田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

篆刻 ことはじめ

2007年01月11日 | 日記
1月11日(木)晴れ 午後 雲が多くなり 寒く冷たい風
  午前七時、東の窓から観る浅間山の中腹から下まですっぽりと雲に覆われている。ここから見ると雲海の上部が朝陽に照らされて美しいが、その下の軽井沢の町は寒いのだろう。
  ここは佐久平らの西のはずれ、丘陵地の一番高いところだ。標高は830mで冬場は100m下の町役場近辺の気温よりも-2℃程低いのが常だ。
  薪割りの作業が残っているが、今日は篆刻をすることにする。
  今年は「予定を決めたら実行すること」を“年頭の目標”としたのだが、篆刻は暮れに、町の印友会に入会したのに今年になって全く道具を開いていない。
篆刻も薪割りも刃物を使うので、斧を印刀に変えて午前中から午後1時半まで3時間半もの間、根を詰めてしまったのだ。
  手先の細かな作業は嫌いではない、やりだすと夢中になってハマッテしまう。しかし、印刀を持つのは今回が初めてなので文字を浮き彫りにするには細かなところが難しく、益してや、刃先が広い印刀しか持っていないのでできない。また、最大のピンチに出くわしたのが眼鏡だ!!今使っている眼鏡では刃先がボケルので思わず顔を近づけてしまう。使っている眼鏡は遠近両用のためか、印石の近さが遠近の中間に当たるために焦点がボケルのだが、焦点を合わせようと目と顎を上下に動かすのは自分でも夢中で作業をしているので、その動作を意識したのはだいぶ時間がたってからのことだった。左肘を固めて印石を持ち右手は肩の力を入れたまま、肘も外に張り出してひたすら、印刀を鉛筆を持つようにして指先だけの力で削っているのに気がついた。
  左手の指は印石の形で固まり、右肘と肩は石膏で固められたギブスをはめられたような状態になっている。次には目が乾いて動かないのだ、と云うよりも動かすとバサバサゴロゴロして完全にドライアイになっていた。夢中になりすぎていた。
  今日は何もしないで遠くを見ているだけにしたい。
コメント (1)
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