10月16日(月) 夜半の雨 朝にはあがる 爽やかな秋空
秋色が目立つようになって来ているが、キチジョウソウは緑の葉に赤の花芽を際立たせている。その花芽も白く開いた花が辺りとはことなる風情を見せていた。
サクラやヤマボウシの葉は昨夜の雨で黒ずんだ赤色に変わっているが、地面の近くではイヌタデは葉を紅く染め、赤い米粒を開き可憐な花に姿を変えている。
秋色を探して庭を一廻りしてみるが、アキアカネの姿が少ない。今頃は山を降りて都会へ向かっているのだろう。唯一見つけたのは柿のの枝先にとまり僅かな風にを靡かせている。
花壇の花も盛りを過ぎて、虫たちは犬蓼の小さな花を頼りにしているようだ。セイヨウミツバチだろうか盛んに羽音を高くして飛び交っている。
庭のところどころに黄色い花を見せているヤクシソウ、ここにもヒラタアブのようにホバリングが巧いキオビツヤハナバチが来ていた。
ノコンギクは唯一これからもまだ花を楽しませてくれる。ここに来ている虫、アプと思っていたトゲトゲの虫はセスジハリバエだと言う。
朝には曇も見えていたが、昼まえにはすっかり青空が広がり空の高さが心地よい。トンボも同じ枝先に止まっては飛び出すことを繰り返している。
午後の庭では地面に下りてはパタパタと不器用に飛び直ぐに下りることを繰り返すミドリヒョウモンの♀がいた。翅をゆっくり扇ぐたびに空の碧さを反射させているのか翅のいろが翠に見えた。
玄関に飾る花は庭にある?と問われ“イヌタデとノコンギク”と応えたが ・ ・ ・ 飛騨春慶塗がこれほど野の花に似合うとは再発見の思いだ。
夜には満月を過ぎた 十九夜だろか? 空気が冴え渡ったことを証明するかのように遠くの明かりまで見える。この町でも少なくなったが十九夜講が行われている地区があるという。これは女性だけでしかも、既婚女性だけが参加するそうだ。本尊は如意輪観音であり、この町では唱えられなくなった「十九夜念仏和讃」があるそうだ。今は公民館や人権センターの学習会で男女共同参画が唱えられ、昔の男尊女卑は見られず若い世代では“女尊男卑”と思われることも屡々目にする。