津波注意報発令中、沿岸部の方は海岸から離れて!
■■■新潟山形沖地震■■■
此処より以下に掲載します情報は6月19日にNHK報道を参考に情報整理し、追記したものです。
マグニチュード6.7の地震は18日2222時頃に発生し、新潟県村上市で震度六強が観測されています。地震の震源は山形県沖の日本海で震源の深さは14km、余震も多く発生し19日0057時に最大震度4の余震が発生しました。地震が海底であった為、1mの津波が予想、気象庁により津波注意報が発令されましたが、19日0105時に注意報は解除されています。
津波について。地震発生とともに震源が海底であり規模も大きかった事から、気象庁は石川県から山形県にかけての日本海沿岸に津波注意報を発表しました。最大1mの津波が警戒されていましたが、到達した津波は新潟県新潟港で10cmの津波観測、山形県酒田港や石川県輪島港などで微弱な津波を観測しています。19日0105時に注意報は解除されています。
■■■各地の被害状況■■■
此処より以下に掲載します情報は6月19日にNHK報道を参考に情報整理し、追記したものです。
負傷者は26名、19日1100時時点でのNHK報道で新潟県と山形県及び石川県と宮城県の広範で転倒等による負傷者の通報がありました。東北電力発表等をNHKが伝えたところでは地震直後から新潟県と山形県で発生した停電は19日0720時時点までに復旧しました。また、庄内空港と秋田空港と新潟空港に佐渡空港と福島空港は被害がありませんでした。
被害状況について。JR羽越線は、新潟県村上と山形県酒田間で運転見合わせ、新潟県村上市内では複数個所で落石が確認され、国道345号弘法トンネルや県道鶴岡村上線村上市岩崩地区等役24kmの区間が19日昼前の時点で不通、市内で50棟以上の建物に被害がありました。山形県鶴岡市南部三瀬地区では地震直後から断水が報告され復旧作業が進みます。
JR鶴岡駅前では液状化被害が発生しました。駅前駐車場の一部が液状化し駐車車両等が埋没しています。建物の被害では広範に家屋の屋根瓦や壁面が損傷すると共に、酒田市や三川町でブロック塀や神社の鳥居倒壊、大型商業施設や病院施設ではボイラー破損や水漏れと断水等損害が報告、山形県鶴岡市の温海地区では地割れが複数個所で発見されています。
■■■防衛省自衛隊の対応■■■
此処より以下に掲載します情報は6月19日に防衛省報道発表を参考に情報整理し、追記したものです。
防衛省の対応について。自衛隊では震度五強以上の地震発生や津波注意報及び警報発令時に航空機を発進させ、情報収集に当ります。2239時石川県小松基地F-15戦闘機2機、2252時宮城県霞目駐屯地UH-1映像伝送機1機、2305時青森県三沢基地F-2戦闘機2機、2306時山形県神町駐屯地UH-1多用途ヘリ1機、東北地方の部隊が続々と離陸してゆきました。
情報収集、2314時群馬県相馬原駐屯地OH-1観測ヘリ1機、2318時京都府舞鶴航空基地SH-60哨戒ヘリ1機、2320時青森県八戸航空基地P-3C哨戒機1機、2322時東京都立川駐屯地UH-1映像伝送機1機、2325時神奈川県厚木航空基地P-1哨戒機1機、小松基地U-125救難機1機、2334時青森県大湊航空基地SH-60,秋田県秋田分屯基地UH-60が続く。
航空機による情報収集で最も対応が速いのは五分間待機、国籍不明機の日本防空識別圏接近へ備える全国の戦闘機部隊で小松基地のF-15が最初に離陸しました。目視で火災の有無や停電を確認するだけでも大きな意味がありますが、F-2戦闘機等は低空侵攻用ポッドが夜間情報収集に役立ちますし、最新のF-35は操縦士のヘルメットに暗視画像を表示できます。
初動対応部隊、陸上自衛隊全国の駐屯地にはFAST-Forceという災害初動対応部隊ああり、新潟県新発田の第30普通科連隊が2305時に情報収集へ村上市へ、秋田駐屯地の第20普通科連隊が酒田市へ向け2359時にFAST-Forceを出動させています。また、揺れの大きな東北上越地域14の自治体へ連絡幹部をはじめ地方協力本部等要員も情報交換へ出動しました。
津波注意報の発令と共に海上自衛隊艦船も日本海へ出動しています。日本海沿岸は舞鶴地方隊管区であり、0101時に舞鶴地方隊の掃海艇のとじま、佐渡沖へ向け緊急出港、0120時に水中処分母船1号が同じく佐渡沖に向けて出航しています。航空情報収集では特段の被害は確認されず、また、津波被害も地上に達したものは極小規模なもの、幸いでしたね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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