物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

板倉聖宣氏の死去

2018-02-10 12:42:56 | 日記

板倉聖宣氏の死去が朝日新聞で報じられていた。この人がどれくらい大きな影響を与えた人であったかは、本人が有名になることをできるだけ避けていたとも言われるので、なかなかジャーナリスティックにはなりにくいが、とても大きな影響を与えた人であることはまちがいがなかろう。

世間的には「仮説実験授業」という名の理科教育のやり方で一世を風靡した方である。水道方式で有名な数学者の遠山啓先生が文部省と闘うことを余儀なくされたこと等に鑑みて、できるだけ叩かれることを避けておられたとも聞く。これは東京大学名誉教授の西村肇氏の書かれた記事から知ったのだが、そういう用心深い生き方をされていたらしい。

それにしても狭い意味の理科教育にとどまらず、社会科とか歴史とかの教育書もたくさん書かれたりしておられる。世間的な評価はどうなのであろうか。さすがに武谷三男さんが亡くなったときに、朝日新聞も無視はしなかった。が、その門下生とも目されていた、星野芳郎さんが亡くなったときには朝日新聞はまったく取り上げなかったから、板倉さんも無視されるのかもしれない。

しかし、朝日新聞が彼の死を無視するかどうかはともかくとして、大きな業績を教育界で上げた人であることは異論がなかろう。晩年は科学史学会会長を務めておられたとも聞く。まったくの面識はない方だが、ご冥福をお祈りする。

(2018.2.12付記) 板倉さんは老衰で死亡とあったので、そんなことが現在でもあるのだと以外に思ったが、それは脳梗塞をされていたので、栄養を十分にとることができなかったことに起因するのかもしれないと思いついた。


火山活動が原発を

2018-02-10 12:31:03 | 日記

阻害するという画期的な判決を伊方原発について広島高等裁判所が出した。阿蘇火山が伊方原発に与える影響は小さくはないという判断らしい。その解説が2月3日の朝日新聞の紙面にあった。その紙面についていた地図によれば一度阿蘇火山が噴火し、火砕流を発生させれば、佐田岬にある伊方原発も影響を受けるという範囲にそばにある。

いままで、原発を火山の噴火という観点からはあまり見ることはなかったと思うが、火山の活動がなかなか予知できないのは最近の御岳山の蒸気噴火だとか草津の本白根山の噴火等でも予期できることである。

妻はこの記事を見る前に東京に出かけて不在であるが、伊方原発差し止め訴訟を行っている K 弁護士にその話をしてもらったらどうかと提案をしている。まだ、K 弁護士に連絡はしていないが、してみた方がいいのかもしれない。もっとも K さんはとても忙しい方でなかなか時間をとってもらえない可能性もある。

いずれにしても日本は火山国でもあるので、火山と原発との共存は難しいのであろう。