北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】阪急8300系,明日から南海レスキュー2024-その時鉄道はどうなるのか?

2025-01-12 07:01:48 | コラム
南海レスキュー2024
 南海レスキュー2024がいよいよ明日から開始されるのですが。

 南海トラフ地震が現実のものとなった場合、勿論様々な被害想定が為されているのですがBCP事業存続計画の観点から、所謂全割れで発生した場合、鉄道がどの程度不通となるのか、今一つ実感が持てないのですよね。鉄道会社も明確には被害想定を出さない。

 京都を中心に考えますと、京都府までは津波は来ないのですが、想定では静岡県まで津波が到達するところを見ますと、東海道新幹線は静岡県でかなり長期間、一ヶ月から二カ月程度の不通は見込まなければなりません。山陽新幹線についてはなんともいえない。

 紀勢本線はじめ紀伊半島方面の路線は年単位で不通となるのは分かるのですが、二年後三年後にJR西日本は復旧させられるのか、という問題が出てきます。また、津波は梅田まで到達する予測ですので、阪急線も橋梁が破壊される可能性があるが、問題は地下だ。

 阪神線と大阪メトロは津波の直撃を受けるのですが、瓦礫が流れ込んだ場合に復旧は、阪神大震災の時ほど順調にいくのか、淀川を遡上した津波が梅田を南北から襲う構図ですので、この当たりの被害想定を鉄道会社が見込んでいるのかさえわからないのです。

 東西交通の主力は結局、山陽本線も沿岸部が影響を受ければ、山陰本線に臨時特急を走らせ、また開通していない北陸本線を東西交通の代替手段とせざるを得ないのだけれども、熊本地震などのJR対応を見ていると不安になる、危機感を感じるのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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【G3X撮影速報】カブールC550-CAVOUR日本初寄港(5)カルロベルガミーニ級フリゲイトアルピーノ(2024-08-22)

2025-01-11 20:24:18 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■フリゲイトアルピーノ
 イタリア艦というのはあらためてお洒落だと思った。

 カルロベルガミーニ級フリゲイトのアルピーノ、本型は対潜型と汎用型がありまして、アルピーノは対潜型の四番艦となっています。イタリア海軍、イタリア軍といえばアレな戦史で語られますが、戦艦同士の艦隊戦を何度も繰り返した海軍だ。

 アルピーノの満載排水量は5950t、むらさめ型護衛艦より若干小型で、もがみ型護衛艦よりも若干大型となっていますが、独特の艦橋構造物が持つ合理的な威圧感は排水量以上の威圧感を醸していまして、造船デザインの勝利ともいえます。

 76mm艦砲を外見の通り2門を前後に配置していまして、このほかこの距離からは見えないのですが25mm機関砲2門を備えて、アスター15/30艦対空ミサイルを搭載するシルヴァーA50VLSを16セル、射程60kmのミラス対潜ミサイル4連装発射筒を2基積む。

 ミラス対潜ミサイルとともに射程180kmのオトマート/テセオ巡航ミサイル4連装発射筒も2基搭載していまして、いっぽうでこれが汎用型となりますとミラスを搭載せず、オトマートだけ16発も搭載しますので1隻でも大きな打撃力を備えていて。

 MM/SPY-790多機能レーダー、塔型マストの頂点に地球儀のように置かれている多機能レーダーは2平方mの目標を100kmの距離で探知する能力がありまして、EMPARレーダーの愛称でも知られ、カルロベルガミーニ級の象徴となっています。

 EMPARはNATO標準型フリゲイト用に国際共同開発された歴史が有り、フランス海軍のフォルバン級フリゲイトなどにも搭載、欧州のフリゲイトの最新型は地球儀を冠している、というような外見上の特色を重ねたのも重要な点といえて。

 NH-90対潜ヘリコプター1機を艦載機として搭載し、独立した戦闘能力を有しています。イタリア海軍が思い切ったのは、この汎用型と対潜型とをあわせて10隻という揃った数を整備していて、一定の水上打撃力を構成したところでしょう。

 コンステレーション級フリゲイトの原型、このカルロベルガミーニ級フリゲイトの特筆すべき点はアメリカ海軍が20隻を緊急建造するミサイルフリゲイトの原型となったというもの。高い水上打撃力が評価されたかたちです。

 アメリカ海軍は必要な能力を追加したことで満載排水量は7291tと、護衛艦あさひ型よりも大型になっていますが、LCS沿海域戦闘艦の軽武装高速、という従来の運用が成り立たなくなったことで急遽建造が決定したフリゲイトとなっている。

 オリヴァーハザードペリー級以来のミサイルフリゲイトとなる新型艦ですが、惜しむべくは起工式の時点で設計細部が定まっておらず、造りながら設計するという少々意味不明の方式をアメリカ海軍が採用したことですが、最近のアメリカらしさ。

 イタリアの艦艇は、デラペンヌ級フリゲイトの頃には、無理な重武装という印象がありましたけれども、ヘリコプター巡洋艦ヴィットリオヴェネトなどはまとまった設計で、1隻が有するポテンシャルを最大限発揮できたように見えて。

 アンドレアドリア級ヘリコプター巡洋艦などは満載排水量6500t、はるな型護衛艦と同程度ですが小型哨戒ヘリコプター4機と艦隊防空ミサイルをうまく設計に盛り込むなど、驚くような設計が多く、こういう艦を横須賀で見られるのは、好い時代と思う。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-名古屋,名駅は名駅地下グルメ街で頂く美味しい中トロとハイボール

2025-01-11 14:10:37 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 愛知県名古屋市の話題を。

 名古屋駅、名古屋という街は繁華街がいくつもあって、そして不思議なことにどこもそれほど混雑していない、いわゆる観光過多からは遠く街の人々に支えられている繁華街ばかり、今年こそもっと散策してみたいとおもう。

 名駅、実のところ少しだけ歩み伸ばせば興味深いお店が並ぶのだけれども、そこまで歩み伸ばさずとも新幹線ギリギリの時間まで愉しめる駅前が広がっているのが名古屋駅という駅で、しかも京都駅前ほど並んでいないのだ。

 ブラックニッカハイボールで、まずは乾杯です。ブラックニッカ、歳を経てというのでしょうか、一昔は洋酒というか、ジョニーウォーカーレッドラベルとかジャックダニエルとかに拘っていましたが、歳を重ねると国産もいい。

 中トロの刺しを肴に。ここは鮪小屋という名古屋駅前エスカ地下街という飲食店の一角にありますお店で、ダブルのマグロ丼が名物なのだけれど、鮪の刺身とハイボールという、お洒落のようなわかりやすい一杯を愉しめて。

 炭酸のしゅわしゅわとともに、血あいの味わいというのでしょうか、鮪の赤身ほどでは無いけれども、ここに脂の甘みが妙に美味しさを醸して、ここに炭酸のくっとくる刺激と甘みを順番に水回しのように愉しんでゆくのです。

 鮪小屋、もう十五年ほど前だろうか、隣にホビーショップがありまして、そこに立ち寄るとともにここでマグロ丼を愉しんだ、ホビーショップはもう廃業されているのだけれども、それでも鮪を求めて名古屋探訪の際は立ち寄るのだ。

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【京都発幕間旅情】500系新幹線活躍続く岡山駅,山陽新幹線と在来線山陽本線本四連絡線結ぶ

2025-01-11 07:01:31 | コラム
■昔は良かったか
 500系新幹線と共にちょっと雑感を。

 昔は良かったか、と言われますと回答に窮するのですが、その昔は大きな仕事がやり終えた瞬間などはちょっと開放的な気分になりまして、そのまま舞鶴とか横須賀とか飛騨高山とか神戸とかにそのまま一泊しに行って、翌日戻るというようなことが。

 歳をとったという事は認めたくはないのですが、多重業務の大仕事の最終段階を終えますと、最近は旅するよりもとりあえず寝た方がいい、と体の方が言うようになりまして、そのストレスの捌け口は買い物の方に向くという状況で、遠出がなかなかできない。

 ストレスのはけ口がアルコールとかに向かないだけいいではないか、と言われるものですが、仕事を終えて急におもいたったら吉日的に列車に飛び乗っていた頃が懐かしいというか無鉄砲だったというべきなのか。ああいうのは若さが必要なのかもしれないなあ。

 読者諸兄のみなさまも、こう、疲れがたまり過ぎた瞬間などは休憩しよう、という保守的な考えが至高の大半を埋め尽くす前の方は、思い切って、一仕事終えたら新幹線に飛び乗るくらいの元気さが必要なのかもしれないとおもうのですよね。

 もっとも昨今は観光過多とホテル不足ということもありますので、昔ほど、急に一晩の宿を、というのも難しい地域が増えている事は承知なのですけれども、そういう無鉄砲さが、人生を豊かにするといいますか、知見を広めてくれると思うのです。

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令和六年度一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2025.01.12-2025.01.17)

2025-01-10 20:20:37 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 どうも体の調子が良くなく雪が降っても金閣寺にさえいけない今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今週末の自衛隊関連行事は一つだけですが、来週全般にわたり、中部方面隊は南海レスキュー2024演習を行うとともに、東北方面隊が方面航空隊飛行訓練はじめの日程を一般公開しました。いよいよ自衛隊2025年広報が始まります。

 New Year Jump in Indo Pacific25、・・・、凄い名称となってしまいましたが、日曜日に第1空挺団降下訓練始め改め、降下訓練始めが挙行されます。もともとは千葉県習志野の第1空挺団の行事で会ったのですが年々参加国が増えて。

 アメリカ軍、イギリス軍、オーストラリア軍、カナダ軍、フランス軍、ドイツ軍、オランダ軍、イタリア軍、ポーランド軍、フィリピン軍、シンガポール軍、タイ軍、あ、あと自衛隊。今年の参加規模はまさに地球防衛軍という感じ。

 降下訓練始めは、富士総合火力演習が現在一般公開を終了しているため、自衛隊を象徴する訓練となりつつありますが、特別な手続きはなく手荷物検査だけで自由に見学することが出来ます。航空機からの空挺降下、地上訓練展示、飛行訓練展示、と。

 習志野訓練場において、開放されるのは国道296号線沿いの演習場正門と自衛隊自動車教習所門が開放されまして、ここから訓練場まで徒歩で移動することとなります。開門は0830時、努めて開場時間前の来場はご遠慮ください、ということでした。

 東北方面隊年初編隊飛行、15日水曜日に行われます。霞目飛行場から離陸する計画で実施予定時刻は1410時離陸、ただ、天候次第で16日と17日もしくは20日が予備日として設定されています。当日、霞目駐屯地は開放されませんのでご注意ください。

 編隊飛行は7機のヘリコプターが参加し、仙台新港、多賀城、利府、泉中央、仙台大観音、仙台市街地、という順番で編隊飛行するとのこと。この一年間の安全を祈念してのヘリコプター編隊飛行がおこなわれることとなっています。

 南海レスキュー2024、こちらは一般公開はされませんが、中部方面隊が人員1万1000名と航空機32機、艦艇7隻が参加し、明日来るかもしれない南海トラフ地震を想定した一大訓練が13日から17日、阪神大震災発災30年の日に掛けて実施されます。

 月曜日には四国の海陽町と東洋町にAAV-7両用強襲車やLCACが揚陸し孤立車救助訓練、火曜日には滋賀県源氏浜沖にUS-2救難飛行艇が発着し小松浜には94式水際地雷敷設車、水曜日には南紀白浜空港へ輸送機から物資投下訓練等が行われる。

 南海レスキューでは木曜日に柏原市の大和川に朝一で架橋が行われ、金曜日には大阪市舞洲を孤立地域と想定してへリボーンによる救出などが行われるという。陸上自衛隊ではこうした訓練を通じて、個々人に自助の準備を促したいとしています。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・1月15日:東北方面隊年初編隊飛行
・1月12日:New Year Jump in Indo Pacific25
・1月13-17日:南海レスキュー2024

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-ウクライナ軍はスジャ近郊からクルスク州方面へ再侵攻を開始

2025-01-10 07:01:22 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ロシアクルスク州において大きな動きが。

ウクライナ軍はスジャ近郊からクルスク州方面へ再侵攻を開始したもよう。クルスク州への攻撃は装甲車両を用いた攻撃であり、ボリショエソルダツコエ方面へ攻撃を実施、また今回の攻撃については電子戦装備を多用しており、ロシア軍無人機に対してこの電子戦装備が有効に機能しているとの情報がある。

クルスク州における攻撃軸はいまだ不明であるが、国境付近にあるベルディン村がすでにウクライナ軍により占領されている状況で、この方面について道路沿いに前進した場合、クルスク原発がウクライナ軍の進路上にあることから、ウクライナ軍による再侵攻については様々な憶測を生む根拠となている模様です。

北朝鮮軍がこのクルスク方面に投入される事で、ウクライナ軍は守勢にたたされ、これまで確保していた地域の少なくない地域が押し返される状況になっているという戦況報告がありましたが、北朝鮮軍は歩兵突撃を多用しており、機械化装備を充分保有していない事から、現状の事態となった場合の対処能力は未知数といえるでしょう。

クルスク州方面では現在、ロシア軍機械化装備が枯渇している状況で、ウクライナ軍機械化装備に対してどの程度の行動が可能であるかは不明、ウクライナ軍によるクルスク州再攻撃は一つの攻撃軸ではなく複数で展開しているとの未確認情報がある。

ウクライナ軍によるクルスク州再侵攻の背景には、間もなく行われるアメリカ製円後退によるトランプ政権誕生を前に、現状のまま戦況を固定させず、現状での停戦ラインがひかれる状況に際してロシア側に対して不確定要素を維持するために、国境の北方へ進出したと見る事も出来るでしょう。

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【M-5撮影特報】岐阜基地日常風景,飛行開発実験団銀色のC-1FTBフライトテストベットの発着(2024-09-11)

2025-01-09 20:09:09 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■C-1FTB撮影
 熱い日がまだまだ続く頃合いに夏雲にさそわれ岐阜基地へ行って参りました。

 C-1FTBが岐阜基地へ着陸します。銀色の機体、現在のC-1輸送機は、とはいっても残るのは先日1機退役しましたので残り2機、減っていますが迷彩塗装となっています、が、これ迷彩が採用されるのは運用開始から少し後でして、これが原型塗装といえる。

 FTB,フライトテストベット、様々な装備品の評価試験をおこなうための航空機で、これまで急に三発機になったりした、それはP-1哨戒機用のエンジン評価試験を行うための臨時のものでしたが。機首のピトー管が伸びたり縮んだり取り外されたり。

 飛行開発実験団に配備されていますFTB,岐阜基地では、F-4ファントムが2021年に退役してしまいましたので、今いちばん注目度を集めている航空機、といえるのかもしれません。銀色で遠目にもああ、FTBだ、とわかるのがご愛敬、というところなのかもしれない。

 C-1FTB、タッチアンドゴーを繰り返してくれました。ここは空の公園かかみがはら、近傍の小学校が卒業式のころに植林をしまして、記念植樹もどれもものすごい木々と育っているのですが、視界が遮られ、X-2実験機のころはまだそれほど高くも無かったのだが。

 C-1FTB、1970年に初飛行したのがこのC-1FTBの前の名前であるXC-1,場所も岐阜基地に隣接する川崎重工岐阜工場、岐阜の空を70年代の文字通りあたまから飛行しています。考えればオイルショック前からこの岐阜を見続けているという、なにか、すごいなあ。

 C-2輸送機が初号機、そのまま岐阜基地に配備されていまして、飛行開発実験団の顔のように運用されている。昨年の航空祭ではC-1FTBは定期整備で飛べませんでしたが、今年の航空祭ではC-1とC-2の並びが編隊で見られるのかな、とおもったりもするのだ。

 T-4練習機頭上を飛行する。岐阜基地、滑走路上を航過飛行しましたのちにさっと切り返して、そのまま滑走路へアプローチする、航空無線をエアバンドレシーバーで聞いていなくとも、もうすぐ何かが降りてくる、その機種は、ということを知らせてくれる。

 T-4は尾翼に何も描かれていない、となると、川崎重工の定期整備で入っているT-4ということですか。T-4練習機は、ここから20kmのところにある小牧基地にもF-15やF-2,前はF-4のも、定期整備の際に操縦士の送迎でさまざまな飛行隊のT-4が見れるのだが。

 もう一機T-4が。岐阜基地の飛行開発実験団にもT-4は配備されていて、いや先ほどのオーバーヘッドアプローチの機体はそれかとおもったのですが。T-4はF-15などに先行して天候偵察で上がることも多いものですから、今度こそ岐阜のT-4が帰ってきたかな。

 市松模様、垂直尾翼には市松模様の部隊マークが。なんのことはない、浜松基地第1航空団のT-4が訓練飛行で立ち寄ったもの。操縦士を養成する第1航空団のT-4練習機は岐阜基地で撮影していますとよくタッチアンドゴーへ立ち寄る様子を撮影できます。

 浜松のT-4、岐阜基地飛行開発実験団はかなりの機種の航空機をそろえていますが、飛行機の数でいうとそれほど多くは無い、だから上がっている機体の数は覚えられるのですが、全部降りているので、と油断してランチに行こうとすると、市松模様が来る。

 F-2戦闘機、岐阜基地らしい航空機はC-1FTBが撮影できましたからほぼほぼ満足していたのですが、輸送機と練習機だけ、というのはちょっと物足りないのも事実でして、ここで岐阜基地らしい試作機塗装、試験機塗装のF-2を撮影することができたのでした。

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ウクライナ情勢-第一線火力として必須となりつつある25mm/30mm機関砲

2025-01-09 07:00:33 | 先端軍事テクノロジー
■防衛情報-ウクライナ戦争
 今回は装備面について。

 30mm機関砲の重要性について。ロシアウクライナ戦争は来月で開戦3年を迎える事となりますが、この戦争を通じて自衛隊が大きな戦訓としなければならない点として、第一線火力として25mm乃至30mm機関砲の装備は最早必須となっているという状況です。自衛隊には偵察警戒車などに僅かしか装備されていない装備でもあるのですが。

 30mm機関砲は、BMP-2装甲戦闘車の主武装であるとともに、ウクライナ軍は軽装甲車にも搭載し第一線火力支援に重宝しています。この30mm機関砲は、一撃では戦車等を撃破する事はできませんが、複数個所から同時に使用することでロシア軍のT-80戦車等に対しても有効長出来を加えた事例が多数あります、無論、装甲車にも有効ですが。

 固定陣地への30mm機関砲攻撃、歩兵部隊の陣地には重機関銃などで武装している事例は多いものの、射撃陣地などへ30mm機関砲を射撃した場合、土嚢などで厳重に部押している場合でも簡単に破壊される事例があり、ウクライナ軍はこうした状況に対応するために、例えばランドクルーザーなどを転用した軽装甲車であっても30mmを積むもよう。

 JLTV統合軽量戦術車輛などで30mmRWS遠隔操作銃塔を搭載するものが増えていますが、日本としても、今後導入する軽装甲機動車の後継車両には12.7mm機銃では威力不足で、エリコン25mm機関砲程度は標準装備としなければ、機関砲が普通科部隊の標準的装備としなければ、撃ち負けるという実情を理解しなければなりません。

 機関砲は同時に無人機攻撃や航空攻撃に対しても一定程度有用です。30mmRWSについては10式戦車近代化改修に際して搭載するという情報もあるようですが、パトリアAMVやハーケイ軽装甲機動車などに標準装備しなければ、ロシアウクライナ戦争での重要な戦訓を無視したといわれても仕方が有りません。

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【京都幕間旅情】菅大臣神社,洛陽天満宮二十五社菅原道真公邸宅跡は中心部京町屋に浮かぶ

2025-01-08 20:16:17 | 写真
■千百年前の菅原道真公邸宅跡
 菅原道真公邸宅跡地は北野天満宮のような洛端ではなく中心部のいい所に住んでいたというお話しです。

 菅大臣神社、洛陽天満宮二十五社と菅公聖蹟二十五拝の巡礼地に数えられる神社です。この社殿の由来は、かの菅原道真公邸宅跡地という。社殿は下京区仏光寺通新町西入ルという、いわばもっとも観光客で混雑しそうな京都観光と京都繁華街の中心部に位置します。

 四条通から東本願寺の方角へ散策して往きますと至るという立地で、洛中中心の閑静な京長屋の住宅地にふと気づく数多ある鳥居の一つが菅大臣神社という。京都の歴史と共に境内の様相は紆余曲折を経ているのですが、しかし歴史は創建未詳ながら千年に昇るという。

 北野天満宮、今出川通り沿いの壮大な神域が菅原道真公所縁社殿と云えば思い出されるものですが、あちらが嵐電沿線であるのに対しこちらは阪急沿線、四条通が近いという。そして詳細は内緒ですが、凄く喜ばれる当方手土産定番その一はこの近くで手に入れている。

 菅原道真公邸宅跡というのは、境内に産湯の井戸が現在も残されており、社伝によれば承和年間の845年8月1日に菅原道真公がこの地に生誕した事は確かという。ただ上京区にも菅原是善邸跡産湯の井戸がありまして、此処を巡るのが菅公聖蹟二十五拝だったりする。

 怨霊というか後ろめたい方々が不幸に遭った際に思い当たった事から天満宮として祀られました菅原道真公ですが、若いという者は勇敢で幼いとは恐れ知らずというもの、実はこの神域、何も知らない頃には単なる近道と通過したり、自転車のまま直に踏破したり、と。

 菅公聖蹟二十五拝として方々に分かれているのは正一位太政大臣となった菅原道真が左遷先で亡くなったのが延喜年間の903年、菅大臣神社は慰霊の意味もあって910年頃までに邸宅跡地へ創建されたと伝わるものの、それから1100年と少し、京都は色々ありました。

 入口石鳥居は幾つかあり、その神域は十字の如く不思議な立地という、いわば長屋と町屋に浮かぶ神社という印象です。故に鳥居を潜り、奥へ歩みを進めると共に、ここは参拝が許されている場所なのかとふと考える錯覚に陥るほどの、不思議な神域が奥へ続いている。

 正一位太政大臣道真公邸宅は、それは広く跡地全てを神域とするには難しく、鎌倉時代には既に菅大臣神社は南北に分かれていたといい、此処を天神御所と称し北社は紅梅殿社とした。やはり応仁の乱で焼かれ、江戸時代初期に曼殊院宮良恕法親王により再建される。

 東風吹かば-匂ひをこせよ-梅の花-主なしとて-春な忘れそ。これは道真公が大宰府左遷に際し、京都を離れる事を惜しみ、梅香に名残りを感じた有名な和歌ですが、北社の紅梅殿社とはこの愛称の由来の和歌であり、また、北野天満宮の梅園もこの和歌に因むともいう。

 三間社流造の拝殿、正面桁行の柱間が三間あり柱が四柱となっているこの構造は平安朝末期に神明造から導き出された流造の系譜に在る事が分ります。伝わるところでは天保年間の1835年造営下鴨神社社殿を式年遷宮の際に譲り受け移築されたといい、江戸後期のもの。

 幣殿が拝殿と共に広がる八棟造は明治時代の物。ここは阪急烏丸駅と地下鉄烏丸線四条駅から徒歩五分です。この二つは同じ駅というのはさておき、京都名所旧跡と云いますと千客万来百花繚乱全員混乱な印象がありますが北野天満宮とは打って変わって静かな境内だ。

 八棟造の社殿と共に、静かな京の名所を紹介したのですが、しかし二十年程前は夕方には子供の活況、灯篭に昇る悪さも含めあったもの、観光客増大と共に神社では子供たちが走り回る風景も思い返すのみ、躾の行き届きもあるのかもしれませんが何か神域と生活の場が離れてしまったようで寂しいですね。

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朝鮮半島情勢-北朝鮮1月6日発射ミサイルは"極超音速ミサイル"発射実験の可能性

2025-01-08 07:00:28 | 防衛・安全保障
■北朝鮮ミサイル
 北朝鮮が1月6日に発射したミサイルは極超音速ミサイルの可能性があるとのこと。

 韓国軍合同参謀本部が1月6日に発表したところによれば、平壌近郊より発射されたミサイルについて、飛行距離は1100km程度であり、中距離弾道弾以下の飛翔距離だったとしつつ、韓国軍関係者の話として音速の五倍以上という極超音速兵器実験であった可能性を示唆しているという。北朝鮮ミサイル実験は今年はじめてとなる。

 弾道ミサイルであればその名の通り放物線上に弾道を描いて飛翔する為に、いってい上の高度へ上昇する目標を捕捉するだけで警戒態勢を取る事が出来ますが、極超音速兵器の場合は低空を高速飛行するものが有り、従来のミサイル防衛システムで迎撃が困難となる一方、落ちてくる弾道弾よりも迎撃が容易となる場合もあるようです。

 一方で、固定式ミサイル防衛システム、例えばグアムイージスアショアのような防衛システムには、そのものが標的となる事で税悪政が生まれるとされていますが、北朝鮮の極超音速兵器がどの程度の射程を最終的に想定しているかは未知数で、日本の場合は着実にイージス艦によるミサイル防衛整備などが求められてゆくでしょう。

 韓国へはアメリカのブリンケン国務長官が任期中最後となる韓国訪問の最中であり、バイデン政権からトランプ政権へ移行する中においてアメリカ政府に対するけん制の意味を含めていたのではという分析も成り立つ模様です。トランプ第一次政権時代にもその就任前後に多数の弾道ミサイルが発射されていました。

 アメリカはバイデン政権からトランプ政権へ政権交代を迎えますが、バイデン政権時代には北朝鮮とアメリカの関係は進む事無く、核開発やミサイル開発についても手詰まり感がでていました。一方、ロシアウクライナ戦争参戦によりミサイル技術供与を受ける事は必至であり、今後の両国関係の展開が大きな関心事とも言えるでしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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