「数学・物理通信」に自然対数の底 e の導入の無限連続複利法による方法を自分で書いてなかったかなと思って自分の数学エッセイのリストを調べたが、もちろん書いていた。
これは以前に愛数協の「研究と実践」(2008.4)という機関誌に書いたものの改訂版である。「研究と実践」は小学校や中学校および高校で数学を教えている愛媛県内の教師の仲間内の配布のサーキュラーであるから、一般の人が見ることができない。それで「数学・物理通信」8巻2号(2018.3.15)にその改訂版を出しておいた。これでだれでもその気になれば、インターネットで検索すれば、無限連続複利法による自然対数の底の導入を詳しく知ることができる。
もちろん、これを私が知ったのは遠山啓『数学入門』上(岩波新書)である。無限連続複利法による自然対数の底の導入は最近では他のところでも読むことができるのかもしれないが、少なくとも私は遠山啓『数学入門』上によって知ったことであった。私以外の人でもそういう人が多いのでなかろうか。