物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

パシュートの金メダル

2018-02-22 12:15:42 | 日記

には驚いた。オランダとの決勝だったのだが、そのオランダチームに個人の力は劣るのに、チームのメンバーの間隔を最適に取るなどして、個人的な走力ではまさるオランダのチームを破って優勝した。これは前日のノルディックの渡部暁斗がジャンプで1位となりながら、ランで結局5位に終わったのと対照的であった。

渡部暁斗は彼を助けてくれる他の日本人のプレーヤーをもたなかったために破れたのだと思われる。それくらいスケートやスキーのランで空気抵抗を受けて体力を消耗するということが如実に示された。

今日も、新聞には3人のスケーターに65cmの間隔をとれば、2人目と3人目のスケーターは先頭のプレーヤーと比べれば、空気抵抗が50%となるという。これが実に役立ったのはスポーツ科学と技術の勝利でもあった。

もちろん、高木美穂が銀メダルしかとれていなかったことが今回の金メダルにつながったという見方もある。それは一つの真実ではあろうが、個人的な力が劣っていても、それをカバーするスポーツ科学と技術とが役立ったいい例であろう。

あらためて、日本チームのパーシュート・チームの金メダルおめでとう。いずれにしても5人のチームのスケーターがいなければ金メダルはそもそもなかっただろうから。


白紙の新聞

2018-02-22 11:28:11 | 日記

を発行するなど読者のことを考えたらできないものだが、言論弾圧に対抗してわざと白紙の新聞を発行した例が外国にあるとか聞いたことがある。だが、日本ではそんなことができる訳がない。しかし、宮武外骨という人はユーモアあふれた政治批判を書いた新聞を出したという。それでときどき官憲に捕まって刑務所に入れられた。だが、そこから出て来たら性懲りもなくユーモアあふれる時の政府の批判を繰り広げたとか。

たぶん、この宮武外骨は香川県の出身だったと思う。私のゼミに来た学生に宮武外骨と同姓の M 君という学生がいた。その学生は音楽が趣味であり、E 大学の交響楽団に属していたが、3年生のころはいつもニコニコとしてはいるが、感じがもう一つよくないなと思っていたが、ゼミに来たころにはしっかりした感じとなっていた。

そして、そのころ学科主任で忙しくてあまり4年生のゼミの学生の指導ができなかったのに、私が少し時間がありそうだと見たら、自分がそのときまで勉強したことを報告に来て、つぎの学習へのステップとするというなかなか自発的な学生だった。彼は音楽をしたために1年進学が遅れていたのだが、それは彼ができが悪いためではなかった。それは学科の中で一番厳しい見方をする先生からもきちんと評価を得ていた。

この M 君も宮武外骨とおなじ香川県の出身であった。彼は趣味の音楽をしたいために、会社よりも工業高校の教員になることを希望していたが、あるとき親戚の人の勧めである会社の面接に行ったら、その面接の人たちにとても気に入られてその会社に入った。そしてやはり音楽を趣味とする人と結婚して、いまでは日本初のベートベンの第九交響楽を演奏されたと言われる N 市に住んでいる。

彼は私のところに来た学生で一番優秀な学生であった。