昨夜は68年ぶりのスーパームーンだったとかだが、松山は雨で月を観測はできなかった。
だが、このことはNHKの21時のニュースでも取り上げられていた。月の大きさが1.14倍とか聞いていたのだが、河野キャスターが「月が30%も大きく見えるなんて」とニュースの終りに言われたのでそうだったの?と疑問に思ってその夜は寝た。
今朝になってやはり新聞にスーパームーンの写真が載っていて、そのデータがでていた。それによると月の直径が1.14倍大きく、面積が1.3倍大きいという。それでようやくわかった(注)。
朝食前だったので、コタツの机の上で1.14の2乗1.14^{2}を計算してみたら、ちょうど1.29くらいで面積の比で言えば、約1.3倍となる。
つぎに直径が1.14倍に見えるというのはどうしてだろうかと考えた。月の視半径dと距離rとが反比例しているとすれば、rd=一定となる。
それでいまの月の距離35万キロと4月の距離40万キロとを反比例させて、40/35を計算してみると1.143くらいになるから、月の直径が約1.14倍大きく見えることがわかった。
もっとも新聞にはこういう説明はなかったが、簡単な数学というか算数を使うとこういう結果が得られる。
今までそういうことを考えたことはなかったが、少し理性を働かせればこれくらいのことはわかる訳である。もっとも最近はインターネットを検索すれば、何でも分かってしまう時代だから、余計なお世話かも知れない。
(注)地図の縮尺は距離の縮尺である。だから面積の比で言えば縮尺の2乗となっている。私のブログを訪ねる方は理工系の方が大部分だと思うので、「釈迦に説法ではある」のだが。
ちょっとインターネットを調べた見たところでは私のように理の勝った議論をしている人は少ないようである。きれいに月が見えるということが先に来て、その大きさがうんぬんとかはどうでもいいようである。
また月の表面の面積が30%増えるというのではなくて、明るさが30%増えるというふうに言っているのが普通であった。東京天文台のインターネットにはさすがに月面の面積がおよそ30%大きく見えるとあったが、距離から計算してとあるだけでどういうふうに計算するのかの説明はなかった。