E大学の校友会がカレンダーを送ってくるようになって数年が経つ。このカレンダーの今年3月の写真の横の子規の句である。
写真がなかなか素敵なのでどこかなとタイトルを見たら、E大学の図書館前の前庭であった。人工的につくられた流れがあり、そこを水が流れている。
この写真とは関係がないが、もう子規の俳句を紹介しておく。
杉谷や 山三方にほととぎす
これも春の句であろう。
E大学の校友会がカレンダーを送ってくるようになって数年が経つ。このカレンダーの今年3月の写真の横の子規の句である。
写真がなかなか素敵なのでどこかなとタイトルを見たら、E大学の図書館前の前庭であった。人工的につくられた流れがあり、そこを水が流れている。
この写真とは関係がないが、もう子規の俳句を紹介しておく。
杉谷や 山三方にほととぎす
これも春の句であろう。
ベクトル三重積の公式の覚え方としては「back-cabルール」というのは知っていた。
すなわち、*をベクトル積の記号としてここで使えば、A*(B*C)=B(A・C)ーC(A・B)というのである。
ところがベクトル三重積としてでてくるのは、上にのべた場合以外に(A*B)*Cという場合もある。もちろん、これを(A*B)*C=ーC*(A*B)としてback-cabルールを使うこともできる。
ところが、「中央項ルール」というのもあるらしい。これはスウ『ベクトル解析』(森北出版)22に書かれてあるのだが、つぎの訳でみなさんは理解できるだろうか。
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(以下、訳を引用する)
ベクトル積は、「中央項ルール」に注目しておけば、覚えることは楽である。
ベクトル積は、中央のベクトルに注目すること。中央のベクトルの係数は、残りのベクトルのスカラー積であり、これから中央ベクトルをかっこの中に入れ、係数を残りのベクトルとのスカラー積とした他のベクトルを引く。
(以上、引用終わり)
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(A*B)*C=(A・C)Bー(B・C)A
なのであるが、上の文章から後ろの部分ー(B・C)Aが出てくることが、私には読み取れなかった。これは訳者の訳がよくないのではなかろうか。意味するところはどうであろうか。
本来の原文の意味するところをどうであったろうか。私の推量はつぎのようである。
ベクトル三重積の場合にはかっこで囲まれた二つのベクトル(A*B)*Cの場合では(A*B)*C=aA+bB, a,bはスカラーとする。
要するに(A*B)*CはベクトルAとBとの1次結合で表される。それで係数のa, bを決めればよいのだが、ベクトルBの前の係数は、Bが中央項であるから、そのBを除いたAとCとのスカラー積(A・C)である。つぎに、もう一つの項はベクトルAのスカラー倍のベクトルである。その係数はベクトルAを除いた残りの2つのベクトルのスカラー積(B・C)をつくり、その係数をベクトルAにかけて引けばよい。
こういうような意味だろうと推量したが、それにしても上の訳文で今のような内容が読み取れるであろうか。なかなか読み取りが、難しいと思う。世の中の頭がいい、皆さんのお考えはどうであろうか。
いまのような考えだとback-cabルールも同じように考えればよい。ちょっと考えてみると
A*(B*C)=B(A・C)ーC(A・B)
が得られることがわかる。このときにも、やはりA*(B*C)=aB+bCであることは当然であるとしている。
中央項のベクトルBの係数はB以外の残り二つのベクトルのスカラー積であり、こちらはマイナスの符号を含まないが、中央項ではないベクトルCのほうを独立なベクトルとして使うときには、係数は残りのベクトルAとBとのスカラー積ではあるが、引き算してマイナスの符号が入る。
要するに、中央項のベクトルの方には係数にマイナスをつけず、中央項ベクトルではない方には係数にマイナスの符号がつく。
以上は単なるベクトル積の結果を覚える記憶術であるので、あまり本質的なことではない。
(2021.10.5付記)
このベクトル三重積の公式の覚え方は「数学・物理通信」9巻3号(2019.6.20)に述べた。インターネットで検索してみてください。