イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

悲惨さの数値尺度・・・

2009-02-22 | 第四章「愛とゆるし」

 数字というのは、目標設定したりするときに極めて有効である。数値を経営に利用することも当たり前になってきている。最近はやり過ぎと思われることもあるが・・・何となく格好いい(怖いなと最近想う)。

 さて、悲惨さの尺度として、今まで幼いころからよく見たのは、交番の前などにあった、交通事故者数が印象的である。今では、自殺者数も、この雇用情勢から毎月警察庁で発表になると聞いた。身近なところで見られるようにはならないと思うが。

 さて、人の死を数値化することは、それを様々な活動に結びつけ役に立つこともあろうが、自分の場合であるが、何か変だなと感じることが多くなってきた。

 こころの仕組みで、防衛機制というものがある。厳しい現実に対処するための機制で、その中に知性化がある。生々しい死の実感を言い表すより、スマートに数値を述べておしまいにする。使う本人は楽になるが、数値の中で個々人のリアルな死が隠れてしまう側面を持つ。

 自殺者数が年間30,000人で大変だというより、今までの身近な人の個別の死を思いやった方が実感できる。さらに、深く思索することもできる。

 実感できるところから、そして、自分の想いを深く意識化して活動を出発したほうが、長い目でみると良いかもしれない。

 木々が芽吹く日も間近いと信じよう。

<自己否定、他者否定 3/6>

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