まだ読み始めたばかりだが、『なっとくするフ―リエ変換』(講談社)を昨日E大学の図書館から借りてきて読み始めた。著者は小暮陽三さんである。
これは私の編纂した『電気電子工学科ミニマム』(愛媛大学)のフ―リエ解析の章を修正しているので借りて来た。
この本が今までこの本を借りた人の手垢で薄汚れているので、あまり印象がよくなかった。しかし、よごれているということはこの本を読んだ人が多いということを示しているのだろう。
ところが、まだ第1章の途中なのだが、なかなかよく書けている。どこに感心したかと言うと、フ―リエ変換がどこに使われているかをプロローグでくわしく書かれている。
実はこういう風な構想で『ベクトル解析』の本が書けないかと思っていたのだ。ところが、フ―リエ解析に関してはその構想がまったく思いつかなかった。
しばらくは楽しめそうである。