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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

明るい感情の深め方!(魂で感じる ③7/10)

2014-12-06 | 第十章「今ここでの恩寵」

 誰もが、明るい感情(幸福曲線)を心の底では願うが、暗い感情(ストレス曲線)の活用方法について知らないので、当然ながら明るい感情を得られにくい。私も生き甲斐の心理学を学ぶ10余年前には実際そうであり自戒をこめて思う。さらに、明るい感情(幸福曲線)には、平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感といったストレス曲線(不安、怒り、身体症状、ウツ、錯乱)に似た階段があるが、ストレス曲線等の扱いが悪いとなかなか深い感情まで到達しない。

 心の世界は神秘的な領域があり、突然の統御感や幸福感があるのと思うが、コツコツと生き甲斐の心理学の理論を学び実践していくことで、明るい感情の世界を深めていくこともできるようだ(生き甲斐の心理学による)。

 深まるという言葉は、何かメルビスの輪のようなところがある。一回よじった細長い紙で輪を作ると、表面をずっと辿っていくと出発点の裏側に到達し、さらに辿ると表面に。なんとも不思議なトポロジーの世界だ。よじらない細長い紙で輪を作ると、こんなことはなく。いつも表は表、裏は裏。メルビスの輪は表即裏のような不思議な世界で、宗教や神話、人生を語るときによく引き合いにだされる。

 しかし考えてみれば、特別な世界の話ではなく経営者、職人や芸術家・・・あらゆる健全な職業の世界に当てはまるかもしれない。ゴールのない何かを深めるための旅。

 そして、それは裏を返せば幸福曲線を深める旅とも言えよう。日本では、序破急、六輪一露とか起承転結などが、その概念に近い。恐らく哲学の世界にも同じような概念があり、その起源は縄文とか新石器時代、あるいはそれ以前に遡るのだと思う。今の世の中は、あるお金を出せば何か幸福感のようなものが買えるように思いがちだが、その多くはよじりのない単なる輪っか。消費してしまえばゼロに戻る。

 そうではなく感情の世界で考えれば、問題を察知(不安に気づく)->問題の解釈を変えたり、自分なりに昇華したりし明るい感情を得るー>新たな問題を察知ー>解釈を変えたり・・・。

 こうした深めるための旅に必要なのは、①進むべき道(死ぬまでの)を意識すること、②自然体で他者への感謝の念が意識されること、③問題察知、ストレスへの対応が健全。生き甲斐の心理学でいう、アイデンティティ、防衛機制、現実吟味力だ。

 写真は昨日の夕方に東から上がる月を撮ったもの。今日はなんと今年最後の満月。

 月は新月から満月と満ち欠けを繰り返し、また、出てくる時間も刻々と変わる。こうした死と再生を繰り返す月は、私たちだけでなく祖先も眺め、そこに不思議なメルビスの輪のような世界を感じたのだと思う。そして、祖先の中には幸福曲線を深める知恵について考えた祖先もいたのでは?

 

魂で感じる ③ 7/10

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