7月18日(月) 晴れ 曇が多く涼しい一日 風が心地よい
朝靄が朝陽を遮っていたかと思ったが、外へ出ると既に太陽は相当の高さになっている。空気が澄んでいるのか、浅間のシルエットにつづき群馬の山々が見えた。
天気予報では明日から雨が降るという。しかも、台風の影響で風も強く、雨量も多いようだ。雨が降るのは嬉しいが畑や庭の草が、一機に伸びるのがこまる、朝一番で畑の草刈をしたが、気がつくと2時間も過ぎたことになる。
2時間と云っても畑はそれほど広いわけではなく、しかも、野菜も草も同じ所に植えてある。人様がみれば草だらけの畑と思うが、野菜も昔は草、香味野菜と云われるハーブはフランスの言葉では“Herbs=草”だと教えられた。 草も空気中の水分を地中に送り込むのでそれなりに役に立つと信じている。しかし、野菜よりも背丈が伸びるのが早く、影を作られるのは困る。地面が露出しない程度の短さで生えてくれるのを願う。
そうは云っても、俺のキャベツ畑を見ると虫の穴だらけ、モンシロチョウの天国のようなところだ。近頃はアマガエルが増え出すと様子が変わってきた。確かにモンシロチョウは卵を産み付けるが、幼虫になるとカエルが食べる。カエルも親子ではないだろうが、年配者が若い者に虫の取り方を教えている場面に出くわした。何が正しいかは判らないが、皆さんがそれなりに感じて貰えれば嬉しい。キャベツ畑に顔をだしたニンジンの花にはコアオハナムグリも沢山来ているが、コガネムシと云う方が通りが良さそうだ。
キャベツ畑の攻防
遅い朝飯を摂り、昼までには充分時間があるので、こんどは庭の草刈りに入る。ここは作業の誘惑が多いところ、蝶たちが盛んに俺に作業をやめろと云いに来る。
昨日のブログでも載せた“ツバメシジミ”俺に草を刈るのは止めろと言いたげに、ハルシオンに止まりイツまでも口吻を花に差し込んで離れない。
尾羽と云うか飾りのようなものは、ツンとしているように見えるが、風に靡いたり、横に曲げたり自由に意思表示が出来るのだろうか?翅の縁取りの白いのはお洒落なテーブルセンターの端のように縦糸だけで作られているようだ。
観察していると休憩時間もあっという間に過ぎて、15分では時間が足りなくなる。作業も予定が組まれて後が遣えるなど云うことではないのが、好都合と云うか俺の身勝手な判断で予定は未定となる。
ツバメシジミと同じようにベニシジミも人なつっこく、近くに寄っても断らない蝶だ。表情が豊か、翅の美しさから切手のデザインとなっているのが理解できる。写真でどれくらい表情豊かかを理解して貰えるかは定かでないが、是非野原にでて事物を観察してほしい。
ベニシジミ
明日から雨が降るとニュースで報じている。大きな台風らしい ・ ・ ・ 今日の草刈りと、バイカウツギの根回りの草取り、そして、伸びすぎた枝を払ったら夕方になってしまった。短い距離だが絶妙のカーブにはバイカウツギを植えてあるが、今日のような作業をすると植田まさしさんの「刈りあげ君」を思い出す。
庭の方はスッキリと草丈を短くし夏モード、虫たちの居所と蝶の産卵場所になるシロツメクサは奥の方を水路まで残した。
道具を片づけるころは雨も地面が濡れるほどになった。一日12時間以上外にいられる幸せとほんのちょっぴりの疲労感が好い。
朝に見た浅間山は闇に包まれて
隣の集落の街灯五つが星座のように見えた。
それぞれの生活は明かりの灯る場面に変わる
電気に求めすぎたしっぺ返しが今の日本を包み込んでいる
“なでしこ”が日本を支え元気づける時代になった