に多くの世界のインテリは当惑している。しかし、そのことは織り込む済みで世界は何とかこの数年を生き抜かなければならない。
政策ではトランプは今の世界の事情もほとんど知らないらしい、無知のトランプを誰が教育できるだろうか。アメリカ大統領は議会のコントロールも効かないところがある。
経験がないことが新しいことをできると自分で言っているらしいが、政策が全体として最小の被害で最大の効果をあげるような賢い政策が打てるとはとても考えられない。最低のところで人の言うことを我慢強く聞くことができる資質をもっていれば、何とかなるが、そうでなければ、部下は首を覚悟で苦言を呈さなければならない。そうする人も少しは出ることだろうが、やはり大統領の権限は大きい。大統領から部下は首だと言われれば、それを甘受しなければなるまい。
これがアメリカ国内の問題だけにとどまればまだいいのだが、アメリカ大統領ともなれば、全世界に影響を与える。最低4年間は忍耐の連続であろう。もっと悪ければ、8年間は我慢しなければならない。アメリカ大統領に一番の苦言を呈することができるのはヨーロッパであるが、これは以前のサン(息子)・ブッシュの時代にすでに経験したことである。計算のできないイラク侵攻をしたのは心ある人からは危ぶまれたが、その通りとなった。
トランプもイラク侵攻ではもちろんないが、同様な愚行を起こすことであろう。世界は耐え忍ぶしかあるまい。そしてそのことでアメリカの権威はさらに失墜することだろう。すこしトランプが賢明であってほしいとは願うが、それほど賢明ではなかろうと思う。
日本の国民もあまり賢明とは言えないが、今度という今度はアメリカ国民があまり賢明ではないことを思い知らされた。トランプの政策が、世界恐慌を引き起こさないことを祈るばかりだ。