イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

復讐の鬼!

2009-02-03 | 第四章「愛とゆるし」

 死刑より苦しいとされる宮刑を受けてでも、自己実現に賭けた司馬遷の歴史書・史記。その中に、復讐の鬼となった、子胥(ゴシショ)の話がある。

 父と兄を無実の罪で殺した、楚の平王に復讐するため、敵国の呉に逃れ、呉の政権に入り込む。16年の歳月をかけ、楚を攻め、既に死んだ平王の墓をあばき、そして子胥は平王の死骸に鞭を打った。

 子胥はその後、呉と越の戦争の中、決して幸福な人生を送ったとは思えないが、人間の凄まじい悲しい業を想わずにいられない。

 ちょうど、同じ時期に読んでいた、アンデルセン童話の「みにくいあひるの子」。多くのいじめに合いながら、特に仇討など必死の努力をしたわけでないが、自分が白鳥であることに気づき、最後は幸福感の中で終わる。

 どちらの名著も多くの人に読まれてきただけあって、一度だけの人生を生き抜く知恵を考えさせられた。

 この章では、「愛とゆるし」というテーマで、「生き甲斐の心理学」(植村高雄著)を片手に、悔いのない人生を送るとは何かを考えていきたい。

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