坂江正『ピタゴラスからオイラーまで』(海鳴社)を読んでいる。
ちょうど500ページの大著である。一番終わりの12章から読んでいる。ここはおよそ読んだので、他の章も読んでいる。かなり昨日の日曜に読んだ。
三角形と三角関数について書いた本であるが、対数関数と指数関数の章がちょっと三角関数と縁が薄いがそれでも、まったく関係がないわけでもない。
それで500ページとは三角関数だけでも書くことがあるものだ。この本を読んで他であまり読んだことがないなと思っているのは、三角関数の積を和に変えたり、逆に和を積に変えたりすることがどこで使われているかということである。
三角関数の積を和に変えるのは三角関数の積分のところで使われており、和を積に変えるのは三角方程式を解くときに使うという風である。
三角関数の積を和に変えるのは三角関数の積分のところでといったが、たとえば、フリーエ級数の係数を求める積分のところなどである。
こういう指摘はあまりほかの本ではみたことがない。これは、この本の特色といっていいであろう。