物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Cauchyの複素解析は

2016-09-10 12:49:22 | 日記
実積分を複素数を使って統一的に説明しようとする目的のためにつくられたとは高瀬正仁さんの主張である。たぶんそれはまちがいがないのであろう。

ある通俗的な複素解析の本だったかでも、複雑な実積分を複素数を使って導くために複素解析がつくられたという風に書かれたテクストがあって、そうかもしれないが「その他の要素はないの?」とちょっと思ったものだが、少なくともCauchyに関する限り、正しかったということになる。

もっとも複素解析はCauchyだけの手でできたわけではないので、そういう意味では通俗本の説明は簡略的に過ぎたわけである。しかし、Cauchyは明確な目的をもって彼の複素解析をつくったのであった。

老眼鏡

2016-09-10 12:16:56 | 日記
特別に老眼鏡を使っている。これは以前にはレンズの上の部分と下の部分とを使い分けるタイプの眼鏡を使っていたと思うが、それだとやはり日常生活でちょっと困ることがある。

それで普通のドライブとかテレビを見るときとかのための眼鏡と仕事用の眼鏡を別に眼鏡屋さんがつくってくれたのだ。はじめはあまり用がなかったが、いまでは老眼鏡がないと仕事ができない。

パソコンの画面の字が見え難くなっているのだ。だから、パソコンで仕事をするときにはあわてて眼鏡を変える習慣がついてきた。

もっともこれでは遠くのものがあまりよく見えないので、日常生活ではつかえない。新聞を読むときは眼鏡をはずして読むことが多いように思う。これは老眼鏡が手元にないことにあろうか。

妻は白内障の手術をする前はルーペを使って新聞を読んでいたが、いまはそれもあまり必要ではないらしい。白内障では視野が狭くなるのだと思う。


susumukuniさん

2016-09-10 11:38:10 | 数学

という方がアマゾンで数学の本のたくさん書評されている。いわゆる研究者ではない人かと思われるのだが、世の中にはとてつもなく数学がよくできて、分かる人がいるものだと感心する。

このブログで感心したなどと書いた、書評家はゴルゴ十三さん、雑学家さんであったが、susumukuniさんで3人目である。

私などこのsusumukuniさんの書評など読んでもまったくわからない部類だが、高瀬正仁『近代数学史の成立―解析篇』(東京図書)を読んだ後に、susumukuniさんの同書の書評を読んだら、ちょっとは頭の整理ができた気がした。

高瀬さんにはもちろんあったことはないが、具象数学が好きな数学者だということはわかった。だから、経済的な余裕ができたら、ぜひ高瀬さんの書を集めて読んでみたいと思っている。

『四元数の発見』を海鳴社から出したときに、その印税の一部で『オイラーの無限解析』『オイラーの解析幾何』(海鳴社)を購入したが、しかし購入してしまうといつでも読めると思うせいか、あまり読む気が落ちるのはいつものことである。