ドイツのラインランド・プファルツ州はいま女性の首相らしい。これは朝日新聞の多和田葉子さんの「ベルリン通信」という記事で知った。
ことは多和田さんがラインランド・プファルツ州からカール・ツックマイヤー・メダルを受賞したことから、彼女が受賞のためにマインツに出かけたことから話が始まっている。
このカール・ツックマイヤー・メダルの賞は白ワイン30リットル入りの樽をもらえるという。そして生涯にわたって毎年一ダースの白ワインをもらえるという。うらやましい話だが、多和田さん個人はあまり飲めない人だという。
ドライヤー首相が女性首相その人だという。フランスの国境に近いトリア市にドライヤー首相は住んでいる。トリアといえば、ポルタ・二グラというローマ時代の市門で有名なところである。私も2,3回ここに行ったことがある。
私の好きなモーゼルワインで有名なモーゼル河の上流にある都市がトリアである。ここはカール・マルクスの生まれた町であり、彼の生家が残っている。
いま、ドイツの総選挙後、CDU・CSUは議会で多数をとったのだが、絶対多数ではなかったので、政権打ち立てることができていない。それで連立を画策したのだが、上手くいかなかった。それで一度連立から離れたSPDにもう一度話が帰ってきた。今度はこのドライヤーの「いまは(SPDが)野党にあるというロマンチシズムに溺れているときではない(カッコ挿入は筆者による)」という発言をきっかけとして、SPDが連立政府の交渉に入っている。
選挙後4ヵ月も政府をつくれないという経験はドイツでもなかったろうが、今後がどうなるのだろうか。