10月29日(月) 曇り 雨 昼からは 青空は見えるが 陽射しは弱い
天気予報は外れ、朝から太陽が眩しく照らすことを想定して、ストーブの薪を下屋に並べ替える作業をよていしていた。朝飯を摂っていると雨が降り出し予定を変更せざるを得ない。雨降りなら本を読むのも良し、今月の地域役員のマトメをするのもよし、来月2日にある会議の次第を印刷、6日の会議の案内ハガキ ・ ・ ・ とやることはあると思っているうちに雨は止んだ。
午後は太陽の光が庭に当たるのは短く、直ぐに西の山の陰になる。庭の紅葉も陽の光を透かして見る紅葉も素晴らしいが雨にしっとりと濡れた椛も風情がある。椛ほど種類が多く、また葉の形に異形が見られるのはないと云う。突然変異か一本の木でもそのときにより葉の形が違うモノが観られるそうだ。紅葉といっても色は朱色も様々で葉の形に合わせているのか、いまだ緑の葉を見せるモミジもある。
濡れ落ち葉予備軍と云うと悲しい表現だが、紅い葉は濡れてもそれなりに美形をとどめるがムラサキシキブの実は哀れさを思わせる。白い実に染まって紫が褪せたのか陽に照らされて色褪せたのかは定かで無いが、植木に詳しい友人が言うには花は枯れる前に摘むのだそうだ。それから見るとこの紫式部、白式部も細い枝から全てのみをこそぎ取ってしまうのだろうか?俺はこの世代交代のような秋から冬の庭の姿が好きだ。
山裾の庭の姿を変えようとしている柿の木、今年初めての実が色づいてきた。柿の木は“秋の葉の色が好きだから”と実が成らない木を恨めしく負け惜しみ的な言い訳を繰・り返してきた。接ぎ木の苗木を買ったときの店主の言葉「3年目には沢山なりますよ」を信じていたが、植えてから既に9年は経つだろうか?昨年はあまり実も成らないので伐ってしまうことを考えた。ノコギリを持って木の近くまでいったがやはり、秋の葉の色が ・ ・ ・ と云うことでそのままにした。
同じようなことは紫の濃い色のノコンギク、これはフサスグリの株のなかから芽をだした。これも風通しが悪くなるから根から抜いてしまおうと思った秋のこと、近くまで来るとこの美しい紫に驚かされた。濃い紫に黄色のシベが美しい。この花は晩秋の霧が濃いときなどは一段と美しさが際立つ。
何時の日か柿の実が鈴なりに
ノコンギクの紫が一層濃く見える
正しい日本の秋が近くになる