからこそウィズコロナ時代にリモートでも講義が行えるのだと思います。ただ、物足りないという部分はVRゴーグルを活用することでかなり解決できないでしょうか。
リモート講義、重要な点は距離を飛び越える、という点でこの利点を無視しているように思えます。大学キャンパスが複数の府県に跨がることは多くあることでして、隣県のキャンパスでも移動に二時間近く要する事など普通です、これがリモート講義ですと、受講できる幅が増えるように思う、必修科目故に次時限の他学部講義をあきらめる人は多い。
学会傍聴や質疑応答。実は筑波が苦手でした、東京であればビジネスホテルがかなり確保が容易なのですが、筑波ですと鉄道に、つくばエクスプレス開通までは打つ手なし、始発に近いつくばエクスプレスで漸く、というものでした。東京ですと、始発のぞみ号でも京都駅からかなり早い時間に到着できたのですが。また学会研究会などは交通費が痛い。
学会研究会などは金曜日の夕方に行われるものがおおく、北陸新幹線金沢開通前には金沢大学の方などは急行能登で帰るか、上越新幹線でいったん新潟にでて特急はくつるなどを利用していた、という。大学から交通費補助がでる場合もありますが、現実問題として交通費はいたいものでして。これがリモートならば交通費不要で通信費だけで対応できます。
運営をお手伝いする視点からは、文京区のいまは眺望で有名になってしまった施設を筆頭に、やはり会場確保ひとつとっても費用的な負担が大きなものでした。リモートですと、もちろんそこらへんの広場で、というわけには参りませんが、通信回線さえ確保できれば大学施設を転用することも不可能ではありません、学術の面でこれは大きな意義と思う。
シンポジウム。いま実施するならばよほどの覚悟が必要でしょう、感染対策に社会的距離の確保、いやいまは文部科学省がホールなどへの補助金を大盤振る舞いしていまして、企画が通れば最大250万円の補助金という、これを平時にやってくれれば日本の学術水準はもっと高度だったろうなあ、と思いつつ、それでも社会的距離はじめ簡単ではない。
リモートシンポジウム、という手が。懇親会が難しい、いやシンポジウムは質疑応答以外に懇親会とその二次会で人脈を暖める意味がありますので、此処を省かれることは厳しいものがありますし、対面でなければ議論と討議というものが高められないという限界はあります、しかし行ける回数に交通費の上限が課せられない、ということは大きいですよね。
VRは、リモートシンポジウムを質的に高めることが出来るように思います。回数を大きくできますし、金曜日ではなく平日の遠隔地でのシンポジウムにも五限目以降の時間帯で有れば十分参加できるようになり、これが学生の研究水準を底上げることにつなげられるでしょう。問題は、リモート充実の動きがいまだに各大学において緩慢である、ということ。大学で学ぶのですからこうした機会は整備して欲しい。
大学はウィズコロナ時代をどう考えているのか。ワクチン開発が早ければ今冬にも完了するという報道も有れば、早くともCOVID-19での致命率が低い若者へのワクチン接種は2022年まで要するという報道もあり、ワクチン効力も三ヶ月や一年という話もあれば、ワクチンの治験中断という報道もある。この影響が短期的か長期化するかわかりません。
問題はVR普及やリモート教育強化には大学が大きく舵を取るにはかなりの費用を要する、ということです。集団免疫がワクチンにより確立し、短期的収束し政府が終了宣言を発令しマスクも社会的距離も医学的に不要となるのであればこの投資は空振りとなるかもしれません。すると、単なる代替手段としてのオンライン授業ではなく他学部講義やシンポジウムなど新価値をオンライン方式に見い出すべきです。
■駐屯地祭・基地祭・航空祭
・今週末の行事なし
■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関