には驚いた。オランダとの決勝だったのだが、そのオランダチームに個人の力は劣るのに、チームのメンバーの間隔を最適に取るなどして、個人的な走力ではまさるオランダのチームを破って優勝した。これは前日のノルディックの渡部暁斗がジャンプで1位となりながら、ランで結局5位に終わったのと対照的であった。
渡部暁斗は彼を助けてくれる他の日本人のプレーヤーをもたなかったために破れたのだと思われる。それくらいスケートやスキーのランで空気抵抗を受けて体力を消耗するということが如実に示された。
今日も、新聞には3人のスケーターに65cmの間隔をとれば、2人目と3人目のスケーターは先頭のプレーヤーと比べれば、空気抵抗が50%となるという。これが実に役立ったのはスポーツ科学と技術の勝利でもあった。
もちろん、高木美穂が銀メダルしかとれていなかったことが今回の金メダルにつながったという見方もある。それは一つの真実ではあろうが、個人的な力が劣っていても、それをカバーするスポーツ科学と技術とが役立ったいい例であろう。
あらためて、日本チームのパーシュート・チームの金メダルおめでとう。いずれにしても5人のチームのスケーターがいなければ金メダルはそもそもなかっただろうから。