私は友人とのつきあいが上手な方ではない。それで中学校や高校での同期生との連絡などあまりしたことがない。
もっとも一昨年の10月の同窓会の幹事をしたせいもあって、劇作家・演出家のSさんに一昨年の早い段階で手紙を書いていたらしい。その返事はもらわなかったが、忙しくしているのだろうと思って気にもしていなかった。
それが先日そのSさんから一年ぶりの手紙とDVDが届いた。DVDは彼が演出した演劇の2本である。前に彼の演出になる、「小栗判官と照手姫」という演劇を I 市の中央公民館だったかで見たことがあった。
どういう考えなのかわからないが、このSさんは死者と生者の交流というようなことをテーマとする、演劇を盛んに演出する。そのことについては彼なりの哲学か思想があるのだろうが、よくはわからない。
ともかく、今回送ってくれたDVDは「さんせう太夫」と「しんとく丸」という演劇の2本であった。あいにく、DVDのプレヤーを持ち合わせないので、まだ見ることができないのだが、中学校や高校で親しかったSさんの作品なので、私のまわりの人と一緒に見てみたいと思っている。
彼は前にもこのブログで書いたかもしれないが、生前の詩人・作家の寺山修司と親しかったので、寺山修司の著作集の監修と編集を行っている。
寺山修司は東北の出身(多分青森県)だったと思うので、その彼と四国で育ったSさんとの交流は結構いい取り合わせであったかもしれない。
昨日はその返事を書くために大分時間をとった。