物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

新しいニュートリノか

2021-02-26 11:24:12 | 物理学
新しい型のニュートリノを探す実験が計画されていると新聞で読んだ。

どういう意味かはじめわからなかったのだが、現在までに知られているelectron-neutrino, muon-neutrino, tau-neutorinoに加えて4つ目のニュートリノを探す話だとわかった。

名前が先行しているのだが、sterile-neutrinoとでもいうらしい。私などはもうニュートリノというか、レプトンは3世代で終わりかと勝手に思っていたのだが、宇宙論の未解決問題dark matterの正体の解明には4世代目のニュートリノがほしいらしい(注)。

(注)レプトンは電磁的相互作用と弱い相互作用と重力相互作用しかしない。

(e, \nu _{e}), (\mu , \nu _{\mu}), (\tau, \nu _{\tau})の3世代の存在が知られている。記号がわかり難いが、電子、電子ニュートリノが一つのペアで、第1世代と言われる。ミューオン、ミューオンニュートリノがもう一つのペアで第2世代である。最後がタウオン、タウニュートリノのペアでこれが第3世代である。

これらに対応したクォークと呼ばれる強い相互作用もするペアの粒子があり、これらは(u, d), (c, s), (t, b)の6個のクォ―クの存在が知られている。これは小林ー益川両氏の予言によるものであったが、実験的に確かめられて小林ー益川氏がノーベル賞を受賞した。

3月が近づいて来た

2021-02-26 10:43:00 | 物理学
3月が近づいて来た。これは春が近づいて来たと言い換えてもよい。

だから、春は花が咲き始めいい季節である。もっとも私には花粉症の季節であり、悩ましい。

先日、花粉症の話からつい踏み外して、ハイゼンベルクの量子力学の始まりの話に及んでしまった。

ハイゼンベルクがHeyfeverから逃れて行ったヘルゴランド島は岩だらけの花が咲くような島ではないので、花粉症の人には逃避するのは最適の島である。

残念ながらこの島にはもちろん行ったことはないが、いつかNHKのドイツ語講座のテレビで見たところでは海岸の岸壁が赤いのが印象的な島であった。

はじめに「3月が近づいて来た」と書いたときに私の述べたかったことは花が咲くでもなく、花粉症に苦しむでもなく、実は「数学・物理通信」11巻1号以下の号の発行をしなけならない月だということを言いたかった。

「数学・物理通信」は10巻8号で私の記憶に間違いがなければ、通巻95号まで発行している。あと5号で通巻100号が達成される。

メール配布の「数学・物理通信」は有料配布の雑誌ではないし、普通の人には無縁のいわゆる個人発行の雑誌である。同人誌と言ってもよいが、同人を募集したことはない。

名古屋大学の谷村さんのご尽力で彼のサイトにバックナンバーはすべて掲載されている。改めて、谷村さんのご尽力に感謝申し上げたい。