春に生れた私は、日が長くなる春や夏は好きだが、秋は何となく苦手である。日が短くなり、ちょっと夕方散歩でもと思っていても、日が暮れてしまいがっかりしたりする。
秋が苦手と、どこかで自分で決めてしまったのか、学業や仕事でも秋は何となくいつも調子がおかしくなる。昔の通信簿でも、大体2学期は成績が振るわなかったように思う。
憂鬱の原型を思い出してみる。小学校に入った頃、学校に行くのが嫌で、庭先のススキがなびく中、母を困らしたりした。自分の不安を、他人がなかなか理解してくれないもどかしさが、憂鬱を誘うのかもしれない。
ただ、そんな憂鬱も、新しい出会いや人生のステージに導いてくれるきっかけになるようにも思う。甘い幸福感が訪れるときでもある。決して、避けるだけのものではない。
パンドラの箱に最後に残ったのは希望!
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