新しい型のニュートリノを探す実験が計画されていると新聞で読んだ。
どういう意味かはじめわからなかったのだが、現在までに知られているelectron-neutrino, muon-neutrino, tau-neutorinoに加えて4つ目のニュートリノを探す話だとわかった。
名前が先行しているのだが、sterile-neutrinoとでもいうらしい。私などはもうニュートリノというか、レプトンは3世代で終わりかと勝手に思っていたのだが、宇宙論の未解決問題dark matterの正体の解明には4世代目のニュートリノがほしいらしい(注)。
(注)レプトンは電磁的相互作用と弱い相互作用と重力相互作用しかしない。
(e, \nu _{e}), (\mu , \nu _{\mu}), (\tau, \nu _{\tau})の3世代の存在が知られている。記号がわかり難いが、電子、電子ニュートリノが一つのペアで、第1世代と言われる。ミューオン、ミューオンニュートリノがもう一つのペアで第2世代である。最後がタウオン、タウニュートリノのペアでこれが第3世代である。
これらに対応したクォークと呼ばれる強い相互作用もするペアの粒子があり、これらは(u, d), (c, s), (t, b)の6個のクォ―クの存在が知られている。これは小林ー益川両氏の予言によるものであったが、実験的に確かめられて小林ー益川氏がノーベル賞を受賞した。