北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】第10師団創設62周年記念行事(2)大久保第10混成団から守山第10師団へ(2024-10-13)

2025-01-23 20:23:27 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■第10師団祭
 年末年始の多忙から掲載が伸びてしまいましたが。

 第10師団長酒井秀典陸将の敬礼、酒井師団長は前の補職が中部方面隊幕僚長として上番されていまして、伊丹駐屯地司令を務められていました。ただ、師団長は2024年12月19日に退官され、今現在は垂水達雄陸将が第36代第10師団長として上番されています。

 金鯱師団、驚かれるかもしれませんが現在の師団人員規模は4500名規模と、5000名を切っています。それは方面隊に多数の部隊を移管し、即応部隊のみを手元に置き、重要であるのは司令部機能を維持し、有事の際に人員を戦闘加入させる方式への転換だ、と。

 しかし、自衛隊をそこそこの長い時間観てきましたみのうえからしますと、即応を考えるならば、即応機動連隊の様な、初動から戦闘加入できる戦闘団型の戦力パッケージ、自己完結型に転換しない以上、単に予算不足の方便にしか聞こえないように思うのだけれど。

 第10師団、しかしそのはじまりは、名古屋市の守山駐屯地ではなく、はじまりの地は京都となっていました。1958年、第10師団のもととなる第10混成団本部が大久保駐屯地において編成完結となりまして、それは管区隊と混成団という時代から始まっているのです。

 混成団、といいますと最近では聞きなれない方も多いようですが、陸上自衛隊は1万4000名規模のアメリカ歩兵師団型の管区隊を置き、この管区隊が防衛線に敵部隊を拘束している状況で投入する決戦兵力として、5900名規模の機械化混成団を置く方針を立てましたが。

 機械化混成団、60式装甲車などを潤沢に装備する部隊として構想したものの、それはニッポン、人命よりも平時の予算を絞って有事の事は有事に考える的な論理で機械化装備を揃えられず、結果、気合化旅団というべき軽装備の部隊だけが揃う残念な結果となりました。

 1959年6月3日、第10混成団が編成の地である京都の大久保駐屯地から名古屋の守山駐屯地に移駐しまして、同月21日には守山駐屯地開庁式が実現します。それは同時に第3管区隊から将来的に隊区を持つ師団編成を見越したものであったとも言われるのですけれど。

 伊勢湾台風、混成団は移駐後巨大災害に立ち向かう事となります、それは同年9月26日に東海地方を襲った伊勢湾台風で、伊勢湾台風災害派遣は1995年の阪神大震災が発災するまで、死者数5900名という戦後最大の巨大災害となり、部隊は手探りで災害派遣に臨んだ。

 方面管区制施行、混成団はしかし自衛隊の大きな改編と共に大きく育つ事となります、それはいまから65年前の1960年、防衛庁の方面管区制施行により中部方面隊が創隊されることとなりまして、第10混成団は管区隊の支援という位置から方面隊の隷下となります。

 1962年1月18日、そして自衛隊は混成団編成から全国へ基盤的防衛力として師団を置くこととなり、第10師団編成完結が実現しました。それは同時に全国に大型師団編成を採用していた管区隊が廃止される事を意味していましたが、独特の防衛力整備が完成している。

 戦略機動師団、この後の翁改編は2004年3月29日に行われた師団の戦略機動師団への改編となっていまして、師団定員は7000名から8700名に増強され、戦車や火砲とともに普通科連隊も即応予備自衛官基幹の編成ではあるのですが、4個連隊編成となりました。

 この時代の編成を見ますと、戦車大隊廃止や特科連隊の廃止改編により大幅に戦力が低下している第10師団というものは、もう少し考えて欲しいものだ、問うところなのですが、減ったものの司令部があるという事は将来の拡大改編もあり得るのか、こう思うのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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ウクライナ情勢-ロシア軍ウクライナ投射無人機の53%が撃墜,12月発射自爆用無人機は1700機

2025-01-23 07:01:41 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 無人機という新しい脅威と装備についての日本の対応が今一つ遅すぎるようで気になるのです。

 ロシア軍が2024年12月に発射した自爆用無人機は1700機で減少傾向にある、1月13日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告によれば、2024年12月の一ヶ月間にウクライナへ撃ちこんだ無人機の数は1700機、対して2024年11月にウクライナへ撃ちこんだ自爆用無人機の数は2300機となっていて、数の上では減少傾向となったことがわかります。

 自爆用無人機の運用が低調となった背景には、12月の悪天候が自爆用無人機の運用を阻んだとみられており、事実、悪天候により無人機を発信できなかったた場合、天候回復を待って100機単位の無人機攻撃が行われている事から、天候の影響を裏付けていると見る事が出来るでしょう。一方、自爆用無人機の能力が限界となっている事が指摘されている。

 53%、ウクライナ空軍の発表として、ロシア軍はウクライナへ投射した無人機の内、53%が撃墜されていて、また撃墜を免れた無人機も電子妨害などにより飛行経路を逸脱する事が多くなり、当初運用を開始した当時ほど、自爆用無人機は脅威にならないようになっているとしています。一方、ロシア軍は同時に巡航ミサイル等も発射していますが。

 無人機製造能力について。ロシア政府はイラン製シャヘド自爆用無人機のライセンス生産基盤を構築していて、ロシアはこれまでに少なくとも月産1500機の無人機を製造する能力を維持しているとの事。一方、自爆用無人機にも都市攻撃に用いられる比較的大型のものから、歩兵に対して直接攻撃を加える小型無人機まで多種多様とはなっているのですが。

 イギリス国防省はこうした事実のみを伝えていますが所感として、無人航空機は平時に備蓄したものでは対応できないという事です、それは電子妨害など対抗手段が開発されやすく、寧ろ平時には民生用を中心に無人機整備基盤を国内に整備し、有事の際に泥縄式でもいいから改良する、こうした備蓄よりも製造基盤の方が、重要なのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】伏見稲荷大社,大神と農耕-わんだふるぷりきゅあ!人類黎明期の農耕神としてのオオカミ

2025-01-22 20:25:04 | 写真
■バルカとルー
 オオカミについてここまで北大路機関で語るとは自分も考えていなかったのですが。

 赤ずきんが、オオカミを悪者にしたのかなあ、とおもえば、狼と香辛料には頑張ってもらいたい、と切に願い愛蔵版を最近そろえたのですが、とかく、欧米の価値基準ではオオカミは悪者にされている、その背景には牧畜などオオカミの食害に悩んだゆえだから。

 ウルフの語源、これは古代アーリア語のVarkaがそのまま英語でWolf,仏語でLoupとなっています。その語源については略奪者、という意味があるのですが、同時に勇ましい名前でもあり、ローマを滅亡の淵に追いやったハンニバルバルカというような名ともなる。

 ハンニバルバルカを一つ名前として出した訳ですが、その上で忘れてはならないのは、人類の言語の歴史は古代アーリア語よりも更に遡ることができるという点でして、そこまで遡りますと、同時にそれは人類文明の黎明期まで遡ることにはなるのですけれども。

 Varka,古代サクソン語Wulf,古代ノルド語ではUlfr,このあたりはウルフでほぼほぼ共通点を見出せるのです。ここに略奪者という語意を含めるのは、狩猟に際して特に冬季などで獲物が少ない時期においては重大な競合相手であり、また人を襲った歴史もありますが。

 文字、ただ、これを人類の黎明期であるシュメール時代まで遡りますと、大分意味が違ってきます。初期絵文字はエジプト文明において神聖文字へと発達してゆきますが、表意文字は解読は簡単ですが普及がむずかしい、紀元前2800年ごろの後期絵文字から変化が。

 初期楔形文字が成立するのが紀元前2500年ごろですが、表意文字から文字そのもののられつが意味を持つようになりますと、人類文明は大きく飛躍します、それは文字によってでは必ずしもなく、文字を必要とした背景により人類文明が広範に広がるのですが。

 農耕、人類が文字を必要とする背景には、狩猟採集の時代には文字はそれほど必要とされませんでした、職業の分化、ここが文字を必要とする背景に繋がるのです。それは保管可能な農作物に価値が生まれたため、なのですが、文字の話をしていると狼からはなれた。

 ルー、シュメール時代という人類の黎明期、ホモサピエンスから人類という、いわば動物学から人類学への分岐点において初期絵文字等の解読から狼はこう発音されていたようです。そして驚くことに、オオカミはこの時点では文字上、悪い意味は持っていなかった。

 農耕、重要なのは人類が文字を発明した時代は農耕という、漸く冬に絶滅するかどうかという不安を払しょくできた過渡期であったためでして、興味深いことに農耕という技術を手に入れますと人類は、金属精錬、そして車輪と立て続けに発明を続けているのだが。

 オオカミはこの時点で、文字上、悪い意味を持っていなかった、という実情の背景には、農耕とオオカミ、という関係があったと推測するのが妥当なところでしょう。それは、オオカミはほかの人類に関係する動物との間で農耕へ悪影響が少なかったということで。

 車輪の発明とともに、運搬にもちいる動物、牽引するための動物が必要となりますので、もちろんこのための馬や牛という存在はオオカミの標的となったことは想像に難くはないのですが、楔形文字の時代にはそうした脅威を想定して尚、オオカミの敵視はない。

 人類文明の曙では、そうした関係性があったのですね。同時に、この時代は牧畜せずとも捕獲できるほど野生動物は豊富で、それを市場で交換する事で食料としての精肉を得られたという時代背景があるのですが、人類とオオカミの関係を見るうえでこの視点は重要だ。

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【京都幕間旅情】伏見稲荷大社,大神と農耕-わんだふるぷりきゅあ!ニホンオオカミ扱いへの反論

2025-01-22 20:00:16 | 写真
■大神と農耕
 たまにはこういうわだいがあってもいいでしょう。

 北大路機関は、2003年の創設を経て2005年にWeblog北大路機関として発展し、今年で創設20年を迎えます。その背景には、自衛隊に関する多くの誤解が当時報道でさえも残っていて、先ず実情と事実を知ってもらう事が安全保障への一歩として歩みだしました。

 伏見稲荷大社、さて、今回この伏見区の社殿を紹介します背景には、ちょっとここは指摘しておかなければならないなあ、という義憤ではないけれども、思い立ったことがありまして。朝日放送テレビ、大阪市福島区の西日本を中心とした放送系列の番組について。

 オオカミが悪者という描写がありまして、日本では逆に信仰対象であったのだよなあ、と、事実と異なる可能性を感じました。牧畜を行う場合はオオカミは駆除対象ですか、日本は儒教と仏教の影響があり、牧畜はそれほど普及していない、まあこれはのちほど。

 わんだふるぷりきゅあ!、所謂朝アニメで、日曜日という北大路機関が戦車だ戦闘機だ機動戦闘車だ護衛艦だ哨戒機だ潜水艦だ、と追いかけまわしている最中にはちょっと縁が遠かった作品についての、オオカミに関しての描写です。今回はオオカミが敵だという。

 くらま体験航海、実のところこの作品が子供向けという割には様々な内容を含めているのだなあ、とみてみて驚いたのは、20年近く前、静岡県において予定されていた護衛艦くらま体験航海が豪雨により中止となりまして、仕方なく戻ったホテルでの話なのですが。

 ザクロ、オオカミの亡霊の擬人化という設定だそうで、声優さんが狼と香辛料でオオカミを追い払っていたノーラアレントの役を演じられた方でしたので、ちょっとわらってしまいましたが、なんでも、人類により絶滅させられたニホンオオカミだった、という。

 大神、驚かれるかもしれませんが、日本においてニホンオオカミを組織的に駆除した事例が、探してみると見つからないのですよね、野犬狩りの際に巻き込まれた事例があるのですが、それよりも大神、ということで日本ではニホンオオカミは信仰の対象であった。

 伏見稲荷大社の神使の狐は、オオカミではなく狐、歴史上は神社では、船岡山の、つまり北大路通沿いだ、船岡山の近くの穴に住んでいた狐の老夫婦が、人間とふれあい、いろいろ助けられることがあったものですから、寿命を終えたのちは人に尽くしたいと思って。

 神使の狐という存在は、船岡山に住んでいた狐の老夫婦が人間に恩返しをするために、自分の子供たちと共に宇迦之御魂大神のもとにはせ参じ、その願いが受け入れられた、という歴史があります。それは同時に、狐にも農耕神という側面があった為なのですが。

 宇迦之御魂大神、今では伏見稲荷大社は商売繁盛を願う神域となっていますが、神使の狐が稲穂を咥えていて、蔵を護る鍵を咥えている通り、もともとは農耕の豊作を祈る神殿となっていました。稲荷の語源の説に、稲成り、という説があるほどなのですから。

 送り狼という単語も、日本では、まあ夜女性にイカガワシイ下心で近づく男性諸君の暗躍で悪い意味を持つようになりましたが、もともとは山道で迷ってしまっても、附いてきてくれるオオカミを避けていると銛の外に出られた、そんな孤児があり、悪い意味ではない。

 ニホンオオカミは、日本の棲息圏においては別に敵対していたわけではなかった、ということ、わんだふるぷりきゅあ!ではもう少し触れてほしかったなあ、とおもうのですね。それは農作物に群がるネズミを駆逐し、灌漑路を壊すモグラを捕食した、神なのだから。

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ウクライナ情勢-クルスク州の北朝鮮人民軍は20名から100名の大きな歩兵集団により歩兵突撃

2025-01-22 07:00:07 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ情勢
 機械化装備の備蓄が無ければという実例の繰り返し。

 北朝鮮人民軍は20名から100名の大きな歩兵集団により歩兵突撃を繰り返している、ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告1月14日付発表によれば、クルスク州で任務を行うウクライナ軍小隊長の話を引用しています。北朝鮮軍呑ん要はこれによればクルスク州に限定されていることとなりますが、大きな損耗の背景はここにあるとみられる。

 歩兵突撃は開けた地形において日中も夜間も行われているとのことで、ロシア軍の歩兵突撃よりも固まって実施することから、ウクライナ軍火力に圧倒されていることとなります。一方でロシア軍はトレツク市内とポクロフスク近郊のズブロヴェ南西地域およびノヴォイエリザヴェチフカ西方において前進しているとのこと。ポクロフスクが焦点となっている。

 ポクロフスク方面のウクライナ軍報道官によれば、ロシア軍の攻撃はウクライナ軍FPV無人機の攻撃からみを守るために2名乃至3名と非常に少ない規模で攻撃していて、歩兵同士の感覚も15mから20mと散開しているという。ただ、これではウクライナ軍陣地攻撃には兵力が不充分である事から、時間を掛けて攻撃部隊複数が陣地前にあつまるという。

 ウクライナ軍は13日から14日にかけての夜間、ロシア国内の軍事施設及び軍需産業に対してミサイルと無人機を併用した大規模な航空攻撃を実施したとのこと。特筆すべきは、ブリャンスク州、サラトフ州、ツーラ州、タタールスタン自治共和国など、攻撃が遠隔地に為されている事で、もっとも遠い目標は1110km先であったという事です。

 国営コンビナートクリスタル石油貯蔵施設は戦略爆撃機部隊用燃料を供給し、このほかにブリャンスク化学工場、アレクシンスキー化学工場、カザノルグシンテス化学工場、またクレムニーエルマイクロエレクトロニクス工場が攻撃目標になったとされています、これは航空燃料及び爆弾と精密誘導兵器の生産に影響を及ぼす攻撃と見られています。

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アメリカ第二次トランプ政権発足,ポピュリズムと陰謀論の先の収斂と過度な安堵過度な警戒の船出

2025-01-21 20:18:21 | 国際・政治
■第二次トランプ政権
 日本時間今朝未明にアメリカでは大統領宣誓式と就任式が行われバイデン政権からトランプ政権へのこうたいが行われました。

 アメリカにおいてトランプ第二次政権が発足しました。アメリカ第一主義を掲げる第二次トランプ政権、幾つかの不確定要素が存在する事は確かなのですが、アメリカ第一主義を掲げるアメリカと日本の関係について考えてゆきましょう。まず、過度に警戒する必要はあるのかということと、過度に安堵できるのかということが並立している点です。

 第一次トランプ政権は不確定要素が多すぎましたので過度な警戒が必要でした、それは、アメリカ第一主義がモンロー主義を想わせたためです。モンロードクトリン、つまりアメリカが世界政治から距離を置き、結果的に世界におけるアメリカのポテンシャルが農産物と原油生産くらいに留め、軍事的なバランスが低下するのではないか、という事でした。

 しかし、これは杞憂に終わります、具体的に言えば、アメリカ第一主義とは、アメリカ本土に引きこもるモンロードクトリンへの回帰を意味するものではなく、世界におけるアメリカのポテンシャルを維持する、というものであったためです。それは結果的に、自由主義世界におけるアメリカのグローバルな視点での地位の維持というものにつながっている。

 過度に警戒する必要はない、NATOからアメリカが脱退する事で欧州が全部ロシアの勢力圏に繋がり、中国の海洋進出に対しても無関心となることでハワイ近海までアメリカ海軍が中国海軍に押しとどめられることを良しとする政権ではなく、特に中国の存在をアメリカへの最大の脅威、競争相手という段階ではなく脅威と位置付けている点が全てを示す。

 過度に安堵できない可能性もある。これは、第一次トランプ政権において、政権を構成した閣僚が、ここまで人脈があったのか、という経験者を集めて成立していました。ただ、第二次トランプ政権は反エリート主義という、日本の民主党鳩山政権のような主張を行っていますので、アメリカのハトヤマ政権のようになるのではないか、という危惧はある。

 安堵できない、こう揚言しましたが、それは過度にという視点であり、その背景として、アメリカ国内のシンクタンクでは保守系人材の大量要請が行われており、トランプ政権へ人材を供給しています。それは反エリート主義という視座からは完全に合致しないものの、全員素人では政策を具体化しても実際の制作として具現化出来ない為、ということ。

 アメリカ政治は、結局のところ無駄が多いという指摘から効率化を求める声があるのですが、これを言ってしまいますとそもそも連邦制というものが連邦政府と州政府というものの関係にまでひびが入ります、するとこの過度な効率化を進めるというものも、連邦制度を破綻させるような憲法の逸脱、つまり合衆国崩壊を望まない限り、ありえません。

 外交政策については、非常に懸念する要素が揃っています、ただ、地名を変えろという圧力や政治制度への干渉というものは、日本も隣国との間で何度も経験していますので、此処をどのようにひょんきにとらえるのか、そう受け止めないのかという視点については、まだまだ余地はあるでしょう、いきなり真珠湾、ではなく、最後まで外交があるのだから。

 ポピュリズム、結果論ですが、アメリカ国内は新聞配達空白地が増えていますし、テレビ放送も有料放送の比率が高くなり、いわゆるファクトチェックを充分に行えるメディアと有権者の接点が低くなっている実情がある、日本では本屋の無い市町村がありますが、アメリカでは新聞が基本的に存在していない市町村がそれなりにある、ということです。

 陰謀論など、要するにファクトチェックを行わず大衆迎合的な視座に基づく世論攻勢は、こうしたメディアの空白地帯に生じるのですが、同時に、理路整然と持論を持つ人も、Twitterのつぶやきさえ最後まで理解しない人も、等しく一票を持っている、というものが自由選挙の国の実情です。ここにポピュリズムが入り込むと、結果的に厄介となります。

 トランプ政権はこうしたポピュリズムの受け皿となった訳ですが、いったんはまってしまうと、ファクトチェックとは煩雑である上に費用が掛かるもので、受け手がその必要性を理解して分担し支出しなければならない、この重要性を低い優先度に収斂させるところにポピュリズムの温床が成立するのです、すると、最終的にその受け皿が求められる。

 アメリカ大統領は三選禁止ですが、年齢的に憲法修正を行っても三選は厳しいでしょう、そうした上でアメリカのポピュリズムの受け皿となり、またアメリカにおいてポピュリズムが国家元首まで至る道程に終止符を打つ存在として、トランプ政権は望まれて私事と共に誕生したといえる、そのアメリカといかに向き合うかも、外交というものなのですね。

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ウクライナ情勢-ロシアハイブリッド戦争へ海底インフラ防衛任務“バルティックセントリー”開始

2025-01-21 07:00:57 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 海底インフラ防衛は島国である日本も真剣に考えねば海外にデータセンターの多くを置き利用する以上、衛星通信だけで大容量情報をやり取りする事はできません。

 フランス海軍とポーランド海軍は海底インフラ防衛任務“バルティックセントリー”を開始しました。この任務は、このところフィンランド湾において相次ぐ海底通信ケーブル破壊工作に対する警戒監視任務となっていて、ロシア関係船舶が投錨したまま航行を行うなどして、バルト海における海底通信ケーブルが切断される相次ぐ事態を受けてのもの。

 フランス海軍はアトランティックⅡ対潜哨戒機を派遣し、ポーランド海軍もアメリカから取得したオリヴァーハザードペリー級ミサイルフリゲイトのジェネラウカジミエムシュプレスキやジェネラウタウディシュコシチュシュコをバルト海に派遣し、ロシア関連船舶の航行状況を、特に不審な航行が行われていないかを警戒監視しているとのことです。

 不信な航行とは、AIS船舶位置表示装置を切ったまま航行している船舶、具体的には船舶が航行しているもののAIS表示が出ていない船舶を、海底ケーブルへの破壊工作に用いている容疑船として警戒追尾するという。AISは2001年同時多発テロ以降、改正ソーラス条約にもとづき一定以上の船舶に対してテロ対策の観点から搭載が義務付けられています。

 AISについて、しかし問題は、ロシアは現在密輸船などのAISを切ったまま航行する事例が多くなっている点です。具体的には、2022年ロシアウクライナ戦争開戦後、ロシアに対する経済制裁により半導体など、兵器製造に不可欠の部品が禁輸措置を取られている実情があり、この密輸の為にAISトランスポンダの電源を入れず貨物船を運航する事例がある。

 海底ケーブル攻撃は、北米大陸と欧州大陸などの通信維持に不可欠のものである通信インフラを破壊するもので、2022年ロシアウクライナ戦争開戦後、欧米を筆頭とした有志連合により経済制裁が行われる中、ロシアによる妨害行動として行われる、ハイブリッド戦争の手段として警戒されていましたが、2024年以降その懸念が現実のものととなっています。

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【防衛情報】三菱重工無人水陸両用車とK-239長射程型,ジェネラルダイナミクスオーディナンスアントタクティカルシステムズとハイサル中距離地対空ミサイル

2025-01-20 20:12:29 | インポート
■防衛フォーラム
 この種のミサイルは日本が1980年代に独自開発した時代は相当な苦労を強いられましたが40年を経て各国の開発技術が追い付いてきています。

 トルコ陸軍はハイサル中距離地対空ミサイル発射試験を成功させました。ハイサルOはトルコの防衛企業アセルサン社が開発する新型地対空ミサイルで、この開発はトルコ国防省が進める国土防空計画スチールドーム計画の重要な技術開発として位置づけられています。既に近距離防空型のハイサルAが開発、技術的にはその発展型です。

 地対空ミサイルの国産化は、トルコにとり過去の苦い経験があります、それはアメリカがトランプ政権時代にF-35戦闘機開発国としてその導入計画を立てていた際、同時に地対空ミサイルとしてロシアから射程の長いS-400地対空ミサイルを導入、これがデータリンクの際に防空情報が漏洩するとアメリカがF-35引き渡しを拒否する事となった。

 F-35戦闘機引き渡し拒否はバイデン政権時代に入っても堅持され、トルコは正式にJSF計画からの除名が決定しました。ハイサルA地対空ミサイルは射程10km、そして今回開発されたハイサルOは射程40kmのもので、トルコ国防省は射程を更に延伸させたハイサルUも開発を進め、地対空ミサイルのロシア製依存から脱却するかまえという。
■120mm戦車砲弾
 ガザ戦争は本日正式に停戦が発効しました。

 イスラエル政府は戦車用弾薬をアメリカから調達します。これはジェネラルダイナミクスオーディナンスアントタクティカルシステムズ社に要請していた戦車用120mm砲弾の有償供与がアメリカ国務省により認可されたことを示し、120mm戦車砲弾32739発を7億7410万ドルで調達するとのこと。砲弾は2027年から納入が予定されています。

 120mm戦車砲弾はイスラエルガザ戦争において大量に射耗しているものですが、同時にイスラエルガザ戦争において既に非戦闘員を含む4万5000名もの死者が人口200万名というガザ地区において発生しており、人口の2%以上が死亡している状況、この中で戦車砲弾の用途を考えると、その有償供与には連邦議会からも反発の声が上がっています。
■K-239長射程型
 MLRSやHIMARSの生産が間に合わないため各国の高機動ロケット砲はイスラエル製と韓国製が市場を制しつつあります。

 韓国政府は中東から要請されているK-239ロケットシステム長射程型供与に応じると発表しました。K-239ロケットシステムはもともと一般的な130mmロケット弾などを発射するトラック型ロケット砲として開発されていますが、様々な弾薬に対応するとしており、最も射程の長いものは300kmの巡航ミサイルを投射することが可能となっています。

 K-239の長射程型を要請している国について韓国政府は中東の某国、としているだけで具体的な国名は発表していませんが、K-239は中東ではサウジアラビアとアラブ首長国連邦の二カ国が採用しているため、このどちらかもしくは両方であると推測されます。今回韓国政府は300km型よりも射程の長い500km型を開発し供与する方針を示しました。
■三菱重工無人水陸両用車
 アメリカのACVに関する情報を丹念に見ていますと浮航能力を持つパトリアAMVを原型とした高速型を開発してもいいように思えてきますね。

 三菱重工は無人水陸両用車に関する契約を防衛装備庁と結びました。これは7月11日に成約したもので、契約規模は205億9200万円となっています。無人水陸両用車は既存装備として開発が進められている国産水陸両用装甲車両の車体を応用したもので、珊瑚礁などあらゆる地形障害を克服し島嶼部における無人運用を可能とする車両を目指す。

 無人水陸両用車は、説明では補給物資などを港湾が使用できない島嶼部に送るものとされていますが、同時に水陸両用作戦では上陸第一波は威力偵察と位置づけられ、膨大な犠牲を容認して海岸の防御陣地など敵情を解明する厳しい任務が付与されます。しかし自衛隊に水陸機動団は一個があるのみで、簡単に犠牲を容認できない状況もあるのです。

 水陸両用作戦において無人水陸両用車は、RWS遠隔操作銃塔や各種監視センサーなどを搭載し、上陸正面において複数の車両を参加した無人偵察を実施する、こうした運用が考えられます。防衛省では無人アセット構築として、陸海空自衛隊の無人装備を一気に増強する防衛力整備を実施中で、この装備もその一環として開発されているのでしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-ロシア軍死傷者は79万人に達し12月19日の死傷者数は2200名,イギリス国防省ウクライナ戦況報告

2025-01-20 07:00:39 | 防衛・安全保障
■防衛情報:ウクライナ情勢
 ウクライナが此処まで粘り強く戦えている背景には各国装備体系の内部化と動員体制にあるといえるのですが、本邦の戦訓と出来る事とはさてさて。

 ロシア軍死傷者は79万人に達している、1月7日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告によれば、2024年12月は48670名の死傷者を出しているとのこと。2024年全般では429660名の死傷者を出しており、これは2023年の死傷者数252940名と比較した場合でも著しく増加しているとしています。死傷者数は増加傾向にあるとしている。

 2024年12月の48670名とともに11月には45680名となっていて、死傷者数は6カ月連続で増加しているといい、いっぽう2024年12月の一日当たりの死傷者数は1570名、これも5カ月連続の増加となっているとともに12月19日の死傷者数は2200名、過去最高を記録しているという。ロシア軍は歩兵突撃を多用している事がその背景とのこと。

 ロシア軍はコスティヤンチニフカへの圧力を強めている、ISWアメリカ戦争研究所1月7日付ウクライナ戦況報告によれば、ロシア軍はスジャ北西地域とボロヴァ北東地域、ポクロフスク南東と南西地域において前進していますが、なかでもウクライナ運参謀本部発表としてロシア軍はクラホフ周辺へ攻撃軸を遷しており部隊の集中が観られるもよう。

 クラホフ防衛へはウクライナ軍参謀本部発表として、ウクライナ軍はクラヒフスカ火力発電所を防衛拠点としており、この地域を保持できているとしています。トレツク周辺での新しい焦点がコスティヤンチニフカで、ここはウクライナ軍が構築した高速道路05-16号線沿いの要塞地帯、その最南端であるともしています。ただロシア軍の進捗は厳しい。

 要塞線を攻略するにはロシア軍は多方面からの部隊集中が順調ではないとしています。ただ、この方面では従来5名規模の歩兵攻撃が多用されたのに対し、現在は20名規模の小隊攻撃が行われているということです。一方、クルスク戦線について、ウクライナ軍は7日にクルスク州ベラヤの黒海艦隊第810海軍歩兵旅団司令部を攻撃、打撃を与えたようです。

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【G7X撮影速報】舞鶴基地新護衛艦やはぎ&あがの(5)水上艦隊と連合艦隊(2022-09-07)

2025-01-19 20:25:48 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■連合艦隊を夢見て
 この暑い日日が懐かしいものですが。

 舞鶴基地軍港めぐりも基地を一めぐりしましていよいよ終盤となりました、最新鋭護衛艦が撮影出来たのですけれども、この2024年は前半と後半がいろいろあり過ぎまして、実のところ不思議ですが最新装備はこの日しか撮影出来なかったという。

 イージス艦、こんごう型護衛艦の後継艦は基準排水量で12000tとかなり大型化するといいますので、満載排水量では17000tほどになるかなりの大型艦となります、それは同時に護衛艦隊を構成する護衛艦もどんどん大型化してゆく次の一手と云えるでしょう。

 こんごう型に続く護衛艦と共に、しかし護衛艦隊は掃海隊群と統合され水上艦隊へと改編されると共に4個護衛隊群が3個水上隊群という分り難い名前に改編されるということですので、これはどうなるのかなあ、と。危惧するのは護衛官の整備かんかくです。

 ガスタービン艦は四年に一度の定期検査が有りドックに入渠します、ですから4個護衛隊群という現在の編成は1個護衛隊群がまるまる定期整備を受けられるというローテーションに見合っているのですが、護衛隊群だけによるローテーションはもう行わないのか。

 掃海隊群が水上艦隊に統合されるということで、FFM多機能護衛艦がそのまま水上艦隊の運用に一本化されるということですので、水上艦隊を構成する3個水上隊群が部隊内でローテーションを行うようになるのか、ともいえる事なのですけれど。

 実際のところ、第4護衛隊群が新編されたのは1974年で、オイルショック後、高度経済成長が終焉を迎えGNP成長率は戦後初めてマイナス成長となった中で編成できたという歴史があります、だからこそバブル崩壊後でも大蔵省はその規模を維持できたという。

 第四護衛隊群の編成は、日本経済が一番厳しい時代に実現したからこそ、大蔵省が護衛艦隊を減らせという怪文書をばら撒く事も無かった、これが水上艦隊として部隊数を減らした実績を造ってしまいますと、生来的に財務相と防衛省の間の対立要素を生まないか。

 新しい88艦隊、一番必要なのは4個護衛隊群を構成する8個護衛隊に全通飛行甲板型護衛艦を配備し、一つの機動部隊として運用できるようにした上で、必要に応じ掃海隊群のFFMを護衛艦隊護衛隊の護衛に、統合運用できるようにすればよいとおもうのです。

 FFMは拡大改良型のFFGとあわせて、何しろ24隻が配備されるのですから。3隻編成の護衛隊であれば8個護衛隊を編成できます、FFGとFFMで比率が代わりますが、4隻編成の護衛隊と掃海隊群の護衛隊とを組み合わせ7隻の編成とできる。

 連合艦隊にした方が良かったのではないか。同時に思うのは、護衛艦隊と掃海隊群を統合するということは、かつての常備艦隊と警備艦隊を統合して連合艦隊を編成した事と重なる部分が在るのですよね。もっとも上記案の場合は統合任務部隊のような扱いに。

 連合艦隊、有事のさいや大規模災害の際に掃海隊群と護衛艦隊を統合運用する必要が生じた際に陸上自衛隊が統合任務部隊を編成するように、海上自衛隊も平時運用以外に連合艦隊を臨時編成する、というような方式で対応できるようにも思う。

 連合艦隊、ただ、この名前を常設編成しますと、勿論左巻きなかたがたが文句を言う事が在るのかもしれませんが、横須賀に“連合艦隊司令部”という看板がかけられる事で、物凄い抑止力問い圧力を生むのではないかなあ、と思うのですよね。

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