創造理論というのがあり、偉大な文豪や科学者の思索を研究し、それを体系づける理論がある。私は、若いころにその魅力につかれてから、今にいたるまで、その理論を研究している。等価変換創造理論というものだ。
蝶の完全変態をつかって、その理論を説明することが多い。青虫が成長し、生殖の関係もあるのだろうが、蛹になる。このとき、青虫はアミノ酸レベルまで分解するというが、蛹の段階が終わると、まったく異なるように見える蝶になる。
実に不思議な青虫から蝶への変化であるが、恐らく蛹の中で、分解されたもの、新しく生成されたものもあるが、そうではなく命を貫いていたエッセンスは在るのだと思う。
世の中には、そうしたエッセンスの影を観ることが多い。例えば、階段とエスカレータ。形は似ているが、人とのかかわり方が正反対である。でも、この二つを貫くエッセンスがある。人が動くかエスカレーターが動くかの差はあるが、人が低いところから高いところに動くことは同じだ。
創造の世界はこんなであるが、心の課題を解決するのにも似ている。支援者と非支援者の間の交流でも、心がかよっている中で、何かの最小限の伝達が非支援者にとって、大きく作用し、非支援者自らが新しい回答を見出す。
つながること 9/10