10月5日(金) 晴れ 秋晴れ 陽射しは鋭い
稲刈りのエンジン音が朝早くから響いていたが、俺が窓から見たときはもう少しで刈り取りが終わる頃だった。ここから見える田圃で唯一稲穂が頭を垂れていたところだ。昼飯前には、既に一列のハサカケは終えて2列目も半分以上は終えていた。上から眺めるだけで申し訳ないが、この作業は大変なことは承知をしている。
春の明るい緑の田植えから4ヶ月、秋色に染まった田圃を見ていると何故かワクワクしてくる。俺のような非農家の者はその苦労を身体で知るところではないが、この秋色はエノコログサの紅葉を見ても太陽の恵みを計り知ることができる。
ステビアの花も終わりに近づき、この花の蜜を求めてくる虫たちも盛夏の勢いはない。マルハナバチもモンシロチョウ、そしてベニシジミも秋の侘びしさを見せながら、花の命に身をあずけているようだ。
年度半ばの中間監査に備え、地区の帳簿の整理と予算管理の帳票を整えるのに時間を費やされている。金の出し入れをするのは俺ではないが、PCの帳簿に打ち込む作業は俺が受けている。出納帳に連動して決算書に自動的に数字が書き込まれる設定にしてあるが、勘定科目に合わせて金銭の出し入れが為されていないとメンドクサイ作業が負荷される。今朝から秋祭りの集計をしているが、これには難しいことが絡んでいるようだ。
PCに長く齧り付くと肩や首筋が痛くなる。気分転換に外を眺めると、田圃の作業はグングン進んでいて、今日中には全ての稲がハサにかけられるようだ。
トンボは根を西に傾いた陽にかざし
首をグルッと回してはこちらを見る
俺も首を廻してみるが痛みが走る
秋色に染まれば躰が楽になるのだろうか
極楽蜻蛉の仲間入りは マダマダ間がありそうだ