田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

久しぶりの雨 虫も草も一息つく そして 俺も

2011年07月27日 | 日記

7月27日(水)  霧    雨    僅かながら薄日が射す

この所、雷は鳴るが雨が降らない。直ぐ近くそれも1kmと違わない集落ではものすごい雨が降ったと云い、隣接する町では大雨で被害が出るほどの雨だったそうだ。ここ山裾の地域は全国でも降雨量が少ないことでは一・二を争うというから仕方がないのだろう。

夜半の雨脚は収まり朝には濃霧で夜が明けた。雨が降らなければ草刈りと山際の伐採した粗朶を片付ける予定になっている。濃霧が薄くなり霧雨状態と云うことで外に出てみると、花を開きだしたミントにハチが来ている。 

何種類かのハチが来ているが、中でもとびっきり胴がくびれているのがいる。細い胴が膨らみ掛けるところに黄色い帯、図鑑を開くとミカドジガバチとある。“ミカド”とは天皇を表す言葉と思うが ・ ・ ・ 

畑の中央で咲き始めたコスモス、ここにもハチがいる。このハチは人を刺すアシナガの仲間だろうか?

 人を毒針で刺す種にしては、花の花粉を集めるのに夢中になっている。腹にため込んだ花粉は彼の胴の太さ以上にあるが、これで飛び立つことが出来るのだろうか。

雨が身体に当たるのが判るくらいに降り出した。今日の外仕事は止めと決め込んで庭を一巡する。桔梗はだいぶ前から咲き出しているが、次から次に紙風船のような六角形の蕾を膨らませて順番を待っている。

秋の仲間のトンボ、これもアキアカネだろう。もう少し日が経つと赤さが濃くなり秋の装いを色濃くしてくれる。 

桔梗の花びらに溜まっている雨粒、なかなか下に落ちない。小さい粒が少し動いたかと思うと一廻り大きくなる、更に 次に大きくなるのを見届けようとするがその先はまだまだ時間がかかりそうだ。花びらの表面を障ってみると僅かにザラザラとして短い毛が生えていた。

庭の中央では秋を先取りしたナツハゼが葉を紅色に変えている。鈴蘭のような花も今は赤い実に姿を変え、“今だけ”と言いたげに、ガラス球の実を見せてくれた。

俺が歩く草むらから不器用な翅の動かし方でジャノメチョウが飛び立ち直ぐに草むらに降りた。スマートさは全く見られなかったが、雨宿りでもしていたのだろう。 

頭を草の影に隠し落ち着いたところ、脇の草むらから小さなカエルが俺の餌だと睨みをきかせている。このカエルにしては少々獲物が大きすぎる気がする。飛びかかるのはよいが、蝶の飛びたつときにカエルも空へ舞い上がるのではないだろうか?空飛ぶカエルを見たいとだいぶ長い間待ったが、カエルは飛びかかる気配を見せず横を向いた。

雨は直ぐに止み曇が薄くなり僅かながら明るくなった。ムラサキシキブは秋に丸い実が主役となるが、俺は王冠のような小さな花が好きだ。誰が「花よりダンゴ」と評したのか、ムラサキシキブは花を愛でて欲しい。 

アジサイも雨粒を溜めながら美しさを際立たせている。しかし、花は中央の小さい球、まだツボミの状態、花が開く頃は茎から切り取られてしまうこともある。小さな花ながら実も付き種もできる。 

 中途半端な天候だが 虫も草も俺も一息付けそうだ 

コメント
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