物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

図の入力

2019-03-12 10:24:19 | 物理学

図の入力に仕事の重点がようやく移ってきた。いや、長い間にわたって編集を続けている、「量子力学講義ノート」の第2部のことである。

それでも数式や文章の入力が終わってしまったわけではない。昨日も散乱問題での光学定理といわれるものの証明の文章をつくっていた。この定理の証明など今まで考えたことがなかった。

ヒントは書かれているのだが、詳しい文章があるわけではないから、その隙間をうめなくてはならない。その中のLegendreの多項式の\cos \theta =1のときにP_{n}(1)=1であることの証明をどのようにするのか知らなかった。

昨夜、寺沢寛一『自然科学者のための数学概論』(岩波書店)を調べて、これの証明には母関数を使っていることを知った。証明自身は難しいものではないが、初めて知った。もっとも学生のころでも、すでにP_{n}(1)=1であることは知っていたように思うが、その証明は知っていなかったのではなかろうか。

このことはある意味で物理数学での常識のように思っていた節がある。人の知識とか認識とかいっても、いかにもあいまいなようである。

図の入力にもどると、昨夜はばねの図を描くのに苦労した。というのは、そういう例があるのだが、それを使うのに試行錯誤を繰り返したから。ばねの大きさがちがっているので、大きくするのに苦労した。あと10個ぐらい図を描かなければならないが、一番面倒な図を描くことができた。