10月30日(日) 曇り 雨 低く垂れ込める雲 夕方僅かに青空を見せる
春に運び込んだ薪材を割る作業が残っている。10月には全ての薪を下屋に運び込むことにして今日、明日の二日間を予定していた。
ポツポツと雨が降り出したが直ぐ止むことして、チェンソーの刃を研ぎ燃料を入れる。薪割り機のエンジンを掛けて様子を見るが、雨は俺のヤル気に比例して粒の量を増やした。“秋雨は濡れるわけにはいかない”だろう。雨にけぶる景色を眺めながら町づくり研究会の3年前を思い返し資料を読み直したり写しとったり ・ ・ ・ 4時を過ぎたころ、西の空が明るく黄色みを帯びてから曇が割れた。
秋色の葉は雨の湿り気で少しだけ色を濃くしたように見える。外に出ると完全に止んでいるわけではなく、変則的に黄葉した葉を打つ音は心なしか重たく聞こえた。
柿の葉は五月の若葉を想像できないほどぶ厚くなり、葉の表は微妙な色に変化している。木の葉は半年のあいだ人に例えるとどの位のくらいの年月を過ごすのだろうか?雨粒を少しでも受けることのないように内側に丸めているが、先端に溜まった水滴といっしょに地面に落ちるのを耐えている。
小粒ながら甘さが濃い野生種のブルーベリー、紅葉した葉を上から落としている。この雨で全ての葉を落とさずにもう少し楽しませてほしい。
山との境ではノコンギクが雨粒を花びらに貯めていた。風でもあれば直ぐに振り落とされてしまうのだろうが、この天気では風は吹きそうにもない。充分に湿り気を根元に落とし来年の滋養にしてほしい。
東の空は相変わらずの曇が垂れ込め、透かすように浅間連山を見せている。集落を挟む圃場では脱穀も終わりハザ掛けの姿はない。今朝は稲わらをトラックに積む作業をしていたが、雨に濡れることはなかったのだろうか?
脱穀を終えれば 雨は身体安めのご褒美だろう