イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

春分、まもなく新年度、自分の今の季節!(時間と空間の旅 ⑤ 8/10)

2014-03-21 | 第二章「五感と体感」

 花粉症で、春が昔ほど好きでなくなったが、それでも春分(何と今日は春分の日)を迎え、花祭りや復活祭を迎える季節は嬉しい。

 そして、春の本格的到来に伴い、多くの企業で新年度を迎え、学校で新学期を迎える。新しい環境に飛び込む象徴的な時なのだろう。

 新しい環境になることは、それだけで素晴らしい要素がある(環境になじめないという負の面もあるが)。仕事を覚え、対人関係を新たに築き、まさに今の現実の中で生きることが必要だからである。マンネリとは無縁だ。

 逆に言うと、長年、同じような環境の中で生き続けていると、自戒をこめて思うが、今を生きることが何となく辛くなり、身の丈に応じた生き方が変になりがちだ。その最たるものは、自分の本来ある役割を忘れて、別のサムシングになってしまうことではないかと思う。

 理想と現実が何処か混同してしまうと、変なお節介にはしったり、変な責任回避をしたりする。そんな時は「あなたは誰か?」、「あなたの役割は何か?」が眼を覚ます問いかけのようだ。私自身、こころの防衛機制、「置き換え」により、かつて何か亡くなった父のように振舞ってしまい、自分の役割から離れ顰蹙(ひんしゅく)をかった苦い経験もある。

 春は、梅の香をはじめ、五感が蠢きださざるを得ない季節でもある。そして、五感は、それだけで先の自問自答のように自分を今に戻すところがある。花粉症のくしゃみもその一つである(笑)

時間と空間の旅⑤ 8/10

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不満をぶつぶつ言うより、たまには御進言を!(時間と空間の旅 ⑤ 7/10)

2014-03-20 | 第二章「五感と体感」

 激動の時代は、いろいろストレスが多い。政治でも、経済でも、いろいろな意見を言う人も多くなっているようだ。特にSNSの発展で、さまざまな意見がより耳に入ってくるようだ。

 さて、心の防衛機制の勉強をしてくると、「置き換え」という防衛機制があることを知る。例えば、政治の不満を政治家ではなく家人にぶつけたりするが、これは、心の防衛機制の「置き換え」なのかなと思う。本来、語るべき自分の選挙区の政治家に言うでもなく、手じかな人に語ったところで、一時の感情のはけ口になるかもしれないが、何も産みだしはしないようだ。

 そこで、たまには、自分の選挙区の好きな政治家に直接メールを送るなどこころみると、自分の中に風穴をあけるというか、何か違う世界が見えたりする。

 別に政治でなくてもいい、身近な日常品などでも、同じだ。最近、愛用していたXが、モデルチェンジしてしまい、かつてのように満足できなくなった。これは、自分の理想と現実のギャップひらきが不満が湧いたわけだが、その矛先を知人にぶつけても何も発展しない。そんなことを考えて、今日は、製品Xのホームページを観て、製品担当者にチャットできる窓口があることが分った。

 そこで、自分の不満を述べさせていただいた。この場合、一方的なクレーマー的な対応でなく、自他肯定的、共存共栄的な対応が必要かなと思う(こころの本当の安定につながる)。変な「置き換え」でうさを晴らすより、建設的な責任者へのアプローチ。自分に良い風穴をあけ、世の為人の為になるように思う。

時間と空間の旅⑤ 8/10

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「置き換え」を上手に使ってのびのびと生きる!(時間と空間の旅⑤ 6/10)

2014-03-19 | 第二章「五感と体感」

 先日、あべのハルカス展望台で興奮しつつ写真を撮っていたが、隣での年配のご夫婦とハルカスの若い女性スタッフの会話が楽しかった。

 「あれが、二上山ですね。」

 「・・・・・・」

 「お若い方はご存じないんでしょうね。とても歴史のあるお山なんですよ。」

 「知らなかったです。とても勉強になります。」

 どちらが、スタッフだかということもあったが、年配のご夫婦のあたたかい言葉かけと若いスタッフのかたの謙虚な態度がとても素敵だった。

 さて、写真がハルカスから望遠で撮った二上山であるが、何と言ってもこの山が有名になったのは、大津皇子の死を悼んで姉の大伯皇女が読んだ次の萬葉集の句である。

 「うつそみの人なるわれや明日よりは二上山(ふたかみやま)を弟世(いろせ)とわが見む」

 この数年、随分二上山を眺めたが、雄岳と雌岳からなる二上山の美しさは素晴らしく、この夭折した弟に対する姉の気持ちがひしひしと伝わってくる。解釈として、男女関係(近親相姦?)だったと憶測する学者もいらっしゃるが、私は斎宮というきっちりした信仰の世界に入っていた大伯皇女が唯一の弟への想いをそのように表現しても別に不思議はないとも思う。

 心理学でいえば、フロイトの防衛機制の置き換えの良き事例で。大伯皇女は、こうした政治の悲劇を越えて、その後大宝元年までしっかりと生きながらえたようだ。

 そして、大伯皇女の後で恐縮だが、「置き換え」は、私の人生にとっても影響が大きい防衛機制だったようだ。

 6歳の時の、友達の交通事故死が原因で、その体験が車に無意識に置き換えられ、車嫌いになる。しかし、成人してから生活のためとはいえ、免許をとり運転をするようになり、さらに50歳台で生き甲斐の心理学の学びから、その体験を乗り越えるが、仕事上でもあったが二種免許(業務用免許)をとったことも何か意味があったようだ。

 このほか、父や祖父が希望した建築の道への挫折体験も、学生時代に恩師に恵まれて、創造工学や実験心理学への熱い勉学に置き換えることで解消したことも。

 「置き換え」は、他の防衛機制同様、人の成長を妨げたりする面はあるが、良い面もあるので、まずは良い事例を自分の歴史の中で探してみるのも、温故知新で大切だと思う。

時間と空間の旅⑤ 6/10

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知性化の罠にはまらないために!(時間と空間の旅 ⑤ 5/10)

2014-03-18 | 第二章「五感と体感」

知性化のいう防衛機制は、他の防衛機制と同様に人間が生き抜く上での良い点もあるが、同時に悪い面も持っている。U先生のテキストを熟読すると、ハッとするのは、知性化という防衛機制がもとで、人の成長を妨げたり、他者との関わりを妨げたりすることがあることだ。これは如何に努力して知的?になってもそうなのである。また、さらに知的?になっても知性化の問題点を払拭することにはならないのだ。

さて、今回の関西旅行は楽しい仲間との旅行もあったが、半分は一人旅であった。そして、その中でのハイライトは二上山であったと思う。写真の池は二上山の麓にある鳥谷口古墳に隣接する大池である。養魚の関係か禁漁なのでたくさんの水どりが群れていた。そして、近くには鳥谷口古墳があった。

   

この古墳は、現在多くの考古学者が大津皇子の墓だと指摘しているようだ(二上山山頂の古墳は疑問)。折口信夫氏の「死者の書」の冒頭のちょっと気味悪い部分を思い出したりし、ちょっと怖かったが、周りの平和な景色を観ながら、大津皇子を偲んで来られた大伯皇女などを想像した。

   

それから、私にはハードな登山で二上山の頂に到着したが、殆ど登山する人もおらず、周りの森羅万象から、さまざまな感情が湧き上がってきた。遠野物語ではないが孤独の中で、不思議なことを体験する物語も判るような気がする。

  

そして、五感・体感が敏感になってくると、関西旅行を前にして、いろいろ本を読んだりするなか、知らず知らず知性化に囚われていたのかなと思うにいたった。

自戒しつつ、知性化に絡め取られないために、U先生のテキストを参考に、次のポイントを書いてみた。

①自分の感情(好き嫌い、怖い怖くない)を大切にすること。

②さらに、誠実に自分の感情・思考・行動をバランスさせること。

③他者と自分を大切にすること。

時間と空間の旅⑤ 5/10

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旅で感情表現を意識してみる!(時間と空間の旅 ⑤ 4/10)

2014-03-17 | 第二章「五感と体感」

 自戒を込めて思うのだが、防衛機制の知性化で覆われた毎日を送ると、感情表現がどうもステレオタイプになるようだ。そして、本当に感じているのか感じていないのか分らないような感情表現をしてしまいがちだ。

 そして、せっかくの日常性から解放されたはずの旅でも、感情を意識しないとつまらない旅になりがちだと思う。こんな経験から、私なりに考えると、湧いてくる感情をうまく表現すること意識したらどうだろうか。写真のような怖い経験。二上山での複雑な湧き出る感情。心地よい何か愛の原形を刺激するような湖の景色。そんな時に俳句とか歌とか下手でもなんでもよいから自分の感情を表現してみるのだ。勿論・・・写真などの瞬間芸術?に凝ったり、歌ったり、踊ったり?するのもあるかもしれない。

 俳句が趣味の方から聴いたが、吟行というものがあるそうだ。ちょっとした小旅行のあとで俳句をひねるらしい。これは、実に理に適っていると思う。素晴らしい句を読むための仕組みとも考えられるが、防衛機制を外しつつ、感情・思考・行動の統合世界を創造するようでもある、これは健全な創造的な世界に通じるようだ。本格的な俳句ではなくても、疑似?吟行をしてみるのも素晴らしいように思う。

 今年は、私の勉強会でも疑似?吟行をやってみたい。

時間と空間の旅⑤ 4/10

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