北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】平野神社-初詣二〇二五,人工知能はさくら吹雪の夢を見るか-再考AIとの関係性

2025-01-15 20:25:08 | 写真
■さくら吹雪の夢を見るか
 平野神社にて昨年と同じ話題を敢えて。

 初詣とともに、まあ、理非曲直とかいろいろな願いが浮かぶのですけれども、本心から考えますと平穏無事、というところと上昇志向みたいなものを願うとおりなのですが、昨年ここ平野神社の話題に接しました当時に扱いましたのは、AI,人工知能との付き合い型ということでした、あれから一年だ。

 人工知能はさくら吹雪の夢を見るか、という視座ですね。人間同士のあり方や社会的相互行為の歴史は社会学がそうとうに蓄積と研究を進めていますが、人間とAIの関係は社会学や心理学の分野ではまだ草創期であり、研究を進めてもそれ以上にAIの技術に冠する発達が急速に進んでいる印象です。

 AI,北大路機関では勝手にアイちゃんと読んでいます、近所のワンコのあいちゃんのようで可愛らしいのですが、機械学習の対象として、北大路機関の写真や文も使われているのだろうなあ、という指摘を受けていますと、AI学習への応用を禁止する旨を、無断転載禁止について追記すべき時代なのか、と。

 人工知能について、AIという丹後は既に1950年代に誕生していますし、AIという単語を使わないまでも例えばSH-60K哨戒ヘリコプターに搭載されていますプロフェッショナル判断機能という対潜戦闘システムは明らかに人工学習を応用したAI人工知能を示しているものですので、日常のものではあります。

 ただ、機械学習に写真などを使われることについては、これは、なにしろAIはデジタルデータとしての0101010101010の羅列として画像を見ているだけなのかもしれませんが、例えば観艦式の写真一つとって簡単に撮影できるものでは無いことをAIが認識しているのかな、という問題です。

 盗作といわれる問題は既に2010年代後半期から指摘されているものです、そしてAIの倫理観といいますか、その教育についても、つまりAIが倫理観と法遵守の精神を畜養することについて、その解答が模範解答的な文章の発出なのか、精神的な到達まで勝ち得た結果なのかについては、まだ研究は及ばない。

 SNSのTwitter、最近はもうXと呼ぶのが主流のようですが、こちらについては人工知能の機械学習に用いるという。ただ、その約款がXの社会的影響性や広汎性と比較した場合にどの程度有効であるかはまだ議論の余地があり、一方で北大路機関についてはWeblogという過疎の始まった分野がその活動の中枢だ。

 Weblogは過疎が始まっているからこそ、その人工学習の対象とする場所としては充分活用されていないために、考えすぎではないかと言われるのかもしれませんが、一方で、かなりの苦労と努力というものをAI機械学習の際に斟酌されているとは考えないのですよね、故に世界中で盗作が問題となっていて。

 広告などでは、一方でWeblogの自動執筆を売り込む内容が示されています、ただ、内容としては個性を反映させるものでは無く、注目される内容というものを自動執筆してアクセス数向上に役立てるという。ただ、この流れに、AIが個性と首尾一貫性をもった文章を執筆できるようになるのか、という危惧も。

 AIの技術が進歩したならばデジタルツインのように個性を獲得してにた文章をえがけるようになるのだろうかと考えますと、AIは人工学習ですので過去の事例をみてまねることは出来るのでしょうけれども、新しいものを埋めるような水準に達するのは果たして何年後なのだろうか、という段階でもある。

 すると、やはりAIにたいしての姿勢は、人工知能はさくら吹雪の夢を見るか、という最初の問題が解決されていません。これはもしかすると、AIが自立型となり、いいかえれば自己実現を満足できるような筐体を保持できるようになるまでは成り立たない概念なのかもしれない、こうも考えてしまうのですが。

 AIに期待するのは、玉石混淆のAIにあって、もう少し使えるAI管制式のデジタルカメラ、三脚上に置くことで過去の自分が撮影して高評価としている写真と違いを見つけ出して自動で操砲して撮影できるようなカメラ、いまの使い道の内AI管制CANONカメラ以上のものが販売されるのを待つ、という感じですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】平野神社-初詣二〇二五,振る舞い酒も異常気象も無い平穏無事な正月過ぎに詣でたこの社殿

2025-01-15 20:00:11 | 写真
■平野神社-初詣二〇二五
 平野神社、初詣となりますとなんとなくですが数多ある神社の中からここ平野神社に参拝しています。

 謹賀新年、というわりには初詣はもの凄く遅くなりまして、年末色々ありました関係で結局そのしわ寄せは年始以降にも及びまして、日本からはまた軍事雑誌が一つ消えました。閑話休題ですが、私事ながら謹賀新年の年賀状も返せていませんので、なんとか寒中見舞いの挨拶の手配をせねば、と。

 初詣は、ちょっと時節を外しましたのでお楽しみの振る舞い酒などは既に神話の世界、というと言い過ぎですがまあ、遅かったねえ、となりました。そして、さすがに異常気象という最中でも平野の桜は満開、なんてことはなく、神社の境内をゆっくりと西大路通から参拝へと向かうのです。

 花見の季節には落ち着くのかもしれませんが、もう少し多忙と言いますか予定が詰まっている時期は続いてゆきそうでして、しかし、初詣くらいは心落ち着け静かに詣でることとしました。静かにというのは、まあここ、桜の季節と正月三日いがいは、こうした静かな世界が広がっている故なのですが。

 北野天満宮、平野神社の直ぐ地殻には天神信仰の聖地が広がり、すこし西大路通を歩み伸ばしますと直ぐにわら天神、ここから目の前に金閣寺道があり、少し急峻な、というには大げさか、坂道を車道にそって上るとそこは直ぐに鹿苑寺、金閣寺が多くの観光客を集める中、左大文字山には大文字がみえて。

 平野神社は皇室守護、皇太子守護の神殿として平城京の時代から信仰を湛えてきまして、平安遷都ともに当地へ遷座された歴史がありますが、同時に神紋に桜を掲げていますことから、梅花の花見主流の時代に在っても観桜という文化の源流にあるという一説があり、実際平野の桜は初の風物詩となっています。

 平安時代には平野祭は皇太子自らの奉幣がおこなわれていたといいます。もっとも、毎年四月の平野祭は当時の風俗を継承した歴史行列が執り行われるものの、このところの異常気象では祭事のころあいに、いちばん大事な桜花の花々がすべて葉桜となっているという残念な気風ではあるのですが。

 観桜とともに清和源氏の家紋にも桜を冠していることから、武家の信仰を集めた神社ともなっていますが、まあ、そうした歴史は別としまして平野神社には個人的ないろいろな出会いの源流がありましたので、神社としての歴史はもちろん、信仰云々関係なく参拝することの多い神社となっています。

 平野造という、この神社の本殿はまつる四柱の神々とともに不思議な形状となっていまして、実のところそろそろこの屋根も経年劣化が進んできたように見えまして、補修も近いのかなあ、と思うところです。他方、拝殿は十年近く前に台風被害により倒壊し、復興したという歴史があるのですけれども。

 四柱を奉じる社殿ですが、いまでこそ文化財としての価値とともに全面修復の際にもその当初の姿をそのまま継承できるように正確に補修され、新造時の棟をそのまま維持しているのですが、興味深いことに、江戸時代までは補修の都度にこの本殿は時々に合わせいろいろと形を変えていたらしい。

 本殿、もちろん皇室守護という歴史とともに、しかし延喜式には名を列せられた式内社ではあるのだけれども、二十二社はじめ多くの社殿が京都には並ぶ中においてすべての補修を行うことは出来ず、時代とともに平野神社は相当荒廃していた時代もあるという、その中で補修の際、本殿は姿を変えた、と。

 信仰が第一であって、そのための寄る辺はそこまで拘らない、勿論今の時代にテキトーに任せると鉄筋コンクリート建設で一階部分は商店と三階以上はマンション、とかありえるのですが、今の時代は別としましても、当時の信仰への寛容さというものが見えるようにも思えて、興味深いのですね。

 平野神社、その参拝とともに本殿のありかたというか様々な形があったのだという歴史に触れてみますと、今とは違う時代における神社のあり方について、冗長性といいますか寛容さというものを、信仰の本筋とは別の、信仰を支えた人々の生き方や価値観として感じるように思えるのです。

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南海レスキュー2024,C-2輸送機とC-130H輸送機の南紀白浜空港へ空輸訓練

2025-01-15 07:00:15 | 防災・災害派遣
■南海レスキュー2024
 南海レスキュー2024は本日、三日目となっています。

 C-2輸送機とC-130H輸送機が本日、南紀白浜空港へ空輸訓練を実施します。2024年能登半島地震におきまして、能登空港が被災し空輸拠点として活用することができませんでした、もっともC-2輸送機やC-130H輸送機は路外発着能力がありますので、能登空港の滑走路外で発着は出来たように思ったものですけれど。

 能登空港は自衛隊管理ではない民間空港でしたが、空港は滑走路のほかに燃料など備蓄が有り航空機の航空拠点として機能させた場合には、能登半島の物資不足をもう少し支えることが出来たように思うのです。ただ、管理者の問題は簡単に超えられない事も事実であり、今回の訓練は平時からこれを演練する。

 物量傘による空輸は、地上で受ける側にも訓練が必要ですが、空挺隊員であればこうした物量による補給を回収する訓練を受けていますし、輸送機の誘導も第1空挺団の降下誘導小隊が実施する場合は、その降下誘導小隊が輸送機により自由降下傘を用いて先行して空港まで展開することでも対応可能です。

 南紀白浜空港に物量傘を装着した物資を空輸するという訓練が本日行われます。この物量傘による投下は、美保基地航空祭などで定期的に実施されるものですが、自衛隊飛行場以外ではなかなか行われません。輸送機からの投下は物資は勿論、ブルドーザーのような車両を落下傘で降ろすことも可能という。

 南海トラフ地震では複数の空港が被害を受け、南紀白浜空港のような高台の空港も能登空港のように津波を免れても滑走路が破損する可能性があります、将来的には施設科車両の投下訓練が出来れば、破損した飛行場を空輸した施設科車両だけで復旧させ空輸拠点へ復旧することが出来るかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【防衛情報】南鳥島地対艦ミサイル射撃場整備とポーランド軍AH-64Eアパッチ戦闘ヘリコプター96機,ノルウェーHIMARS高機動ロケットシステム導入

2025-01-14 20:11:22 | インポート
■防衛フォーラム
 本日は陸軍関連の話題です。

 防衛省は南鳥島へ地対艦ミサイル射撃場を整備する事を発表しました。再来年には運用開始を目指します。陸上自衛隊は88式地対艦誘導弾や12式地対艦誘導弾システムを装備していますが、射程が大きく日本国内では発射場を確保できていません。部分的には既に小笠原諸島に試験場はありますが、実戦部隊での射撃訓練は実施できない状況でした。

 南鳥島に射撃場を置くのは12式地対艦誘導弾システムの運用を目指しているといい、これは政府の反撃能力整備方針を受け近く射程を1000kmに延伸する計画があり、これらの試験なども想定されているとのこと。日本国内の試験場において開発を自己完結できるとともに、近年小笠原近海で行動を強化する中国艦船への抑止効果も期待できるでしょう。


 ノルウェー国防省はHIMARS高機動ロケットシステム導入を計画中です。アメリカ国家安全保障協力局によれば、ノルウェー政府はロッキードマーティン社製M-142-HIMARSに関する公式の調査及び導入打診を行っているということで、今回検討しているのはHIMARSを16両、そしてGMLRSなど関連弾薬や関連機材などとのこと。

 HIMARS高機動ロケットシステム16両とともに、GPS誘導方式のGMLRSポッド15基、そしてM-57-ATACMS陸軍戦術ミサイルシステム100発の導入を想定しているとのことで、射程70㎞のGMLRSよりもポッドとしては射程の大きなATACMSを想定している事がわかります。仮に導入の場合、契約規模は5億8000万ドル規模になるもよう。


 アメリカ陸軍は2025年より超高速砲弾の評価試験を開始するとのこと。これはアメリカ宇宙ミサイル防衛シンポジウムにおいて陸軍準則能力重要技術局のロバートラッシュ中将が発表した将来砲兵システム研究の一環で、主として従来ミサイルが用いられた目標への攻撃へ野砲を用いることでコストを大幅に削減する事が狙い。

 フォートシル陸軍火力センターが中心となって行われる評価試験ではM-777榴弾砲を用い、155mm砲弾規格の超高速砲弾の評価試験を行うという。具体的には超高速砲弾を用いた場合、腔圧を筆頭に砲弾にかかる物理的な圧力と、これに耐える改良の必要有無を含めて検証するという。またこれは将来の自動装填装置研究にも活かされるという。


 ポーランド軍はAH-64Eアパッチ戦闘ヘリコプター96機を取得します。8月13日、ポーランドのヴワディスワフカミシュ副首相兼国防相はアメリカ国防総省とボーイング社との調達契約調印式に臨み、ポーランド軍が配備するアパッチガーディアンの保有数はアメリカ軍に続き世界第二位の規模となる、とその導入の意義を強調しています。

 AH-64E戦闘ヘリコプター96機の取得費用は100億ドルとなっていて、併せてAGM-114R2ヘルファイア対戦車ミサイル1844発、AGM-179A空対地ミサイル460発、スティンガー空対空ミサイル508発を導入、ポーランド軍はこれにより旧式化したソ連製Mi-24ハインド攻撃ヘリコプターとMi-2多用途ヘリコプターを置き換える構想です。

 ポーランド軍は2022年のロシアウクライナ戦争開戦以来、パニックのような防衛力近代化を進めており、戦車や火砲とロケット砲に戦闘機などを一気に更新、既に国防費のGDP比は5%を超えており、これら装備の更新時期に憂慮が浮かぶ一方、NATO加盟国としてNATOではアメリカとトルコに並ぶ戦闘ヘリコプターと戦車保有国となるもよう。

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南海レスキュー2024,US-2救難飛行艇の琵琶湖への着水と94式水際障害敷設車による移動訓練

2025-01-14 07:00:04 | 防災・災害派遣
■南海レスキュー2024
 南海レスキュー2024は本日二日目となりました。

 本日も様々な訓練が行われますが、この中で注目したいのは琵琶湖です。南海トラフ地震において滋賀県は津波の直撃を免れる希有な地域ですが、東日本大震災の二日後に発生した静岡県西部地震のように巨大地震が引き起こすプレートへの歪みはほかの地震を誘発することが有り、このための警戒も必要です。

 94式水際障害敷設車による移動訓練、琵琶湖では先ず小松漁港を起点として水上輸送訓練が実施されます。その想定は積雪期に地震が発生したことで湖岸道路などが不通担った場合を想定したもの。中部方面隊の水陸両用車は和歌山駐屯地にあるのみですが、その製造は京都府の舞鶴においておこなわれています。

 US-2救難飛行艇の琵琶湖への着水、急患を輸送するという任務ですが、琵琶湖はUS-2にとり、特に南海トラフ地震では西日本の飛行場は大半が被災しますので、被災者で救命が必要な負傷者を京都市や大津市、津波の直撃を受けていない都市部へ空輸する拠点となります。そのための琵琶湖への発着訓練という。

 源氏浜、高島市からUS-2の発着は最寄りということですが、琵琶湖の中央部に降りる、ということですから源氏は間から距離にして7kmほど離れた場所に発着します。長浜城や彦根城といった高台からもその様子を見ることが出来るでしょう。必要ならばここまでやる、という訓練といえるのかもしれません。

 US-2の発着は午後からですが、US-2は琵琶湖の湖上交通の影響も受けますので、平時において縦横無尽に訓練が出来るわけではありません、このため、天候が悪い場合には発着は中止となることもあるのですが、源氏浜には航空統制施設なども設置されますので、興味のある方は一見してみてはと思うのですね。

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【防衛情報】航空自衛隊次期練習機T-6テキサンⅡ選定,韓国開発KF-21戦闘機ミーティアミサイル搭載試験成功

2025-01-13 20:22:56 | インポート
■防衛フォーラム
 今回は空軍関連について。

 航空自衛隊の次期練習機にT-6テキサンⅡが選定されました。T-6テキサンⅡ練習機の配備は2030年より開始するとのこと。その取得費用は1機あたり12億円とされています。そもそもこの練習機選定を左右したのは評価書によればコストが影響したとのことで、スバルとピタラスが提示した試案では大半の点で有利とされていましたが。

 スバルとピタラスが提示した試案では機体性能及び地上教育関連機材とメーカー支援において高い評価があったものの、コスト項目響いたとのこと。コスト面ではテキストロンアヴィエーションでは3Dゴーグルを用いた簡易地上教育機材としてシミュレータを開発しており、運用費用の低さを強調しています。

 ただ、このT-6テキサンⅡについてはエンジン出力が非常に大きく、一部の国では高等練習機として運用されている航空機です。航空自衛隊で初等練習機としていきなり初めての飛行機という練習生の搭乗に適しているかについては不安な要素が有り、練習機の為の練習機を運用している事例もあることから、運用には注意が必要なのかもしれません。


 ヴェトナム空軍はアメリカよりT-6テキサンⅡ練習機練習機の第一陣を受領しました。これはヴェトナム空軍の戦闘機要員養成のための航空機として2022年8月に導入が決定した機体で、T-6CテキサンⅡ-ITS練習機が採用されています。今回到着したものは導入契約を結んだ12機のうち、最初の5機で、パンテェット空軍基地に到着している。

 T-6練習機のうち、日本の自衛隊が採用したT-6Aについては従来型の練習機となっていますが、T-6Bおよび今回ヴェトナムが導入したT-6Cについてはヘッドアップディスプレイが標準装備されており、軽攻撃機として、COIN機として運用する事が可能です。T-6は高いエンジン出力を持ち良好な機動性などで知られている練習機です。


 韓国が開発するKF-21戦闘機にミーティアミサイルの搭載試験が成功したとのことです。これはMBDA社により発表されたもので、MBDA社はこの搭載によりKF-21戦闘機の視程外戦闘能力が大幅に向上すると誇示しています。ミーティアミサイルはドイツのMBDA社が開発したもので射程は100km以上を発揮するというミサイルです。

 KF-21戦闘機は韓国がインドネシアと共同開発を進めている第4.9世代戦闘機で、最新の第五世代戦闘機のような徹底したステルス性は目指さないものの、第4.5世代戦闘機を圧倒出来る一定程度のステルス性を付与させた機体で、数を揃えることを第一とした戦闘機です。初飛行と共に複座型の開発も順調に進み、各国から注目の航空機だ。


 アメリカ空軍はボーイング社よりF-7軽戦闘機の提案を受けました。これはアメリカ空軍に導入されるT-7A高等練習機の機体を基本設計として、戦闘機型としたもの。アメリカ空軍では近く、永らく運用していたF-16戦闘機の多くが耐用年数限界を迎える一方、F-35やF-15Eなど高水準の戦闘機が多く残り機数が不足すると懸念されていました。

 F-7戦闘機の利点としては、もともとの基本設計がスウェーデンのJAS-39戦闘機の円緒戦上にあり、また超音速飛行能力と共にT-7A練習機が置き換えるT-38練習機の戦闘機型であるF-5戦闘機の後継機という需要が世界規模で存在すると分析しているためで、あくまで提案ながらF-16の限定的な後継機としての需要を見込んでいるもようです。

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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-大阪,梅田のスエヒロさんで頂くスタミナステーキ

2025-01-13 14:45:28 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 大阪と云えば食い倒れの街といいますが倒れている人それ程見かけないのですよね。

 大阪駅、阪急電鉄と阪神電鉄に大阪メトロとJR西日本、此処にもう少し新幹線が近ければ完璧なのだけれどもなあ、と思いつつ重宝している駅なのですが、ここは同時に飲食店街が、流石は大阪、という程に充実しているところでもある。

 スエヒロ、大阪と云えばステーキ、と云えば反論はあるかもしれないけれどお、スエヒロと云えばステーキ、というならば反論はないように思う、そんなくらいに値段は手ごろで満足感が凄いお店というのがここ。阪急からはほぼ真下でJRからは信号の直ぐとなり。

 スタミナステーキ、個人的にはビーフシチューかこのスタミナステーキがお勧め、ニンニクがしっかり聞いているのでスタミナ、これ、このあと人と会う予定がある方にはお勧めできないのだけれども、ガーリックとビーフは本当によく合う。

 ステーキと共にビールかワインがお勧めなのですが、まあちょっとこの日はお酒を呑めない事情がありましたので、ステーキと共に頂くのはライスの方にしてみる。すでにこれ斬られているのでお箸だけでひょいぱく、といただけるのですね。

 ステーキは勿論、サーロインのこれぞ御馳走というものも好きなのですけれども、気軽にいただける日常のちょっといいもの、という範疇でこういうものを摘まみつつ、ちょっとした会合の二次会などでワイワイやすにもお勧めのお店で在ったりします。

 スエヒロさん、ランチタイムの無い通し営業となっていますので、ちょっと時間帯を外したときなんかも立ち寄るのがお勧めですし、この界隈を歩いていますと、休みの日などはその前に一杯やれそうなお店も多く、散策しているだけでも楽しいのですね。

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南海レスキュー2024,四国海陽町大里松原海岸AAV-7両用強襲車&東洋町生見海岸LCACエアクッション揚陸艇海上輸送訓練

2025-01-13 07:01:19 | 防災・災害派遣
■南海レスキュー2024
 南海レスキュー2024が本日から開始されます。

 南海トラフ地震は、日本列島が大陸外縁弧状列島であり海洋プレートと大陸プレートの影響が不可避である中で定期的に歴史上、日本列島を襲ってきました。陸上自衛隊中部方面隊は今回、政府と陸海空自衛隊や都道府県及び指定公共機関や指定公共企業とともに今回、その巨大地震へ対応する訓練を実施します。

 訓練は多岐に及びますが、本日実施される訓練は四国の海陽町、大里松原海岸において先ずAAV-7両用強襲車による海上輸送訓練を実施するようです。AAV-7は水陸機動団の上陸戦闘大隊に集中装備されている車両で、陸上自衛隊のAAV-7配備は後発ながら、その保有数は一定以上の水準となっています。

 四国の東洋町生見海岸では本日午後から、おおすみ型輸送艦を起点としたLCACエアクッション揚陸艇による海上輸送訓練が実施されるとのこと。南海レスキュー2024では、2024年の能登半島地震を教訓として、広範囲に地域孤立が発生する事態を想定し、輸送艦をシーベースとしての輸送訓練を実施するかたち。

 南海レスキューでは、自助と共助を促すために中央として実施できる公助というものを訓練として大々的に公開し、これを大きく報じることで地震の際に自らとその家族が生き延びるための自助への準備を促すことが目的として実施されます。自衛隊の演習を見ることで、普段の防災への備えを、ということ。

 おおすみ型輸送艦は自衛隊に3隻が装備され、今後は陸上自衛隊が、にほんばれ型輸送艦、ようこう型輸送艦を順次整備してゆきます。南海トラフ地震が引き起こす津波は、東日本大震災を超える巨大なものとなりますが、先ず、津波から12時間生き延びることが出来れば、こうした救助の手が差し伸べられるのです。

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【G3X撮影速報】富士学校開校70周年富士駐屯地祭(6)10式戦車90式戦車とオスプレイ(2024-07-21)

2025-01-12 20:00:05 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■機甲教導連隊の90式戦車
 観閲行進もいよいよ終盤となってまいりました。

 機甲教導連隊の90式戦車、やはり戦車という存在感は観閲行進には必要とおもう。今の時代、師団定員は4500名と驚くほど縮小している今、師団戦車大隊というものを再編すべきだと改めて感じるのはこの戦車の迫力なのですね。

 11式装軌車回収車、ちょっと驚いたのは戦車とともに78式戦車回収車が全国の師団から廃止されたのかとおもいましたが、第10師団などでは現役であったということです。もっとも、やはり戦車部隊も師団に維持するべきとおもうのだが。

 LAV-25軽装甲車、アメリカ海兵隊の観閲行進参加です。25mm機関砲をそなえた軽装甲の小型装甲車なのですが、車幅が2.5mと小型で、装甲は薄いが実は自衛隊向きと思うのです、道路運送車両法で普通車として運用できるのですからね。

 25mm機関砲は、近年特にロシアウクライナ戦争において陣地攻撃へ猛威を振るっています、動けない陣地はどれだけ土嚢で固めていても機関砲で打ち付けられれば崩れてしまいますし、25mm機関砲は連射するとT-90戦車の正面装甲さえ貫徹する。

 V-22オスプレイ、観閲行進の最終段階に行事を盛り上げるべく陸上自衛隊の最新鋭航空機が飛来しました、導入当時はCH-47輸送ヘリコプターの倍以上という高価な印象がありましたが、CH-47を最新型に切り替えると今度はV-22よりも高くなった。

 CH-47よりも搭載能力は半分程度ですが航続距離と巡航速度は倍というものですので、使い方によっては自衛隊の戦力投射能力を大幅に引き上げることができるかもしれません、護衛艦などの艦上に数機ごとに分散運用するなどして。

 ヘリコプター搭載護衛艦に2機か3機を分散配置して、邦人救出に特殊作戦群や偵察オートバイと併せて運用するならば、もちろんSH-60K哨戒ヘリコプターと連携して運用することになるのでしょうが、僅かな機数でも広範に運用が可能です。

 V-22そのものに、例えばM-134ミニガンを搭載するなど、その性能を最大限引き出すための工夫というものも必要でしょう。せっかく高い税金を投じて調達した高性能航空機ですので、威力を引き出す努力と予算は惜しむべきでは無い。

 10式戦車が観閲行進完了とともに富士教導団長が富士学校長に報告し、教導団旗とともに撤収します。むかしはもっと戦車が多かったのですが、現代というのは戦車冷遇の時代か、ただ、2020年代は戦車復権の時代ともおもうのですけれども。

 20式小銃を手に、訓練展示がいよいよ状況開始となりました。戦車が参加する訓練展示は本州では貴重となりました、九州だと西部方面戦車隊がありますが、あそこの部隊はどこまで駐屯地行事へ参加しているのでしょうかね。

 89式装甲戦闘車、僅か68両で製造終了となっていますが、少子高齢化の時代に若い隊員を守るためには、450両くらい、戦車を1200両から300両まで減らしたのだから900両くらい配備されていて良かったようにも思うのがこの装備品です。

 狙撃部隊が展開し、訓練展示というよりは、装備品紹介という、展開となっていますが富士駐屯地祭は富士総合火力演習のように、装備品の紹介をおこないまして、そののちにシナリオ仕立ての訓練展示状況開始、となるのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-名古屋,名駅は名駅地下グルメ街で頂く美味しい味噌カツとレモン酎ハイ

2025-01-12 18:10:31 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 本日も名古屋駅の話題で。

 名古屋駅、名古屋は地下街が凄いので雨の日も愉しめる。京都も京都駅前は一応の規模だけれども、中心部は京都市役所前駅の地下街でグルメを愉しもうとすると選択肢が少ない、まあ、雨の日はそのまま寺町新京極にいくのだが。

 雨の名古屋、名古屋に来たのだからなにかこう、繁華街を巡りたいのだけれども、雨天ではちょっと行動が制限されてしまうので、やはり今回も名古屋駅のエスカ地下街を散策してみることとしましてさて、行きましょう。

 レモンハイボールで先ずは乾杯、一昔は、トリアエズナマ、という慣用句のように生ビールを頂いていましたが、梅沢さんのレモンハイボール哨戒番組をなんどもみていましたので、あの果実の酸味もいいではないか、とおもって。

 長芋のタンザク、ワサビが添えてあってここに醤油を掛けて頂く、しゃくしゃくした歯触りとともにねっとりとしたクチ触りと、そこに乳脂のような、それでいて自然薯の滋味の、要するに美味しいという感覚を炭酸と頂く。

 串カツ、名古屋名物といえば、串カツなのだろうなあ、甘い赤味噌というものは八丁味噌という岡崎市の名物で、揚げ物のさくりとした歯ごたえではなくコロモに甘い味噌を含ませ、その奥にカツの肉の旨味が含まれて、美味しいのだ。

 ちゅうすけさん。ここは昨日しょうかいしました鮪小屋の直ぐ近くにあるお店で、店内は小さなテーブルがいくつも並んで、満員のように見えてもしっかり座る場所がある、名古屋駅前エスカ、ここはほんとうに、おもしろい。

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