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【京都幕間旅情】北野天満宮-梅花祭,東風吹かば雪月花愛した菅原道真公祀る社殿は梅の香が舞う

2024-02-22 07:01:00 | 写真
■北野は梅花はやくも見頃
 梅の花が見ごろを迎えていますので三連休などに参拝と探訪をお勧めしたいほどの景色が広がっている様子をお伝えしましょう。

 北野天満宮、梅の名所は天満宮、いや昨年は梅の名所は城南宮、と紹介したので年々表現を変えてしまうのですが。千年を超える寺社仏閣は数多ありますが、そうこの梅の香りが鮮やかとなるころには散策にと一度は、いや二度三度と参拝に焦がれる。

 菅原道真公を祀る社殿は創建が天暦元年こと西暦947年、昌泰の変として無実の罪を着せられ配流された右大臣菅原道真を慰霊、という甘いものではなく清涼殿落雷事件など祟りを恐れた故に造営したという壮大社殿がありまして、この季節は梅花がつつむ。

 梅花包む、といいますのは菅原道真公が梅花をこよなく愛した、という由来なのですが、では桜の花は嫌いだったのかと問われれば菅家文草という文書に、春夜の桜花を賦す、という一節があり、桜花の美しさを湛えている故、花鳥風月をこよなく愛していた。

 東風吹かば-にほひおこせよ-梅の花-主なしとて-春を忘るな、とは太宰府配流の際に京都を去る最後の一句という。この梅花の楽園ですが、初詣の際は凄かった、もうそれはそれはという受験生の列に列に列が参道延々、航空祭か方面隊行事、という混雑というもの。

 学問の神様、菅原道真公はこう崇敬されていまして、貞観年間に18歳で文章生となり五年後には上位二名に冠せられる文章得業生へ、官吏登用試験の対策方略策に合格、試験対策というものではなく対策という名の試験、時の実力者藤原基経にも可愛がられた。

 菅家廊下という私塾も開いており、受験生の崇敬を集める背景にはこうしたものがあるという。この梅花咲くころにはほぼほぼ受験戦争は大学に関しては終戦を迎えている頃合いですが、梅花香る今日この頃、彼ら彼女らの学問その研鑽の結果や如何にと時折思う。

 今年は梅が早い。のかとおもい昨年の雪景色という情景を見返してみますと、必ずしもそうではなく元々梅は雪に埋もれるように撫で牛とともに冬景色を醸していまして、そう、梅は雪と交わる不思議な季節の花だ、と感じ入った事をおもいだしました。それが今年は。

 異常気象、しかし問題は梅花は雪と交わりいわば雪月花をそのまま具現化するものなのですけれども、問題は雪が降らない事にある。いや僅かに金閣寺が雪化粧したことは今季ありました、が一瞬、見られたのは午前中の数時間のみという寂しいもので当方間に合わず。

 暖冬とはいうものの、すると梅花も開花は早いものだけれども、此処まで早く見ごろになったものだろうか、油断していると雨風がちょっと寒の戻りを演じているうちにもう花弁は積もり始め雪の代役を果たしている模様、するとこれも異常気象なのやも。

 上京区御前通今出川上ル馬喰町、JR山陰線の円町駅から天神川を登ってゆきますと至る社殿です。いや、別に円町まで出る必要はないのかもしれませんが、天神川はこの北野さんよりも上流は崖のようになっていて川沿いの散策などはとても出来ません。故に。

 円町からの散策、お勧めしたいのはこの一帯は住宅街に寺社が点在するとともに、道々に梅花が庭先に植えられたものが満開となっている様子は、さながらここが梅花の穴場、と思ったりするところ、そして飲食店も点在していて、美味しい昼餉もいいもの。

 天神川沿いには、ウクライナは戦争をやめろというロシア支持としか取れない広告を掲げる阿呆のような喫茶店が一つあるのが気分を害しますが、しかし寺社仏閣、歴史ある街道をわずかな距離ではあるのですが醸し、昼すき焼きを愉しめる店もあるのですよ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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