田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

草と格闘 山裾ならではの“Geisha”遊びに興ずる

2011年07月02日 | 日記

7月2日(土) 曇り  晴れ  曇は多いが風が涼しい 夕方から雨

朝4時半から土手の刈った草を集める予定だったが、世の常にある予定は未定 ・ ・ ・ 

曇り空では東の障子を開けたままで寝た意味が為さなかった。結局作業開始は1時間遅れとなった。

 

2日前に刈り取った草は水分が蒸発し軽くなっている。上下2段の棚に3箇所づつ6つの山にするだけで1時間もかかってしまう。

早朝の作業は虫がいないのが嬉しい。前回の作業では体中を刺され、何度もかゆみが繰り返される酷いものだった。休憩は石積の間に咲き出した五色ドクダミの花を見た。花にもいろいろあるようだ、花びらがほころび始めると中ではシベが上手に螺旋状になっているのが見える。

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15分程の休憩のあと、集めた草を袋に入れて畑に運び込ぶ。これが以外にも面倒で三つの山を2回に分けて運ぶ。畑の脇には2段重ねの上に更に積み上げた。

途中で朝飯を摂り、更に同じ作業を続けた。これは秋野菜を定植するためのマルチになる。また、畝の間に置けばやがては肥料となる。自然農法のまねごとだが、そこそこ収穫に繋がっているのがありがたい。 モロヘイヤとアスパラは小さなポットに種を蒔いた物を定植する。予定通りの行動だがポットを見るとこの作業には少々メンドクサイ気持ちが先行するのは毎年替わらない。

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昼飯はMが出かけるからと、大きなオニギリ二個を作ってくれた。それに会議で出されたお茶、会議では手をつけないことが多いので貯まってしまう。簡便な昼飯だが心地よい風と穏やかな気候が美味しさを倍加してくれる。

昼飯のあとは休憩、ここではいつも本格的な休憩を取ることにしている。食後の腹ごなしに庭に咲き出した花木を一回りした。ナツツバキ(沙羅)、ハマナスこれはハマナシの訛だと云うが、花から実へと変化している。黒龍も場所を移したのが良かったの元気に花を開いた。土手にあるキツネの巣、昨年の春に子育てをしたが今は空き家、彼らは元気にしているのだろうか?昨年は剪定しすぎて咲かなかったキンシバイ、更に上では草刈りに気を遣わしたホタルブクロは健在。数は少ないがハスカップ、クリスマスの飾り物のようなビックリグミ、木の下でも黒龍が咲いていた。そして、マルベリー(クワの実)もそろそろ収穫の時期になっている。

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一回りして午後の仕事、山の際の草刈りを始めようとすると、黒い影が俺の周りを飛び交う。まるで飛蚊症のように眼に影が入る。網膜剥離?緑内障?と3年前の痛い思いが甦る。景を追うと、石にとまたのはクロヒカゲチョウだった。

草刈り機のエンジンを掛けようとすると、今度は目にもとまらぬ早さで飛び交うセセリチョウ、止まったところをパチリ、イチモンジセセリだ。 

次々に現れる蝶たちは、俺の午後の仕事を止めさせようとしている。何時ものミスジチョウやキアゲハ、ヒョウモン蝶につづき、クジャク蝶までが俺に纏わり付いた。地面で給水しているのか?翅を広げると猫の目のように見える。 

飛んでは地面に降りてミネラル補給、次には俺の長靴の先に止まって動かない、人の姿から逃げないという人なつっこさが愛しい。

 

西洋ではこれをGEISHAと云うそうだ。蝶々さんのオペラからそう呼ばれたのか定かではないが、俺が命名するのなら“CatEye” だろう。

しばらく“Geisha”遊に興じてしまったが、山に取り付いてから一気に作業を続けた。急斜面でクマ笹や野バラが蔓延っているので往生する。三分の一しか作業が進まないうちに2度目の燃料が切れた。

今日は少々働き過ぎ、今は激しく雨が降り雷が鳴っている。明日の天候はどうなるのだろう。植え付けた苗たちには余り激しい雨は可愛そうだ。

コメント
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